猫の話をしようか

なかなか聞けない猫の話。こっそりおしえる猫の話。

ストーリー

猫を題材にした短編小説、童話などの創作です。

恐怖、お化け屋敷 ~タロウの怪談(前編)~

文:奥村來未 タロウが脱走した。あれは私が、小学校にあがって初めての夏のことだった。ほんの一瞬の出来事。少し暑かったので私が居間にある小窓を開けたとき、まるでそれを狙っていたかのように、タロウの白い残像が私の横を駆け抜けて飛び出していった。…

見つけたのは、わたしの故郷 ~野良猫のアイデンティティ(後編)~

文:高栖匡躬 一乗寺は無人の小さな駅。ホームの端は階段になっていて、ゲートなど何も無く、直接通りに繋がっている。駅と言うよりも、長い屋根のついたバスストップという印象だ。 わたしはバックパックから、折りたたんだ地図を取り出した。そこには目的…

私が日本にやって来た理由 ~野良猫のアイデンティティ(前編)~

文:高栖匡躬 バックパックを背負ってホテルを出ると、正面から差す朝日が眩しかった。目を細めながら、深く息を吸い込むわたし。日本の空気は、生まれ故郷のハワイとは違う。すこし湿っていて、すこしだけ若葉の匂いが混じっているような感じ――そして――、ち…

太陽の匂いと通い猫 ~匂いについて話をしようか~

文:高栖匡躬 都内から、郊外の古い借家に移り住んで、3か月が過ぎた。少し前まで、私は電子出版で少しは名の知れたIT企業にいて、マネージャーを務めていた。しかしM&Aを機に外資から迎えられた新社長と、どうにもそりが悪くて、辞表を出した。つまり…

虹の橋の猫 まとめ読み(Complete)を公開しました。

2017年11月21日よりWithcatに連載をしました『虹の橋の猫』。大勢の方からのご支持をいただきました。 第1章(1話~7話)、第2章(8話~17話+エピローグ)、および作者である水玉猫さんによるあとがきを、まとめ読み記事として公開しました。 Reviewカ…

『虹の橋の猫』あとがき

昨年末まで連載しました『虹の橋の猫』 お読みいただけましたか? 作者の水玉猫さんが、物語のあとがきを寄せてくださいました。 水玉猫さんとは、また別の物語も企画しております。 また新しい、そして優しいお話の中で、お目にかかれますように。

そして、それからのこと。これからのこと―― ~歌うたいの猫/虹の橋の猫(エピローグ)~

いよいよ本話で最終回です。 雉白の猫が虹の橋に行く途中。大切にしていた、おかあさんのお思い出のおもちゃをあげた仔猫。あの仔猫はどうしているの? ――どうでしたか? 愛と絆の物語。 それはきっと――、永遠の物語。

仔猫に還って歌う猫たち ~歌うたいの猫/虹の橋の猫(第17話)~

灰色の仔猫の上にも、美しい虹が架かりました。 そして猫たちは、いつの間にか自分が、重荷から解放されていることに気が付きます。 私たちは旅だった子たちと、しっかりと心で繋がっている。 別れは、猫たちと同じように、重荷を下すときでもありますね。

鳴り始めた鈴と、聞こえてきた声 ~歌うたいの猫/虹の橋の猫(第16話)~

泣き疲れて眠る、灰色の仔猫―― 地上で悲しい思いをした猫に、救いはあるのでしょうか? 死は全ての生き物に、平等に訪れます。 それは、すべてを奪うもの? それとも、すべてを癒すもの? 死は終わりではなくて、始まりなんだと思いたいですね。

鳴らない鈴と灰色の猫 ~歌うたいの猫/虹の橋の猫(第15話)~

黒い仔猫と白い仔猫は、とても大切なものを持って来てたことに気付きました。2匹の鈴からは、懐かしい声が聞こえてきます。 しかし――、灰色の仔猫はそうではないようです。 泣き続ける灰色の仔猫。 地上では一体、何があったのでしょうか?

鈴の音と懐かしい声 ~歌うたいの猫/虹の橋の猫(第14話)~

虹の橋に来た猫たち。 何も持って来ていないと思っていたのに――、実はとても大切なものを持って来ていました。 それは一体何? 猫たちが持っていったものは、実は猫たちが、飼い主に残していったものでもありますね。 とても大切なもの――、それは何?

耳を澄ませば聞こえる声 ~歌うたいの猫/虹の橋の猫(第13話)~

船の乗り場で猫たちは、沢山の大切なものを置いて船にのります。 みんな置いて来たとはずの雉白の猫は、やさしいお母さんの”声”を持ってきていました。 他の猫たちは、何を持ってきたのでしょうか?

葉っぱのしたの雨宿り ~歌うたいの猫/虹の橋の猫(第12話)~

虹の橋にきた猫たちは、地上が恋しくて泣きはじめます。 しかし、やがてそこには、心に掛かる虹の橋が―― 飼い主を置いていってしまった子たちは、こちらを恋しがるのかなあ? 恋しがって欲しい気もするけれど――、もう楽しくやってくれよとも思う。

虹を掛けるために降る雨 ~歌うたいの猫/虹の橋の猫(第11話)~

虹の橋の街に、雨が降る。虹の橋を架けるために。 ――うちの子には別れ際、「虹の橋で、待ってなくていいぞ」と言ってやった。 先に天国にいって、楽しくやっていればいいと思ったからだ。 待っていないとは思うのだが、こんな話ならば待っていてもいいな。

ブランコをこぐ猫 ~歌うたいの猫/虹の橋の猫(第10話)~

虹の橋の船着き場には、また新しい猫たちがやってきます。 新しい猫がここに来るのは、地上に別れを告げたということ。 悲しいことなのに、視点を変えると初々しい思いに溢れています。 私が天国にいったら、うちの子が、色々教えてくれるのだろうか?

猫の歌声と星屑のブランコ ~歌うたいの猫/虹の橋の猫(第9話)~

猫がお母さんとうたう歌が、とても気になる。 どんなふうに、お母さんと歌うんだろう? お母さんの歌に合わせて、ミャーミャーと鳴くのだろうか? 想像すると、楽しくなってくる。 そういえば、うちの子(犬)も時々歌ったな。 クーン、クーンと歌った。

鐘を失くした時計塔 ~歌うたいの猫/虹の橋の猫(第8話)~

今日から、後半の第8話です。 『虹の橋の猫』は、旅だった猫とおかあさんのお話。 悲しい話ではなく、愛情と絆と永遠の物語です。 ペットとの別れを経験した方に、ぜひ読んでいただきたいです。 別れって何だろう?

猫とミサイル ~思想の前景。ピッピと覗いた世界(その1)~

文:夏目潤一郎 白いマグカップ一杯にコーヒーを淹れた私は、ソファーに深く腰を下すと、TVのリモコンを手に取った。出勤前にワイドショーのはしごをするのが、私の日課だ。 若い頃は新聞を3紙とって、全紙を斜め読みをしていたものだが、だんだんと面倒…

ルルとエカ ~二匹の猫と、俺と、沙耶香~

作:鈴江さち 二人して並んで歩くこの街の空はいつも通り――ちっぽけな一個の人間なんか、気に掛ける理由もなく、真っ青に晴れ渡っている。久しぶりに、何の理屈も言い訳もなく、ただデートをする俺たち。隣りを歩く沙耶香の横顔は、笑っている。 沙耶香はな…

いつか見たおもちゃと、消えない絆 ~銀の鈴/虹の橋の猫(第7話)~

第1章の最終話です。 読むほどに猫に感情が移る話。 うちの子はどうしてるかと、その都度思う。 きっとうちの子は、あっちに行ってもあっけらかんと、ボールや棒を追いかけているんだろうなあ。 こちらのことなんて思い出さなくていいよ。楽しくやりなよ!

新しい涙と、心に掛かる虹の橋 ~銀の鈴/虹の橋の猫(第6話)~

毎話ごとにうちの子のことを思い出す。 家族だった我が子を、見送ってから―― いつでもその子は、側にいるような感覚。 そこにいなくなっただけ。ずっと一緒にいるという感覚。 ペットを飼うという行為は、ペットがいなくなってからもずっと続いていますね。 …

鈴が歌う、おかあさんが歌う、猫も歌う ~銀の鈴/虹の橋の猫(第5話)~

猫と飼い主との絆―― 読む都度「うちの子はどう?」と自分のこととして考えてしまう。 うちの絆は、どうだったかな? こっちは、強いつもりなんだがな。 お前の方は、どうなんだ? ――って。 小さな話だけれど、この作品、おかあさんを、ひらがなで書いてある…

口ずさんだ歌、猫が好きだった歌 ~銀の鈴/虹の橋の猫(第4話)~

猫の気持ち、おかあさんの気持ち、どちらも切ないけれど暖かい。 目の前にいなくなっただけで、その子はいつも一緒にいる。 そんなことに気付かせてくれるお話です。

雨の船出と、渡し船から見えたもの ~銀の鈴/虹の橋の猫(第3話)~

渡し船から飼い主が見える。やさしかったおかあさんの姿―― うちの子は、どんな風に思ってくれただろうか? 持っていっておやつに、一生懸命だったんじゃないかな? 飼い主を想って泣いたりせずに、おやつ夢中で、気が付いたら向うにいたというのがいいな。 …

渡し守の歌と、降り出した雨 ~銀の鈴/虹の橋の猫(第2話)~

猫が着いたのは船着き場。虹の橋行の船が出るところ。 沢山もってきた荷物の中から、1つだけ船に乗せる事が出来る。 うちの子の事を思いだす。あの子は何を持っていっただろう? 食いしん坊だったし、おやつだろうか? それもいいな。あいつらしくて――

旅の始まりと、虹の橋への切符 ~銀の鈴/虹の橋の猫(第1話)~

ある日、猫に届いたのは、虹の橋行の切符だった―― そこから始まる、猫の旅立ちの物語。 悲しい話ではありません。やさしいお話。 語られるテーマは愛情と絆、そして永遠。 ペットとの別れを経験した方に、ぜひ読んでいただきたいです。 きっと別れって、ない…

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