まさかの出産ラッシュ
カテゴリー:エッセイ
作者:女神
猫宅の話は、一言で言うと、沢山猫を飼っている愛猫家の話である。
少々普通と違うのが、その数が少し我々の予想を超えていて、44匹もの数になっていることだ。
44匹ともなると、普通の一匹や二匹、或いは10匹くらいの多頭飼いの話とは趣が違う。とにかくスケールが大きいのである。
ちょっと考えてみればわかるだろう。普通の猫を飼っている家庭の一か月半分のフードを、猫宅は1日で消費してしまうのだから。
飼い主さんの”女神さん”はそれを、大河ドラマと称したが、まさにその通りだ。それは群像劇の趣で、群雄割拠の戦国時代ものとか、三国志のような印象を受ける。
もちろん、領土の取り合いなどはしないのだが、44匹の棲む猫宅では、きっと夜な夜なそれに似たような、猫同士の駆け引きがあるのではないだろうか?
そう想像するだけで、結構楽しめたりする。
女神さんは、きっとそれどころではないのだろうけれど
――本まとめ読みの概要――
本話では21匹だった猫宅の住人が、41匹まで増えます。その原因は脱走の常習者である月が、メス猫だけを集めていた女の子部屋の扉を開けてしまったこと。予期せぬ出産ラッシュが起きてしまうのです。21匹でさえお世話が大変だった猫宅は、どうなってしまうのか?【目次】
11話 ~ 15話
11話|脱走の常習犯、月
44の物語、今回は6番目の猫、月が巻き起こした大事件。
猫宅の出産ラッシュについて――
扉を開ける特技を身に着けた月。
女の子部屋の脱走事件が頻発します。
そして、3匹が妊娠していることが分かります。
「産まれてくる子には罪はない」
それが私たち母娘の結論でした。
▶ここまでの猫宅の住人(29匹)
とら、茶々、華、雪、天、月、あずき、陸、空、みっけ、てっぺい、真白、ぱんだ、
麦、小麦、風子、キキ、ララ、ムー、彼女、4月
そして、ミント、 オレオ、ラテ、モカ、ココア、チョコ、いちご、五月
※風子が3匹を産み、小麦が3匹を産み、ムーが2匹を産みました。
※猫宅の住民は合計8匹増
風子の子を、ミント、 オレオ、ラテ
小麦の子を、モカ、ココア、チョコ
ムーの子を、いちご、五月と書いていつき
●
12話|驚き!、まさかの出産、猫はすごい
44の物語、今回も猫宅には波乱が――
まずは具合の悪くなったミントの続報。
それから、新しく加わったキングのお話。
そして――、何と!
出産ラッシュで子猫を産んだばかりの風子が、再び妊娠し出産。
何故?
『女の子部屋』には鍵がかかっていたのに。
▶ここまでの猫宅の住人(34匹)
とら、茶々、華、雪、天、月、あずき、陸、空、みっけ、てっぺい、真白、ぱんだ、
麦、小麦、風子、キキ、ララ、ムー、彼女、4月、ミント、 オレオ、ラテ、モカ、
ココア、チョコ、いちご、五月
そして風子が今回産んだ子が5匹で、
キング、こぱん、バニラ、うさぎ、空(そら)
※お星さまになった青は入っていません。
●
13話|来る猫あり、去る猫あり
44の物語、今回は出会いと別れ。
不思議と猫宅には、自分の方からやってくる猫がいます。
仲間がいることが、そして安全なことが分かるのでしょうか?
しかし、去る猫もいます。
陸と――
ずっとこのお話に登場したもう一人の主人公。
外猫のちゃー
▶ここまでの猫宅の住人(35匹)
とら、茶々、華、雪、天、月、あずき、空、みっけ、てっぺい、真白、ぱんだ、麦、小麦、風子、キキ、ララ、ムー 、彼女、四月、ミント、 オレオ、ラテ、モカ、ココア、チョコ、いちご、五月、キング、こぱん、バニラ、うさぎ、空(そら)
そして、六月(ムック)、ポッキー
※六月(ムック)、ポッキーの2匹が増えて、陸が減りました。
●
14話|押し掛けて居座ったカール
44の物語、今回は一気に住人が増えたお話。
ふらりと猫宅を訪れるようになった、三毛猫がいました。
最初はご飯をもらいにくるだけだったのに――
上がり込むようになり――
帰らなくなり――
やがて、台所を占拠してしまいました。
その子の名はカール。
妊娠していました。
▶ここまでの猫宅の住人(41匹)
とら、茶々、華、雪、天、月、あずき、空、みっけ、てっぺい、真白、ぱんだ、麦、
小麦、風子、キキ、ララ、ムー 、彼女、四月、ミント、 オレオ、ラテ、モカ、
ココア、チョコ、いちご、五月、キング、こぱん、バニラ、うさぎ、空(そら)、
六月(ムック)、ポッキー
そしてカール一家の、カール、チェリー、ナッツ、みかん、きなこ、あんず
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15話|毎日毎日が戦争、そして、さようなら彼女
44の物語、猫宅は毎日毎日が戦争だというお話。
40匹を超える猫達のお世話――
食費もさることながら、トイレの数も半端ではない。
食事、トイレ、掃除に明け暮れる毎日。
――いつも思うこと――
この子が最後 。
もう、増やさない。
今度はこれを守れるかな?
▶ここまでの猫宅の住人(43匹)
とら、茶々、華、雪、天、月、あずき、空、みっけ、てっぺい、真白、ぱんだ、麦、小麦、風子、キキ、ララ、ムー 、四月、ミント、 オレオ、ラテ、モカ、ココア、チョコ、いちご、五月、キング、こぱん、バニラ、うさぎ、空(そら)、ポッキー、六月(ムック)、カール、チェリー、ナッツ、みかん、あんず、きなこ
そして――、かんな、やさい、いろは
※彼女が去って、かんなとやさい、いろはが増えました
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保護はしているけれど、保護活動のつもりではない
このエッセイを書くときに、女神さんとはなんどかやりとりをした。
筆者は最初、保護活動家の話を書くものだと思っていた。しかし女神さんにはそんな意識はないようだ。
『猫宅』に猫が増える過程では、野良の子を保護してそれがだんだんと増えていくのだが、それはただ、捨て置けない子が目の前にいて、それを養える空間がたまたまあった。そして養える自分がいたということらしい。
記事を書きながら話を聞いていくと、確かにそれは保護活動ではなかった。
保護はしているが、保護活動ではないのだ。保護した猫をたくさん飼っているというだけのことだ。
おもしろいなあと思った。
話を聞けば聞くほど、興味と疑問が湧いてきた。
だから、記事はまだまだ続いていく。
――猫宅・44の物語 ③・つづく――
作:女神
コメント:高栖匡躬
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――次のまとめ読み――
『猫宅』のまとめよみ、その4
初話はボス猫ポリスとの別れのお話。
猫宅の物語では、周囲に出没する個性的な野良猫たちについても語られています。
そして――
なんと猫宅に加わって間もないキングが難病に。
猫たちは、出会いと別れを繰り返していきます。
――前のまとめ読み――
『猫宅』のまとめよみ、その2
今回最初の第6話では、猫は6匹。
多いけれども、まだあり得るお話。
それが第10話になると、なんと21匹に。
もう”多い”では済まない数――
1匹1匹に物語がある、猫の大河ドラマ。
今も、現在進行形で続いています。
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――猫宅のまとめ読み、初回です――
44匹の猫が住む家がある。それが『猫宅』
それを始めたのが女神さん。
「保護活動ですか?」と訊ねたら、「そんなつもりはないんです」と返ってきた。
お話を聞き始めたら、確かに保護活動ではない。保護はしているけれど。
そこに横たわるのは大きな物語だった。
猫たちの大河ドラマをお楽しみください。
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