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【まとめ】犬猫の飼い主が見た、加計学園問題 ② ~産業獣医師と公務員獣医師について知ろう~

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産業獣医師と公務員獣医師について知ろう
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Review
カテゴリー:コラム
作者:高栖匡躬 
犬猫の飼い主の目線で見た、加計学園問題・まとめ読みの続きです。
前回の小動物診療獣医師(街の動物病院)につづいて、加計学園問題の本質である、産業獣医師と公務員獣医師について掘り下げていきます。

【目次】

 5話 ~ 9話

第5話|産業獣医師って、意外に知らない

過去4話にわたり、街の動物病院について語りましたが、それは長い前置き。
今回からようやく問題の本質、産業獣医師について検証していきます。

そもそも産業獣医師って何?
調べて見ると、報道で使われる言葉が一定していません。
いわゆる識者と言われる人たちも、混同や混乱をしているんです。実は。

第6話|産業獣医師の仕事を掘り下げてみる

調査に時間が掛かる記事なので、なかなか連載が進みませんね。
今回は、産業獣医師の仕事の内容について――
3K(きつい、きたない、きけん)と言われる、仕事の内容を解説します。

読めば、大変な仕事だと分かります。
そして今、その育成が大事であるという事も。

第7話|産業獣医師と動物病院の獣医師を較べてみる

産業獣医師と一口に言うが、根本的なところが意外に知られていない。
最も守るべきは畜産農家の農業経営。つまりその収益性を大きくすることで、動物の命よりも先に来る。それは決して悪い事では無い。街の獣医師とは根本の目的が違うだけだ。

では『獣医師の総数は足りている』という見解は、的を射ている?
目的の違う獣医師を、頭数だけでカウントしていないだろうか?

そしてもう1つ。ぜひ意識して欲しい。
我々も獣医師の需給を左右する当事者であることを。

第8話|公務員獣医師の重要な役割を知ろう

今回は、公務員獣医師について検証します。
語る人によって公務員獣医師は、産業獣医師の中に含まれていたり、含まれていなかったり。資料やレポートも分類が混在していてややこしい。
これがまた、問題を複雑にしています。

最初から分けて語れば、本来はシンプルな問題。
獣医師の総数が足りているという定説も、何か怪しく見えてくる。
それって数字の上だけの話でしょ?

第9話|未知の脅威に誰が立ち向かうのか?

あれほど騒がれた産業獣医師、公務員獣医師の問題だが、もう話題に上らない。
何一つ解決していないのに――

飼い主の立場では、政治論争何てどうでもいい。
誰が人獣共通伝染病と闘うの? 闘えるの?

恐い(致死率の高い)病気は幾らでもある。
備えが無いってあり?

全体の構成です(太字が本記事)
第1話 結局、獣医師は足りているの? 足りていないの?
第2話 動物病院の売り上げについて、考えてみよう
第3話 動物病院の売上。統計データから導く数字と、現実の差が語るもの
第4話 特定の動物病院に富が集中する可能性は?
第5話 産業獣医師って、意外に知らない
第6話 産業獣医師の仕事を掘り下げてみる
第7話 産業獣医師と動物病院の獣医師を較べてみる
第8話 公務員獣医師の重要な役割を知ろう
第9話 未知の脅威に誰が立ち向かうのか?

 あとがき

最初は全体でも4記事くらいで終わると思っていました。
それが、前半の小動物診療獣医師だけで4話を費やし、後半の産業獣医師と公務員獣医師で5話を費やしました。
合計9話と言うのは、それだけこの問題が複雑だと言う事です。

この連載は加計学園問題を発端にしたものですが、政治の側面も、総理の疑惑にも全く触れていません。犬猫の飼い主という視点から見たら、そんなことはどうでもよくて、うちの愛犬、愛猫の病気が治ればいいからです。

全国的に見ると、都市部には儲からない動物病院が沢山あって、地方には動物病院のない場所が沢山あるようです。市場原理にばかり任せていたら動物医療が中央に集中するのは当たり前だと思います。

加計学園問題は、産業獣医師が抱える人材不足が根本にありますが、その問題を探る過程で、動物医療全般の歪みが炙りだされるチャンスでした。
騒ぐだけ騒いで、収まりをつけないマスコミというのも困ったものですね。

まあ、考えるきっかけを作ってくれたので、今回は良しとしましょうか。

――高栖匡躬  ――

記事公開時のツイートより(5/9~9/9) 

【今更?/今だから?】5/9

我々のように、何も知らない庶民に、判断材料を提供してくれるのも、マスコミの役割だよね。
どちらかの肩を持つのなら、公平に反対側の人達の意見も教えてよ。

誰かの意見を鵜呑みにする人もいるけど、自分で考えてみたい人だって、大勢いると思うんだよね。

【今更?/今だから?】6/9

客観的に考えて加計学園も、加計学園問題も、犬の飼い主の視点では良い事だったと思うなあ。
少なくとも、悪い話ではない。今のところはね。

今の雰囲気は加計学園って、何だか悪役。
プロレスみたいに気の良い悪役なのか、本当に悪なのかが分からない。
どっちなの?

【今更?/今だから?】7/9

加計学園のことは一旦置いて、産業獣医の問題はとても深刻みたいだ。
学校を作って片付くものではないが、学校は必要だと思う。
それと制度改革の両輪だ。

加計学園問題と、産業獣医の問題をゴッチャにしたら、本当に大切なものを見失いそうだ。

だから、冷静に考えたい。

【今更?/今だから?】8/9

これから先の判断材料を、マスコミは与えてくれるんだろうか?
ワイドショーは、もうすっかり別の話題ばかり――

やっぱり、やりっぱなしは良くないと思うよ。
子供の頃に、親から教えられたよね。
「自分で出したオモチャは、自分で片付けなさい」
ってさ。

【今更?/今だから?】9/9

で、この記事を書いて来た。
だが、なんとなくもうお呼びでない?
産業獣医師が足りない問題も、動物医療の遍在の問題も、何も解決していないのに?

犬の飼い主としては、納得できないなあ。

――おしまい――

――犬猫の飼い主が見た、加計学園問題 Complete・了――

作:高栖匡躬
 ▶プロフィール
 ▶ 作者の一言
 ▶ 高栖 匡躬:犬の記事 ご紹介
 ▶ 高栖 匡躬:猫の記事 ご紹介
 解説:高栖匡躬

――前のまとめ読みです―― 

この問題、産業獣医師が抱える構造的課題が明らかになる良い機会と思いました。
皆が問題を共有すれば、解決の気運が盛り上がると思ったのです。

しかしマスコミは、政治の話一辺倒に。
何で? まだ何も解決していないよね?

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