猫が糖尿病になってしまったら撮影&文:panicia
糖尿病になってもきちんとケアしていけば元気に過ごせる
2014年11月に我が家の猫、シアン(ロシアンブルーのオス、現在12歳)の糖尿病が発覚してから、1年9ヶ月ほど経過しましたが、至って元気で、普段は糖尿病であることを忘れて生活することができています。
私は、猫が糖尿病になって、気持ちが真っ暗になってしまっている方に向けて、糖尿病になっても元気に暮らせるのだということを伝えたくて、この記事を書いています。
また、「動物病院の選び方や付き合い方ってどうすればいいのかな?」と疑問をお持ちの方にも読んでいただけたらと思います。
●
私は結構引越しが多く、シアンは何度も引越しを経験しています。その度に近隣の動物病院を探すので、今までお世話になった病院は(ちょっとイマイチ…で行かなくなったところを含め)10件程。
シアンが糖尿病になるまでは、年に一度の定期検診と予防接種くらいしか行くこともなかったのであまり気にしていませんでしたが、ここ2年程でわりと頻繁に病院に行くようになりました。それによって見えてきたことがいくつかありますので、ここで書いておこうと思います。
「いざ何かあったときのために」、日頃からかかりつけのお医者さんがいた方が安心なのは、動物も人も同じですよね。よろしければ「動物病院を選ぶ際」の参考にしていただけたらと思います。
●
*猫の正常な血糖値の範囲と糖尿病での通院
猫の血糖値の正常範囲は75〜148程度といわれていますが、2014年11月にシアンの糖尿病が発覚した当時591もあったのです。
初めはどの程度インスリンを打ったら安定した数値に持っていけるのか手探りですので、インスリン量が決まるまでは先生の指定した量のインスリンを打ち、数値を測定して下がっていなければ量を増やすということの繰り返しです。
朝晩同じ時刻に注射をしては定期的に通院し、観察しなければなりません。これを入院で行うと結構な費用がかかりますし、送り迎えなども仕事を抱えている身には大変ハードなスケジュールとなります。
*動物病院の先生によって診療方針が違う
これは当然と言っては当然ですが、先生によって診療のスタンスが違ってきます。真剣に診てもらえないなんてのは論外!ですが、同じ病気の診療でも、人間ですので性格がでます。シアンの糖尿病の場合、今まで3件の病院で3人の先生に診てもらいました。
初めに診てもらったA病院のA先生(年齢30代後半くらい、男性)は、ストイックな方で週1の通院とかなり厳密な血糖値管理を求められました。「まずは血糖値が100くらいで落ち着くことを目指しましょう」ということで、治療が始まりました。
●
A病院の規模は個人病院で、診察台のある部屋は2つ、待合はイスが5つ程度、医師はA先生とたまに非常勤の方が1名の2名体制、動物看護師は2〜3名、外観は至って普通という感じでした。この病院の動物看護師の方は皆感じがよく、先生はおしゃべりではないが真面目で熱心でした。
ただストイックすぎて、たまに数値が良くない時など、こちらが辛くなるような(責めているつもりはないのでしょうが…)雰囲気もありました。
注射針は、勝手に捨ててはいけない決まりになっているので、溜まると病院へ持って行って廃棄してもらいます。
いくつかの動物病院を経験して私が感じたこと
半年ほどA病院にお世話になった後、引越しが決まりB病院へ。
B先生は30代前半男性。病院規模はここも個人病院で、A病院より若干狭め。スタッフは先生の他に受付に女性が1〜2名。外から見た店構えは、壁やドアにピンク×お花の柄とファンシーな感じで保育園かな?というような感じ。比較的新しくできた病院という様子。
●
土曜の午前中に行ったのですが、狭い院内に患者さんが数組いて混乱状態でした。シアンの病状、薬の有無等、電話をして確認してから伺ったのですが、受付の女性の対応は「知りません」という感じで少々難あり。
1時間半くらい待たされて、やっと呼ばれたと思ったら「糖尿の猫を診た経験がない」とB先生。
インスリンはないので業者に注文しておくから来週また取りに来てくださいとのこと。注射針は今まで使用していたものをこちらから持参したのですが、「これと同じものはないので代用で」と数本サンプルをくれましたが…針が太い!!!
●
これは猫の小さな体に刺すような針ではないし、猫に打つような小さなインスリンの単位には適合しません。
●
他に在庫が無くなり、なんとか使ってみましたが、普段ならうんともすんとも言わないシアンが「ニャーーー(痛い!!!)」と言って逃げ出しました・・・
以後、この病院に行くことはもうありませんでした。
――糖尿病の猫さんと暮らすために(5/6)つづく――
文:panicia
――次話――
――前話――
●
この記事は、まとめ読みでも読むことが出来ます。
この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。
●
――おすすめの記事です――
――犬の闘病記です――
――出典――
※本記事は著作者の許可を得て、下記のブログ元に再構成されたものです。