猫の話をしようか

なかなか聞けない猫の話。こっそりおしえる猫の話。

余命の宣告をされた猫 ~ 我が家の夕のお話 前編 ~

f:id:masami_takasu:20171019142036j:plain撮影&文:三毛ランジェロの保護猫日記

我が家の猫・夕(ゆう)のお話をしましょう。

夕は3年前に私が保護した猫です。保護をした時、とても小さく、目は開いているけれど見えず、首には大きな噛まれ傷がありぐったりとしていました。すぐに動物病院につれていくと、その地域の野良猫の様子を良く知る獣医さんからは、「多分、猫白血病の猫に襲われて怪我をしたのだろう」ということと、「猫白血病が移った可能性が高い」と言われました。そして「今助かったとしても、猫白血病であれば、長くても3年」と余命宣告されたのです。

病気の可能性があるとなれば、譲渡で新しい飼い主さんを探すことはできません。そんな経緯で、夕はうちの子になったのです。夕という名前は、20年生きた先住猫の“朝”にあやかって長生きして欲しい、と願い名付けました。

 

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うちにも慣れて、家族から可愛がられていた夕ですが、今年(2017年)8月半ば辺りに、夏バテのように食欲が落ちてしまいました。私たちは夕の好きなかつおのウェットをあげるなどして、色々と食べ物に工夫をしてあげました。
その甲斐あって、次第に夕の食欲は改善傾向に。良かったなと、胸をなでおろしていたのですが、それもつかの間でした。

9月に入ると、なんだか夕の呼吸が粗い気がするようになりました。気になったので、動物病院へ連れて行き検査を――

結果はリンパ腫。余命2ヶ月との診断でした――

胸のあたりに子供の拳くらいのリンパ節があり、肺の働きの邪魔をしている為に、呼吸がしにくくなっているそうです。腹水も溜まっていましたが、そちらはそれほど呼吸への影響はないとのこと。

 

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白血病でも、いつもとても元気な夕は、犬と一緒に育ったので、自分を犬と信じていたのか、お手も上手に出来ました。遊んで欲しい時には、座っている私の肩に手をかけて、もう一方の手で私の頰を軽く2回叩いて気を引いてきます。そんな可愛い無邪気な夕が、まさかこんなに急に、余命告知されるとは思ってもみませんでした。

とにかく私に出来ることは、今まで通りの生活をすることです。急な環境の変化は、かえって夕に良くないからです。ご飯は食べやすいように、台の上に乗せてあげたり、好きなものを食べさせてあげたり、いざと言う時のために、酸素室をすぐに組み立てられるように、準備してあげたりしました。

 

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夕の病気について、何人かの先生にご意見をいただき、白血病の猫を看取った友人にもお話を聞いて、夕のこれからの治療法として、ステロイドや抗がん剤は使わないことにしました。

もしも薬が効いたとしても、多少余命が延びるかもしれないというだけで、リンパ腫が完治することは、まず無い。その一方で、薬の副作用に苦しむ可能性は高い。その両者を冷静に比較した結果の決断でした。

 

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それからの夕は、やはり呼吸は苦しそうですが、よく食べてくれました。
私たち家族は工夫をして、夕のご飯は好きな物が食べられるように、色々なフードを並べてバイキング形式にしてあげました。夕もそれが気に入ってくれたようです。

マタタビの粉を付けてあげた爪とぎが大のお気に入りで、その上に乗っては、幸せそうな姿を家族に見せていました。

心配はあるものの、平穏な日々――
私は、このまま日々が続いて欲しいと願いました。

 

――このお話は、後編につづきます――

文:三毛ランジェロの保護猫日記

――後編です――

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