猫の話をしようか

Withcat 猫と飼い主の絆について

【リンパ腫】抗がん剤治療(COPLA)と、完全寛解 ~わはにゃを送る日(2/3)~【闘病記】

わはにゃを送る日:リンパ腫編
猫の看取り_わはにゃを送る日

撮影&文|Rinyan
 
この作品は

愛猫わはにゃを、悪性リンパ腫と診断された作者。
『何があっても、この命を必ず守る』
その誓いが守れないことに、打ちひしがれます。
そして、様々な思いを抱えながらの闘病がはじまりました。
愛猫が苦しまないように、積極的な治療はせず、緩和治療だけを行いたいと考えた作者でしたが、セカンドオピニオンの中に、小さな希望を見つけるのでした。

こんな方に:
飼っている猫がリンパ腫と診断された|余命宣告を受けた|どのような治療法があるのか?|抗がん剤医療は有効か?|セカンドオピニオンを受けた方が良いか?|経験者の体験談を読んでみたい

 耐え難い現実

診察室を出てからも、ただただ目から涙が溢れ続け、待合室でも人目を憚らずそれは止まりませんでした。

『何があっても、この命を必ず守る』
わはにゃを迎えたときの私の誓いは、その日打ち砕かれました。

わはにゃの未来に――、それもそう遠くない未来に、苦しい死が待ち受けている現実は、耐え難いものでした。

私は、わはにゃの苦しみを取り除いてやれない。
何もしてやれないんだ――

成すすべがない悔しさと、こんな病気にさせてしまった申し訳無さで、私の心は一杯でした。

 

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【リンパ腫】突然の発症と診断 ~わはにゃを送る日(1/3)~【余命宣告】

わはにゃを送る日:リンパ腫編
猫の看取り_わはにゃを送る日

撮影&文|Rinyan
 
この作品は

本作は2歳で旅立った猫、わはにゃの闘病記であり、作者自身の揺れ動く心の記録です。

ミルクボランティアをしていた作者が、自宅で引き取った子猫わはにゃ。
その子猫は作者にとって特別な存在でした。
『何があっても、この命を必ず守る』
そう誓う作者でしたが、ある日わはにゃは体調を崩してしまいました。
くしゃみ、そして咳――
軽い猫風邪かなと思い受診した作者でしたが、その後に医師から告げられたのは、意外な病名でした。

こんな方に:
飼っている猫がリンパ腫と診断された|余命宣告を受けた|どのような治療法があるのか?|経験者の体験談を読んでみたい

 はじめに - 私がこの闘病記を書く理由

2019年5月14日、私は自分にとって一番特別で最愛の猫、わはにゃを亡くしました。まだ2歳になったばかりでした。

わはにゃは2018年に『悪性リンパ腫』を患い、闘病の末にそれを克服しかけていました。その矢先のことでした。

わはにゃの命を奪ったのは、既往症のリンパ腫ではなく、極度の貧血でした。恐らくは『非再生性免疫介在性貧血』であったと思われますが、発症からわずか8日のことでしたので、確定診断もできておらず、したがって対処的な治療をわずかに行った段階での別れでした。

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【保護|ブログ】絶対に生きて! ~ねこさん、増えました(13話)~【48時間が勝負】

犬派の僕が猫の多頭飼いを始めた理由
犬派の僕が猫の多頭飼いを始めた理由

撮影&文|紫藤 咲
 
この作品は

ブログタイプのエッセイ作品で、面白いことが起きた時だけの不定期更新となります。
どうぞお楽しみください。

こんな方に:
猫の多頭飼いをしてみたい|多頭飼いは初めてだけれど、大丈夫だろうか?|経験者の体験談を読んでみたい

 48時間が勝負

かかりつけの獣医さんに診てもらえたのが、午後7時半過ぎた頃だった。
先生に経緯を報告。
ライはすぐにレントゲンを撮ることになった。

アシスタントの女医さんに抱っこされたライの左足は、だらんと伸びきっており、診察台には微量ながらも血痕がある。

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【保護猫|多頭飼い】血栓寒栓症・キングの闘病 ~猫宅のお話をしましょう(その19)~

猫宅・44の物語 19話
今回のお話は:キングの闘病

猫宅_キングの闘病

撮影&文|女神

 キングの異変

――2019年6月11日――

この日の夜、私たち親子はいつものように猫宅に着くと、すぐにご飯の用意をして ”女子~ず” の部屋に入りました。

ふと見ると、キングの様子が変です。
前右足を持ち上げて、ぶらぶらさせているのです。

咄嗟にキングを群れから離し、手を掴んで様子を見ました。
しかし何処も怪我をしている様子もなく、骨折している訳でもありません。時計を見るともう22時半。動物病院の診療時間はとうに過ぎています。

「明日の朝、一番で病院に連れて行く」
そう娘に約束し、その夜は様子を見ることに……

まさかそれが、大病に繋がっているなんて、その時には夢にも思いませんでした。

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【保護|ブログ】フラッシュバックする苦い思い出 ~ねこさん、増えました(12話)~【保護猫の多頭飼い】

犬派の僕が猫の多頭飼いを始めた理由
犬派の僕が猫の多頭飼いを始めた理由

撮影&文|紫藤 咲
 
この作品は

ブログタイプのエッセイ作品で、面白いことが起きた時だけの不定期更新となります。
どうぞお楽しみください。

こんな方に:
猫の多頭飼いをしてみたい|多頭飼いは初めてだけれど、大丈夫だろうか?|経験者の体験談を読んでみたい

 今も心の傷 - まさか

平成30年9月27日木曜日、午後6時30分頃に起こった事件に、今もぼくは少なからず苦しんでいる。

今回はその日の出来事をより詳しくお話ししようと思う。

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【ミルクボランティア】あなたは運命の子なの? ~凪がうちにくるまで(後編)~

もう一度、うちの子がうちにくるまで(猫)|No.2 - 2
うちの子がうちにくるまで_猫

撮影&文|Rinyan
 
今日のお話は

保護した子猫は、毎日大きくなっていきます。
早く里親を探してあげなければと、作者は思いました。
しかしそれは、難航しました。
子猫はめちゃくちゃに可愛いくて――
「我が家で飼うのが運命なのかもしれない」
しかし、ようやく癒えかけたペットロスの蓋が開くことが恐い作者でした。

こんな方に:
今、ペットロスの最中である|苦しくて仕方がない|新しい猫を迎える勇気がない|次の子を迎えた方の心境は?|経験者のお話を聞いてみたい
 

さて、息子が連れてきた子猫へのケアを始めた私たちです。

ここからは何を置いてもノミ取り作業です。
野良ちゃんの子猫は、毎回毎回ノミの数が凄いのです!

しかし、我が家の他の猫に付いてしまったら大変になりますから、この作業が終わるまでは何も出来ません。ノミ取りをしてると、子猫は不安なのか『ピィピィ』か細く鳴きました。その都度「怖くないよー」「ここは安心して大丈夫なんだよー」と優しく声を掛け、撫でながら夫婦でノミ取りを続けました。

お迎えした時間が夜12時を回った頃でしたが、その作業が終わる頃にはもう1時を過ぎていました。

 

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【その頃はひどいペットロスでした】突然の別れと突然の出会い ~凪がうちにくるまで(前編)~

もう一度、うちの子がうちにくるまで(猫)|No.2 - 1
うちの子がうちにくるまで_猫

撮影&文|Rinyan
 
今日のお話は

子猫の凪(なぎ)を迎えた頃、作者はひどいペットロスの中にいました。
作者にとって特別だった猫、わはにゃを、1歳の若さで亡くしていたからです。
リンパ腫で余命宣告をうけたわはにやは、奇跡の回復を見せますが、その喜びも束の間で、すぐに別の病気を発症してしまったのです。
家族が帰ってくる夜まで、涙に暮れる日々。
そんなとき、家族に一本の電話がありました。

こんな方に:
今、ペットロスの最中である|苦しくて仕方がない|新しい猫を迎える勇気がない|次の子を迎えた方の心境は?|経験者のお話を聞いてみたい
 

我が家は猫の多頭飼いをしています。
総勢4匹の猫達です。今日はその4匹の中でも一番若くて、最近迎えたばかりの凪(なぎ)のお話をしようと思います。

まずは4匹のご紹介です。11歳キキ♂ &ララ♀ を筆頭に、6歳フォート♂、そしてまだ子猫の凪です。本当ならばここにもう1匹、2歳半を迎える、わはにゃ♀ がいたはずなのですが、わはにゃ今年2019年の5月14日に、2歳19日でこの世を去ってしまいました。

 

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【保護|ブログ】ねこさん、四階から飛びました ~ねこさん、増えました(11話)~【保護猫の多頭飼い】

犬派の僕が猫の多頭飼いを始めた理由
犬派の僕が猫の多頭飼いを始めた理由

撮影&文|紫藤 咲
 
この作品は

ブログタイプのエッセイ作品で、面白いことが起きた時だけの不定期更新となります。
どうぞお楽しみください。

こんな方に:
猫の多頭飼いをしてみたい|多頭飼いは初めてだけれど、大丈夫だろうか?|経験者の体験談を読んでみたい

ライの大怪我

ぼくの心配事を書く前に話しておかなければならないことがある。
ライが大怪我をしてしまったときの話だ。

誰もがそうだと思うけれど、毎日なんとなく過ごしていると忘れてしまうものがある。今、この時間がどれだけしあわせで、どんなにすばらしいものであるのか――ということだ。

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