猫が糖尿病になってしまったら撮影&文:panicia
3つ目に辿り着いたのが……
A病院、B病院を経て辿り着いたのが、現在お世話になっているC病院。ここは都内近郊に4つの医院を構えていて、うち1つは猫専門病院です。
うちの最寄りは猫専門病院ではなく、犬猫以外のほとんどのペットも診療してくれるようです。ここは年中無休。土日祝日はもちろん、お盆や年末年始さえもやっており、夜間対応もしてくれるようなので何かあった際も安心です。
規模(4つのうち私が通っている医院)は診察室2つ、院長の他に若い男性の先生1名、看護師2名、受付1名、こちらも外観は普通の病院といった感じです。
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診てもらっているC先生(60代半ばくらい男性)は、この病院の院長で、赤ひげ先生のような風貌、声が大きく活発で気さくな印象です。
サバサバしていますが動物への愛情が感じられ、手際がよく仕事も早い。こちらから余計なことを説明せずとも必要なことは質問してくるし、説明も的確。さすがベテランの貫禄があります。
待合はいつも誰かしら患者さんがいますが、そんなに待たされる印象はありません。
C先生の診療方針としては「家庭で管理するなら血糖値は200以下であればよし、としましょう。下げすぎて低血糖になる方が危険ですから」というものでした。
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A病院の時とは逆に、私はプレッシャーから解放されたような気がしました。闘病生活は長いのです。患者(猫ですが)も家族も、ずっと気が張っていたら神経が参ってしまいます。この先生はおそらくそういうことも見越しているのではないか、そこは場数と年の功かなと私は思っています。
毎日2回、注射頑張ってるにゃ。だから今は元気にゃよ。
*動物病院によって診療費用(値段)が違う
これは病院の経営方針や立地にもよるのでしょうが、上記3つの医院の中でA病院が一番安かったように思います。B病院とC病院の単価はあまり変わらないかと思いますが、C病院は先生がやり手で拡大路線なので、検査や予防ケアで金額を盛ってこようというのが伺えます。
勧められるがまま検査に応じたりしていると、うっかり数万とかはあっという間(保険が効きませんから)ですので、今その検査が本当に必要なのかよく聞いて判断せねばと思っています。
また、新しくてキレイなことはいいのですが「開院して日が浅いような医院」も「設備投資の回収」に必死でしょうから、疑問に思ったらなぜその検査が必要で、結果何がわかるのか等、きちんと説明を求める方がいいと思います。
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説明を聞いた結果、今回はこの検査は必要ない等思うところがあれば、その旨先生に言って構わないと私は思います。こちらも「際限なくお金をかけられるわけではないので、必要なタイミングで必要な治療をできる限りでしていく」というスタンスで私は動物病院と付き合っています。
<2017年11月 追記>病院によって治療費や薬代は全然違う
猫の予防接種5種混合を受けるに当たって、C病院では3種しか行っていなかったため、たまたま別の病院(D病院)へ行きました。
(我が家は完全室内飼いなので通常は3種混合を受けていますが、今回外から猫を受け入れることになり、念のため5種を希望しました)
その際念のためD病院でも、「C病院でいつももらっている内容と同じ条件で薬:インスリン、注射針」の見積もりを出してもらったのですが...なんとC病院の倍額でした。こんなケースもありますので、薬代や治療費については、一度きちんと「適正であるか」を考慮して見た方がいいと考えます。
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こちらからの疑問に対して、先生がきちんとわかるように説明してくれることが病院への安心感につながります。むしろ説明が的を射ない、丁寧ではないような病院に大切な家族をあずけるのは不安ですよね。これは動物でも人間でも同じです。
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大切な家族である動物を守るのは、飼い主さんしかいません。あなたの飼っている子がもし病気になってしまっても「あわてず、冷静に」、動物病院をしっかり見極めて上手に付き合っていっていただければと思います。
――糖尿病の猫さんと暮らすために(6/6)おしまい――
文:panicia
――前話――
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この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。
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――出典――
※本記事は著作者の許可を得て、下記のブログ元に再構成されたものです。