「その日」がくるまで生きようず!文:miyakonokaori (本記事は2014年に執筆されたものです)
行ってきました、病院へ。
今日は患畜さんが多くて、猫さんビビりまくり。
ただでさえちびっこなのに、キャリーの中でさらに小さくなっていました。
●
おかーさんは「お友達たくさんで楽しいね」って言うけど、
犬ども、うるさいねん!
ま、ちょっとうるさかったかもね(笑)
いい病院だから、これからどんどん混んでくるよー、きっと。
●
今日の猫さん、やはり体温が高く40.1度。
体重は2.60キロ。
減ってしまったか…。うーん、食べている絶対量が少なくなってるもんなぁ…。
そして本日の血液検査の結果です。
(カッコ)内は猫の基準値です。
PCV【赤血球率】 19 (32~45)
WBC【白血球数】 51 (55~195)
RBC【赤血球数】 406 (550~1000)
ヘモグロビン 6.0 (8~14)
血小板数 51.2 (30~80)
総蛋白 5.0 (5.4~7.8)
分葉核好中球 2353 (2500~12500)
リンパ球 2353 (1500~7000)
ペットチニックも充分に摂れていないという気もしていたし、ふらつくこともあったのでヘマトクリット(PCV)は下がってるだろうと思っていたけど、まさかここまでとは…。
●
「輸血を検討するときがきたかもしれません」とI先生。
その場合、うちの猫さんに大切な血をわけてくれるのは、病院で飼っている猫ちゃんたちと先生の飼っている猫ちゃんの、三頭のなかから、適切な子が選ばれるそうで。
ありがたいことです。
●
が、輸血は体力を使います。
免疫力の低下している猫さんには、より大きな負担がかかります。
なので、その前に、
以前、院長先生に説明してもらった、造血剤を試すことになりました。
これが効いてくれれば、輸血は回避できます。
●
名前なんだっけなー、えっと、エピ…エポ…エなんちゃらという薬です(←いいのか、これで!)
これを今日、注射で入れます。
それまでの造血剤は一週間に三回、打ちに来なければならなかったけれど、
今回試すものは一週間に一度の注射で大丈夫とのこと。
これに加え、いつものステロイド剤、そして熱があるので抗生剤の注射もしてもらうことに。
それといつもの栄養剤と水分補給の点滴を。
●
そして、肝心の抗がん剤をどうするか。
好中球の数値は、ギリギリ抗がん剤投与OKラインです。
骨髄抑制がかかって貧血が大きく進んでしまったものの、リンパ球は減っているので、
先生は「抗がん剤は効いている」と判断。
なので、今日はUW25プロトコール通りの「シクロフォスファミド」を入れることになりました。
夜、猫さんをお迎えに行くと、点滴のおかげか朝よりぐっと元気そうに見えました。
でも、超音波でのお腹の画像を見ると、消化器にもリンパ腫ができているのがわかりました。
消化器に浸潤すると、うんちが出にくくなったり、吐いてしまったりするらしいのですが、猫さん、今のところは大丈夫。
なので、症状が出る前に、なんとか小さくなってほしい…。
●
救いは、腎臓と肝臓の数値は相変わらず良いこと。
低分化型リンパ腫末期で、これだけ抗がん剤を入れていて、
なおも正常値でいられているのは奇跡的なこと。
ほんとに強いね、内臓。これは遺伝子に感謝しなければね。
どうか今回の抗がん剤、そして造血剤が効いてくれますように。
●
帰りしな、先生に「うちの子、点滴のときに困らせていませんか」と訊くと
「様子をお見せしたいぐらい、いい子ですよ」とのこと。
けなげだね…いい子いい子。
この日のお会計は、
あわせて、¥32,025円
●
猫さん、帰ってきて、しばらく不安そうに飼い主にくっついていましたが
(だから猫砂を買いに行けなかったYoー)
今はヒーター前のふかふかマットで寝ています。
せっかく眠ったところなので写真はナシ。
今日はゆっくりとおやすみなさい
飼い主も1時間しか寝ていないので、早めに寝まーすパー
おやすみなさい
【リンパ腫】9月30日 抗がん剤始めました ~1クール目(2/13)
【リンパ腫】10月8日 抗がん剤 シクロフォスファミド1-2 ~1クール目(6/13)
――【リンパ腫】4クール目(7/12)・つづく――
文:miyakonokaori
――次話――
――前話――
●
この記事は、下記のまとめ読みでもご覧になれます。
この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。
●
――この章の1話目です――
――この連載の1話目です――
――おすすめの記事です――
――出典――
※本記事は著作者の許可を得て、下記のブログを元に再構成されたものです。