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【まとめ】三毛ランジェロの保護日記:コラム編 ① ~保護活動は捕獲の後も続くのです~

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知っていますか? 保護活動は捕獲の後も続くのです
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カテゴリー:コラム
作者:三毛ランジェロ 

保護活動と聞くと、ついつい野良猫や多頭崩壊の現場での捕獲(確保)と、譲渡(および譲渡会)のことを考えがちですね。

しかし良く考えてみると、捕獲してすぐに譲渡ができるわけではありません。
健康状態は良いか? 感染症には罹っていないか? 
そんな基本的なことを調べてから、避妊去勢手術をして、人間と仲良く暮らせるように基本的な躾をする。

保護活動家の三毛ランジェロ氏のコラムを読むと、知らずにいたことが一つ一つ分かってきます。

本記事で扱うのは、下記のキーワードです。
【デスメ膜瘤】
【目薬の選び方】【その処方】
【甘噛みをやめさせるトレーニング】
【膝乗り猫にさせるトレーニング】

目次

 目薬の話

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デスメ膜瘤(まくりゅう) 
失明の危機を乗り越えて

デスメ膜瘤(まくりゅう)という耳慣れない言葉。
しかし、猫には良くある病気だそうです。特に捨てられた猫たちに。
親から離れたり、環境が変化したり、食事が摂れないなどのストレスが原因なのだそう。

角膜の中でも深い層がデスメ膜。それが傷つくと再生は難しいと言われています。
これは保護猫を迎えた活動家の家族が、8か月に渡る治療で、その目を回復させた記録です。ときには、愛情で乗り越えられるものもあるのです。

目薬の話をしましょう 
~必ず治る、諦めてはいけない点眼~

猫風邪にかかった猫は、結膜炎や角膜炎になりやすいそうです。
目ヤニで、目が塞がってしまった子猫たち。
酷くなったら、もうその目は治らないと言われています。

それは、半分正解かもしれません。
治らなくなるんですよ。人間が諦めて治療を諦めてしまうとね。

 

 保護してからのトレーニング

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甘噛み猫のトレーニング|前編 
子猫の時から気を付けてあげて

甘噛みをする猫は、可愛いですよね。
無心で甘えてくるその姿に、自然に愛情が湧いてきます。
しかし、しかし――
ずっとそうさせていると、将来、問題行動に発展するかも。
顎の力の弱い子猫のうちは甘噛みですむのですが、加減を知らずに成猫になると、本人は甘噛みのつもりでも、やがて人間にとっては甘噛みではなくなります。
ここはトレーニングが必要ですね。
ずっと猫と仲良く暮していくために。

甘噛みへのトレーニング|後編 
いちばん大切なのは、猫との信頼関係

甘噛みをする猫は、飼い主を信頼して甘えている。
そのことへの理解が必要です。
トレーニングでは、猫との信頼関係を壊すような罰を与えてはダメ。

人間が猫を噛んで、痛さを教える方法もあるのですが、なかなかできるものではありません。他にも方法はあります。

どんな方法にせよ、愛情がベースにあってこそですね。

膝乗り猫にする方法 
~芸ではなく、信頼関係を築く手段~

猫が飼い主の膝に乗る行動は、信頼関係の証だそうです。
しかし、自然には膝に乗ってくれない猫も沢山います。
警戒心が勝ってしまう子も多いのです。

膝の上が、心地よい場所だと教えてあげる事で、猫との距離は縮まります。
どうか試してみて下さい。”ひざ乗り猫”にする方法。

膝乗り猫にする方法|追記

猫は自然に飼い主の膝で甘えるのだと思っていたら、そうではないらしい。
警戒心の強い子は、飼い主との距離をなかなか縮めないのだそうだ。
保護猫にとって、膝に乗らせるのは、”人慣れ”の訓練になる。
それは、幸せになる訓練でもある。

 あとがきにかえて

活動に感謝 

一連のコラムを読むと、根気のいる大変な対応(特に目の治療)やトレーニングをしていながら、三毛ランジェロ氏がそれを楽しんでいる様が浮かんできます。

この猫たちは、(何らかの問題を抱えていて)三毛ランジェロ氏が引き取る子以外は、すべて里子に出されていきます。
どうかもらわれた先で、幸せになって欲しいと祈らざるを得ません。

そして、三毛ランジェロ氏の尽力に感謝。

――高栖匡躬 ――

作:三毛ランジェロ
 ▶ 三毛ランジェロ:猫の記事ご紹介
 

解説:高栖匡躬 

――次のまとめ読みです――

保護活動は様々な方が、様々な考え方で行っています。
避妊去勢(およびTNR)の手法と、餌やりの是非は意見が分かれるところ。
大切なのは、不幸な猫をふやさないようにすること。
この記事が、考えるきっかけになれば――

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