ここは『ハナちゃんの動物病院』(猫版)です。
今日は猫ちゃんの、低血糖のお話です。
低血糖は色んな理由でおきるけど、今日の仔猫ちゃんはどうしたんだろう?
寒かった? お腹がすいちゃった?
子猫ちゃんが、朝、突然ぐったりしてしまったと来院。
風邪をひいていて目やにがいっぱいです。
体温が低く、意識がありません。
さて――
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小さいけれど、なんとか採血して血液検査ができました。
――低血糖です。
ショックの原因はまずこれです。
猫の正常値が70~150ですから、かなり下がっています。
このままでは、死んでしまうところでした。
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細い細い首の血管から、ぶどう糖の点滴をします。
動かないからやれたけど、暴れられたら無理だったと思います。
慎重にゆっくり静脈点滴をします。
体を温めて、だんだん反応がでてきました。
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小さいから上手く食べられてなかったのかもしれません。
風邪もひいているようだし、しばらく入院となりました。
保温して、強制給仕して、風邪の治療して。
我々もがんばりましたよ。
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ほ~ら、こんなに元気になりました。
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でも、まだまだ生後1ケ月の子猫。
体力ないし、食欲もいまひとつです。
これから飼い主さんにも、がんばってもらわないといけません。
頑張れ!子猫ちゃん!
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ハナも応援してるよ!!
さすが、看板犬!!!
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子猫ちゃん、
助かってよかったです。
命を守るお仕事は素晴らしいですね。
コメントありがとうございます。
原因がはっきりわかり手遅れ状態になっていなければ、何とかなります。
どうにもならないこともたくさんありますが、落ち込んでいる暇はありません。
とにかく、いつも目の前の動物を助けるために、頑張っています。
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子猫ちゃん元気になって良かったですね。
獣医さんのお仕事はやりがいありますね。
この逆で、助けられない場合もあると思います。
大変なお仕事でもありますね‼︎
コメントありがとうございます。
確かに、上手くいくことばかりではないので、反省の毎日で落ち込む時もあります。
でも、こんなふうに元気になってくれる症例に勇気つけられ、また頑張ろうと思ったりもしています。
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ハナちゃんママからアドバイス
普通に生活していて低血糖になってしまうことは考えにくいです。
子猫・子犬で食欲がないとか、吐いている時に起きることが多いですし、また、特殊な例として、糖尿病でのインシュリンの過投与でも起きます。
命にかかわりますので、すぐに病院に連絡して下さい。
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【Withcatより】ここでご紹介したものは、病気を疑ってみる初歩的な知識です。もしもご家庭のワンちゃん、ネコちゃんに該当する症状があったら、すぐに動物病院を受診なさってください。
▶ハナちゃんママ:犬 の診察記のご紹介
▶ハナちゃんママ:猫 の診察記のご紹介
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この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。
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――ハナちゃんの動物病院(猫)・初回の記事です――
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――出典――
※本記事は著作者の許可を得て、下記のブログを元に再構成されたものです。