撮影&文:三毛ランジェロ
保護活動というのは、人がやる以上は限界があります。マンパワーの限界、割ける時間の限界、資金の限界がそれです。ボランティア自体の限界と言っても良いでしょう。
我が家は団体に属さず、個人で保護活動をやっています。政治的に動くことが好きではなく、また義務や義理でではなく、自分で思ったとおりに自由に活動をしたいからです。しかしそんな活動だからこそ、限界はすぐにやってきます。
救いを求める子たちを、見殺しにはでない。でも――、しかし――
いつも葛藤が、私の心の中にあります。
今回は、とうに限界を迎えていながらも、”Twitter”という道具を活用する事で、その壁を越える事ができた事例を、連載形式でご紹介したいと思います。
尚これは、2017年11月17日時点で、まだ現在進行形の活動です。
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――2017年10月18日――
全てはここからはじまりました。
■この日、最初のツイート
限界を越えています。
— 三毛ランジェロ (@g5zg4BLTjs8Yech) 2017年10月18日
一連の保護活動で動いていると、時々見つけてしまいますが、今日は4匹猫風邪で目がほとんど見えない猫を見つけてしまいました。誰か南房総地域で保護できる方いませんでしょうか
?この4匹に罪は有りません。
ここの所毎日フル活動の為もうこれ以上の保護はできません。 pic.twitter.com/acPqLbofVE
【読者のコメント】(概要)
猫を捨てた人たちへの怒りの声が寄せられ始めます。
【回答】(抜粋)
目が見えないぐらいひどいと云う事は、外飼いか、本当のノラちゃんです。でも人に捕まるぐらいの状態なので、途中まで飼われていたかも知れません。
三毛ランジェロ
■2度目のツイート
猫捨てられた情報の続きです。いやはや参りました。もう一匹いるらしいです。全部で5匹皆猫風邪、ご飯が食べられないぐらいの子もいます。取りあえず保護しますか?保護する場所が埋まっているのでもうトイレぐらいしか有りません。切実です。誰かこの子達助けてあげて下さい。南房総地域です。 pic.twitter.com/VSnJpyS7AX
— 三毛ランジェロ (@g5zg4BLTjs8Yech) 2017年10月18日
【読者のコメント】(概要)
活動家自身への気遣いや、保護された猫の引取りなどの問合せが入り始めました。
【回答】
真っ暗で今はバラバラなので捕まるかどうかを作戦考えています。間もなく1匹目が運ばれてきます。レポートしていきますので、お待ち下さい。
三毛ランジェロ
■3度目のツイート
続きです。1匹目ご到着です。
— 三毛ランジェロ (@g5zg4BLTjs8Yech) 2017年10月18日
目を拭いたら開きました。可愛いです。(本当にトイレですみません。)まずは様子を見ます。 pic.twitter.com/u417VJCMZy
■4度目のツイート
2匹目いらっしゃい。目は一応大丈夫そうです。お腹ぽんぽこりんです。顔などは汚れてます。ケアしたらもっと綺麗な猫ちゃんに変身するでしょう。 pic.twitter.com/lHIkTJ1xBW
— 三毛ランジェロ (@g5zg4BLTjs8Yech) 2017年10月18日
■5度目のツイート
3匹目です。この子もフワフワです。後2匹は見えないとのことで明日以降になりそうです。
— 三毛ランジェロ (@g5zg4BLTjs8Yech) 2017年10月18日
今日の3匹は月齢1~2ヶ月ぐらいに見えます。全く可哀相な子供達です。南房総では、海に投げ込んだり、猛禽類がいる山に棄てられたりします。本当に人間不信に陥ります。この子達の命は繋げたいと思います。 pic.twitter.com/ru0lFdiZg0
【読者のコメント】(抜粋)
猫への対応のアドバイス、その他保護活動への助言が寄せられています。
【回答】
ありがとうございます。今の段階では、できる限りの初期のケア(コクシジウム、目薬、トイレ、餌慣らし、レボリューション)ぐらいまでやってある程度安定したらご相談させて下さい。先日の5匹よりは大きく生死には影響しないと思います。
三毛ランジェロ
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危機的な状況の中、この日の内に、Twitterの拡散の輪が次第に広がっていきます。コメントのやり取りを見ていただければ分かるでしょう。
限界と思われた状況が、変わろうとしていました――
――つづく――
文:三毛ランジェロ
――次話――
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この記事は、まとめ読みでも読むことが出来ます。
この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。