猫の話をしようか

Withcat 猫と飼い主の絆について

【まとめ】猫宅・44の物語 ③ ~まさかの出産ラッシュ~

まさかの出産ラッシュ
猫宅の話_扉③

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カテゴリー:エッセイ
作者:女神

猫宅の話は、一言で言うと、沢山猫を飼っている愛猫家の話である。
少々普通と違うのが、その数が少し我々の予想を超えていて、44匹もの数になっていることだ。

44匹ともなると、普通の一匹や二匹、或いは10匹くらいの多頭飼いの話とは趣が違う。とにかくスケールが大きいのである。
ちょっと考えてみればわかるだろう。普通の猫を飼っている家庭の一か月半分のフードを、猫宅は1日で消費してしまうのだから。

飼い主さんの”女神さん”はそれを、大河ドラマと称したが、まさにその通りだ。それは群像劇の趣で、群雄割拠の戦国時代ものとか、三国志のような印象を受ける。
もちろん、領土の取り合いなどはしないのだが、44匹の棲む猫宅では、きっと夜な夜なそれに似たような、猫同士の駆け引きがあるのではないだろうか?
そう想像するだけで、結構楽しめたりする。

女神さんは、きっとそれどころではないのだろうけれど

――本まとめ読みの概要――

本話では21匹だった猫宅の住人が、41匹まで増えます。その原因は脱走の常習者である月が、メス猫だけを集めていた女の子部屋の扉を開けてしまったこと。予期せぬ出産ラッシュが起きてしまうのです。21匹でさえお世話が大変だった猫宅は、どうなってしまうのか?

【まとめ】私の空、マナ !⑤ ~二人の未来を紡いでいこう(1/2)~【猫には猫の意志がある】

二人の未来を紡いでいこう:22話~26話
私の空、マナ_扉

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カテゴリー:エッセイ
作者:あおい空

――本まとめ読みの内容は――

第3章(全9話)~二人の未来を紡いでいこう~ その前半です。

第2章で、一度外に出てしまったマナですが、戻って来てからは次第に信頼関係が確かなものになっていきます。作者はマナのその姿を見て、自分の気持ちを理解するようになったと考えるようになります。

恐る恐るマナの気持ちを確かめる作者。
そして『マナが自分で、私と暮らすことを選んでいる!』と、確信するように――

一方でマナには、FIVに感染していないという可能性が僅かに残っていました。
再検査によってそれは明らかになるはずです。

さて、どうなる? マナと同居人。

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【保護|ブログ】きっと歩けるようになる!~ねこさん、増えました(14話)~【手術は成功】

犬派の僕が猫の多頭飼いを始めた理由
犬派の僕が猫の多頭飼いを始めた理由

撮影&文|紫藤 咲
 
この作品は

ブログタイプのエッセイ作品で、面白いことが起きた時だけの不定期更新となります。
どうぞお楽しみください。

こんな方に:
猫の多頭飼いをしてみたい|多頭飼いは初めてだけれど、大丈夫だろうか?|経験者の体験談を読んでみたい

 ひとまず手術は成功

2018年10月1日。
手術を終えたライにぼくは会いに行った。
骨折した左足は肌が見えるまで毛が刈られた状態で、糸で縫われている。
舐めるといけないのでエリザベスカラーをつけたライは入院時に比べればずっと元気そうに見えた。

抱っこをすると震えていて、待合室のざわつきも落ち着かない様子だった。
それでも彼が息をしていてくれていることがぼくはとてつもなくうれしかった。

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【非再生性免疫介在性貧血】さようなら、わはにゃ ~わはにゃを送る日(3/3)~【看取り】

わはにゃを送る日:非再生性免疫介在性貧血 看取り編
猫の看取り_わはにゃを送る日

撮影&文|Rinyan
 
この作品は

リンパ腫はほぼ完全寛解。目覚ましい治療成果を喜ぶ作者。
しかしながら、愛猫わはにゃには別の病気の影が忍び寄っていました。
数日前に一回だけした、軽いくしゃみと咳はその前兆だったのか?
刻々と容態が悪化していくわはにゃの体を、作者は沢山撫でてさすり続けるのでした。

こんな方に:
飼っている猫がリンパ腫と診断された|余命宣告を受けた|どのような治療法があるのか?|抗がん剤医療は有効か?|セカンドオピニオンを受けた方が良いか?|経験者の体験談を読んでみたい

 新しい異変

わはにゃは、抗がん剤治療の終了から1ヶ月経って検査を受けました。
問題はありません。経過は順調でした。
わはにゃは相変わらず、健康な猫と変わらずに元気に走り回っていました。

しかし、長いゴールデンウィークの最中のこと――
わはにゃは急に目やにが出始めて、少し元気が無くなってしまいました。
折り悪く、かかりつけ病院はお休みです。

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【リンパ腫】抗がん剤治療(COPLA)と、完全寛解 ~わはにゃを送る日(2/3)~【闘病記】

わはにゃを送る日:リンパ腫編
猫の看取り_わはにゃを送る日

撮影&文|Rinyan
 
この作品は

愛猫わはにゃを、悪性リンパ腫と診断された作者。
『何があっても、この命を必ず守る』
その誓いが守れないことに、打ちひしがれます。
そして、様々な思いを抱えながらの闘病がはじまりました。
愛猫が苦しまないように、積極的な治療はせず、緩和治療だけを行いたいと考えた作者でしたが、セカンドオピニオンの中に、小さな希望を見つけるのでした。

こんな方に:
飼っている猫がリンパ腫と診断された|余命宣告を受けた|どのような治療法があるのか?|抗がん剤医療は有効か?|セカンドオピニオンを受けた方が良いか?|経験者の体験談を読んでみたい

 耐え難い現実

診察室を出てからも、ただただ目から涙が溢れ続け、待合室でも人目を憚らずそれは止まりませんでした。

『何があっても、この命を必ず守る』
わはにゃを迎えたときの私の誓いは、その日打ち砕かれました。

わはにゃの未来に――、それもそう遠くない未来に、苦しい死が待ち受けている現実は、耐え難いものでした。

私は、わはにゃの苦しみを取り除いてやれない。
何もしてやれないんだ――

成すすべがない悔しさと、こんな病気にさせてしまった申し訳無さで、私の心は一杯でした。

 

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【リンパ腫】突然の発症と診断 ~わはにゃを送る日(1/3)~【余命宣告】

わはにゃを送る日:リンパ腫編
猫の看取り_わはにゃを送る日

撮影&文|Rinyan
 
この作品は

本作は2歳で旅立った猫、わはにゃの闘病記であり、作者自身の揺れ動く心の記録です。

ミルクボランティアをしていた作者が、自宅で引き取った子猫わはにゃ。
その子猫は作者にとって特別な存在でした。
『何があっても、この命を必ず守る』
そう誓う作者でしたが、ある日わはにゃは体調を崩してしまいました。
くしゃみ、そして咳――
軽い猫風邪かなと思い受診した作者でしたが、その後に医師から告げられたのは、意外な病名でした。

こんな方に:
飼っている猫がリンパ腫と診断された|余命宣告を受けた|どのような治療法があるのか?|経験者の体験談を読んでみたい

 はじめに - 私がこの闘病記を書く理由

2019年5月14日、私は自分にとって一番特別で最愛の猫、わはにゃを亡くしました。まだ2歳になったばかりでした。

わはにゃは2018年に『悪性リンパ腫』を患い、闘病の末にそれを克服しかけていました。その矢先のことでした。

わはにゃの命を奪ったのは、既往症のリンパ腫ではなく、極度の貧血でした。恐らくは『非再生性免疫介在性貧血』であったと思われますが、発症からわずか8日のことでしたので、確定診断もできておらず、したがって対処的な治療をわずかに行った段階での別れでした。

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【保護|ブログ】絶対に生きて! ~ねこさん、増えました(13話)~【48時間が勝負】

犬派の僕が猫の多頭飼いを始めた理由
犬派の僕が猫の多頭飼いを始めた理由

撮影&文|紫藤 咲
 
この作品は

ブログタイプのエッセイ作品で、面白いことが起きた時だけの不定期更新となります。
どうぞお楽しみください。

こんな方に:
猫の多頭飼いをしてみたい|多頭飼いは初めてだけれど、大丈夫だろうか?|経験者の体験談を読んでみたい

 48時間が勝負

かかりつけの獣医さんに診てもらえたのが、午後7時半過ぎた頃だった。
先生に経緯を報告。
ライはすぐにレントゲンを撮ることになった。

アシスタントの女医さんに抱っこされたライの左足は、だらんと伸びきっており、診察台には微量ながらも血痕がある。

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【保護猫|多頭飼い】血栓寒栓症・キングの闘病 ~猫宅のお話をしましょう(その19)~

猫宅・44の物語 19話
今回のお話は:キングの闘病

猫宅_キングの闘病

撮影&文|女神

 キングの異変

――2019年6月11日――

この日の夜、私たち親子はいつものように猫宅に着くと、すぐにご飯の用意をして ”女子~ず” の部屋に入りました。

ふと見ると、キングの様子が変です。
前右足を持ち上げて、ぶらぶらさせているのです。

咄嗟にキングを群れから離し、手を掴んで様子を見ました。
しかし何処も怪我をしている様子もなく、骨折している訳でもありません。時計を見るともう22時半。動物病院の診療時間はとうに過ぎています。

「明日の朝、一番で病院に連れて行く」
そう娘に約束し、その夜は様子を見ることに……

まさかそれが、大病に繋がっているなんて、その時には夢にも思いませんでした。

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