文:三毛ランジェロ
甘噛み猫にしないためのトレーニング。後編です。
具体的に何をやるのかお知らせする前に、まずは猫社会の猫同士ではどうなのか、考えて見ましょう。
親や兄弟は、どうやってそれを子猫に教えるかと言うと、痛かった時には大きい声でギャッと叫びます。そして時には噛み返します。
この時の噛みは「痛いんだよ。ふざけんな!」と言うぐらい、しっかりと噛みます。
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しつけの本の中には、猫に噛まれた場合は『噛み返して下さい』と書かれているものもあります。しかし、もし噛み返すので有れば、親猫がやるように、その子猫がギャッと言うぐらいまでやらないといけません。
今まで、猫可愛いがりをしていた人はどうでしょう?
できますか?
無理だとう方は、猫が噛もうとしたら、次のようにします。
2:音や声で止める。
3:食べ物で紛らす。
4:逃げる。
これが基本です。
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この他にも、噛み癖を止める方法があります。
噛まれたらそのまま手や指を、口へ押し返してやるのです。
しかしこれは、相当に痛いです。
犬にも同じトレーニング方法がありますが、犬と猫では歯の形が違います。
猫の歯は尖っていてるので、刺さるのです。
猫が噛むのを止めるまでこの方法を行うには、「少々痛い思いをしても、怪我をしても構わない」という覚悟がいります。
これを実行したとき、猫がキョトンとしていたり、逃げていけば効率があったということです。
これ以外にも、首を掴んで持ち上げる方法も有りです。
小猫の内はまだ顎の力が弱いので、甘噛みを弱くするように教えることもできます。しかし、成猫になるに従って噛む力が強くなると、それを加減させることが難しくなってきます。だから弱く噛ませるよりも、最初から噛まなくさせる事を考えるべきです。
そのために、子猫のうちは手で遊ばない。足に飛びついてきても遊ばないことを徹底して行ないましょう。また猫が噛むことによって、遊びを要求するクセを付けさせないようにします。
猫は同じ間違いを何度もやります。だから根気強く付き合って下さい。
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一通り対策を書いて見ましたが、ここまでの話は、ある程度猫との間柄が、親密になっていることが前提です。
もっとも大事な事は、猫の気持ちになってトレーニングをするということです。
遊んで欲しい時の甘噛み、お腹減った時の甘噛みは、あなたに甘えて居るのであって、怒って噛もうとしているのではありません。ですから、あなたも決して怒らないでください。
甘えようとしてくる子猫に、ひどい罰を与えるようなことをすると、猫との信頼関係が崩れてしまいます。
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それから、猫への姿勢は常に一貫してください。ある時は駄目と言い、ある時は言わないということをすると効果がなくなります。
これは家族全員で、一致した行動をとる必要があります。
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繰り返しになりますが、甘噛みは猫が飼い主に甘えている行為で、信頼の証でもあります。くれぐれもその関係を崩さないようにしてください。
一方、甘噛みをしない猫は飼い主を信頼していないのかと言うと、そうではありません。飼い主のことが好きでも、そもそも甘噛みを全くしない子猫も沢山います。
別の記事でご紹介しますが、”膝乗り猫”のトレーニングは、飼い主と猫の間に信頼関係をつくるものです。
甘噛みする子もしない子も、このトレーニングなさることをお薦めします。
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猫が突然顔を噛んだり、撫でていると噛んだりする事が有ります。これは遊びの甘噛みでは無く「止めろ」の要求です。これはなかなか治りません。
あまりひどいようでしたら、ストレスを与えるなど、他の要因も考えて下さい。
基本的には猫が嫌う音などを使います。
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ムシャクシャするのは人も猫も同じで、猫が我がままになっていることも有りえます。そのような時は、環境を変えたり、より多く遊んで上げたりで解決する事も有ります。
どうでしょうか?
もしも甘噛みの猫に困っている方は、試してみてください。
愛情をもって、根気強くですよ。
――了――
文:三毛ランジェロ
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――前話――
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この記事は、下記のまとめ読みでもご覧になれます。
この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。
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――出典――
※本記事は著作者の許可を得て、下記のTwitterを元にリライト及び再構成されたものです。