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【腎不全|闘病記】10月4日|最後の点滴と、穏やかな日向ぼっこ ~ボスの旅立ち(7/10)~【終末期|1つ目のサイン】

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ボスの旅立ち 
~今思えば、あれが1つ目のサインだった~
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撮影&文:ボスのかあちゃん
 

ボス、必ず夜中の2時半ぐらいになると、おしっこって起こしてくれたね。
母ちゃんがボスを抱っこして、ペットシーツに敷いた砂におしりを向けて、おしっこ。偉かったね。おもらしは一番嫌だったんだねボス。

うんちはなかなか出なかったね。でも頑張って、ちょっぴり出てたね。
愛おしい、本当に心から愛しいと思いました。
私達だけに見せる可愛い姿。可愛かった。

10月4日|最後の点滴

ボスの調子が あまり良くないので、夕方 病院へ。
輸液の量を減らして、点滴をしてもらいました。
点滴の間、先生と話をしました。大泣きして、何を話したか覚えていません。

ただ、この言葉だけは覚えています。
『ちゃんと父さんと母さんがいるときに行くから。この人分かってるから。合図くれるから』

ボスの点滴が終わり、先に主人がボスを連れ車の中で待っている間のことです。
私は先生に、主人がまだボスのことを諦めないことを相談しました。

『 わかるよ。だって父さん、すんげー頑張ってたもん。ここまで頑張る父さん、なかなかいないからね』
そう先生は言いました。
私は諦めるとか諦めないとかではなく、自然にいかせてやりたいと思っているよと先生に伝えました。

『 それでいいと思う。父さんもわかってるはずだから』
先生との話を終えて車に戻ると、ボスが発作を起こしました。
私たちは 慌てて病院へ駆け込みました。

幸いボスは、10分ほどで落ち着きました。
発作の原因を先生に聞くと、軽い心不全とのことでした。私たちは急いで家に帰り、ボスをお布団に寝せました。

今考えると、これが一つ目のサインだったと思います。

 

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家に着くとボスは安心したのか、深い眠りにつきました。
ボスが寝ている間、私は主人に こう言いました。
「もうボスに任せよう。ボスのペースでいこういかせてあげよう」
主人は一言、「わかった」と言いました。

それから――
ボスの寝顔をじっと見つめていました。

 

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10月5日|にゃにゃたぼっこ

この日は朝から天気が良く、心地よい朝日が差し込んでいました。
ボスが寝室から リビングに行きたがるので、ひなたぼっこがしたいんだなと思い、リビングに移動させました

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可愛い安心してる。ボスの顔、可愛い。

私はなぜかこの時、ブラッシングをして綺麗にしてあげなきゃと思い、日向ぼっこしているボスを、丁寧に ブラッシングしてあげました。

気持ち良さそうに、ほにゃにゃ顔。
こんな可愛い顔見れて、母ちゃんは幸せもの。
ゆっくりした、幸せな時間でした。

 

――ボスの旅立ち(7/10)つづく――

文:ボスのかあちゃん
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まとめ読み|ボスの旅立ち ②
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週刊Withdog&Withcat
この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。

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※本記事は著作者の許可を得て、下記のブログを元に再構成されたものです。

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