ここは『ハナちゃんの動物病院』(猫版)です。
今日は猫ちゃんの怪我のお話。
暖かい時期は、猫ちゃん同士のケンカが多くなるようです。
怪我をした場合は、早く病院へ。
傷口から化膿して、大変なことになる場合もあります。
ケンカで命を落とした猫ちゃんの話は、良く聞きますからね。
猫ちゃんが活発な時期は、事故も要注意です。
猫ちゃん同士のケンカは良くありますが、特に咬み傷は化膿してしまうので、要注意です。
歯が刺さった表面の傷は、治っても皮膚の下で菌が繁殖すると赤く腫れてきて、膿が溜まり、皮膚が破れます。
※以下、患部の写真があります。苦手な方はご注意を。
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この写真ちょっと分かりにくいでしょうけれど、猫ちゃんの顎にできた膿瘍です。
次は、切開して排膿しています。
このあと洗浄して薬を注入します
こちらの猫は、左前足を咬まれたようです。
何カ所も穴が開いており、上の穴から洗浄液を入れると他の穴から液がでます。
皮膚の下でつながっているようです。
また、目の周辺や眼球の傷もあります。右目の角膜に傷がついて白く濁っています。結膜の充血・腫れもひどいです。
下の猫ちゃんの角膜の傷は、もっと重傷でした。
この猫ちゃんは瞬膜弁をつくり、角膜を保護することにしました。
今、ピンセットでつまんでいる瞬膜で、角膜を覆い保護するやり方です。
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怪我は、受傷してすぐに対処していればここまで悪化しないで済んだのに、というものが多いです。怪我をしたら早めに治療して欲しいです
また、咬み傷により、伝染性のエイズや白血病の感染の危険もあります
暖かくなると猫たちの行動も活発になり、ケンカや交通事故の危険度が増します。
気を付けないとね。
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ハナちゃんママからアドバイス
受傷してすぐに治療ができれば、化膿しないで済むので治りも早いです。
表面の傷が治ったようにみえて、皮下織の部分で化膿し、皮膚に穴が開き排膿すると、大きな傷になってしまいます。
傷の周囲が腫れたり、触ると痛がったり、熱っぽかったりしたら、化膿しているかもしれません。
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【Withcatより】ここでご紹介したものは、病気を疑ってみる初歩的な知識です。もしもご家庭のワンちゃん、ネコちゃんに該当する症状があったら、すぐに動物病院を受診なさってください。
▶ハナちゃんママ:犬 の診察記のご紹介
▶ハナちゃんママ:猫 の診察記のご紹介
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この記事は、下記のまとめ読みでも読むことが出来ます。
この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。
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※本記事は著作者の許可を得て、下記のブログを元に再構成されたものです。