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【リンパ腫|闘病記】10月28日 泣けてきた、飼い主の闘病疲れ ~1クール目(12/13)~

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「その日」がくるまで生きようず!
f:id:masami_takasu:20180201190418j:plain文:miyakonokaori (本記事は2013年に執筆されたものです)

飼い主の闘病疲れ、というのがあるというのは、主さんたちのブログでわかってはいたけれど、今の私はまさにそれ。

うちの猫は、私だけではなくAちゃんの猫でもある。
病院で猫さんは、Aちゃんの姓を名乗っている。
診察券もAちゃんの名前だ。

なのに、私だけが猫の食事やらサプリやらであれこれ悩んでいて、
Aちゃんは、猫の病気がわかる前と同じ生活をしているように見え、それがどうにも不公平な気がするのだ。

今日もAちゃんは、私用で外泊。
病院へ行くのも、ここのところ、私ひとり。

「薬まで私かよ…」

憮然としつつ、猫さんと向き合う。
薬を与えるためにバスタオルで包むものの、暴れてしまい、するりと抜ける。

前にもちらと書いたけれど、私は猫に薬をあげるのがものすごく苦手で、
引っかき傷だらけになって、30分は格闘することになる。

 

f:id:masami_takasu:20180201193542j:plain

この日は、結局、ひとつ薬を落としてしまい、なんとか拾い上げて飲ませようとするが、ダメ。

なんだかひどく疲れを感じた。
必死になっているのが虚しくなって、つい猫の前で涙をこぼしてしまった。

猫は敏感に察して、私が泣きながら落した薬をフェロビタにまぜ、
「お願いだから、これ舐めてよ」と頼むと、
ちゃんと舐めてくれた。

あ……
薬、飲めた…

ホッとしたらまた泣けてきた。

そういえば、私自身も最近ちゃんと食事をしていない。
寝ても、寝た気がしない。

そりゃ弱るわいな!

よし、とりあえず寝ようとお昼寝。
起きて、ふと頭の上を見たら、寝ぼけ眼の猫さんがいた。

f:id:masami_takasu:20180201193241j:plain
ちゃんと眠らないと力でないよ

そうだね。力つけないとなー。
弱っているから、他人を責めるような気持ちになってしまうのかもね。

猫を守ってあげられるのは飼い主しかいないんだから、しっかりせんとな。

よし、明日、肉を食べにいってやる!!
ファ…ファミレスに!!
――だけども…肉は肉なのじゃ!!!

 

――【リンパ腫】1クール目(12/13)・つづく――

文:miyakonokaori

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※本記事は著作者の許可を得て、下記のブログを元に再構成されたものです。

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