ひとつの命を拾うこと(1/2):1話~5話

カテゴリー:エッセイ
作者:紫藤 咲
ある日、ぼくはねこさんを拾った。
今までねこを飼ったことがない、ねこ素人のぼくが始めるねこさんとの暮らしは山あり、谷ありで……
生きることを諦めたねこさんと、ぼくの物語。
ねこを飼ったことがない人にも、ある人にも興味を持っていただければと思いつつ。
――紫藤 咲――
紫藤咲さんのエッセイ、1話~5話までをまとめ読みです。
運命の日――
ぼくは猫を拾った。それが物語のスタート。
経験も知識もゼロ。
最初は誰かに任すつもりだった。
だけど、猫さん……
考えてみようよ。
ひとつの命を救うこと。
【目次】
第1クール 1つの命を拾うこと(前半)
第1話|ある日、ぼくは猫を拾った ~1/10~
運命の日――
ぼくは猫を拾った。
犬派だった著者が、猫を拾ってからの悪戦苦闘を描くエッセイ。
猫のいない日常に、飼ったこともない猫が入り込んでくる話。
はじまりは、里親探しから。
――当然、未経験。
「ぼくらの物語はこの日から始まった」
●
第2話|里親探しは難しい。安楽死の場合も ~2/10~
猫さんを連れ帰ったものの、ぼくの知識はゼロ。
性別。月齢。種別。すべて不明。
猫さん――、謎だらけ。
友人のハットリ君か、旧知の獣医さんに託そうとするのだが――
さて、託せるのか?
本当に?
猫さん、ときどきミーと鳴くばかり。
●
第3話|えっ、里親探しって有料なの? ~3/10~
里親探しをお願いするために、信頼する獣医さんを訪れたぼく。
快く迎えてはくれたものの、そこで現実を知ります。
「拾ってお願いしますと丸投げなら、誰だってできる」
と獣医さん。
――確かにそうだ。
考えてみようよ。
ひとつの命を救うこと。
●
第4話|えっ、自分で自分の目を、えぐることもあるの? ~4/10~
ねこさんの貰い手が見つかるまでは、自分で頑張ってみようと決めた、ぼく。
しかし、知らない事ばかり。
ノミの駆除も、爪を切ることも。
――そして結膜炎のこと。
獣医師の言葉に、思わず「まぢかよー」とぼく。
さあ、ここがスタートライン。
●
第5話|ミルク、排泄、ご対面、超難度続出 ~5/10~
ねこさんを家に連れて帰った、ぼく。
まずは先住犬とのご対面、なのだが――
――あかーん
次は、お腹のすいたねこさんにミルクを――
――ひぃっっっ
そして、次は排泄――
・・・
分からないことだらけ。
こうして1日が過ぎるのでした。
頑張れ新米飼い主!
●
『猫さん拾いました』に寄せて
「この方のエッセイを読んでみてくれない?」
ある日、サイトの主宰からそう言われた。
猫を拾ってから苦悩し、そして奮闘する話だった。
拾ってしまった子猫との独特の距離感と、淡々とした口調が心地良い。
私好みだな、とすぐに感じた。
読み終えた後の、清涼感は、ちょっとしたミントタブレットのようだった。
一つの命に対して、過保護過ぎず、突き放しながらもとてもあったかい。
なんだかとても嬉しくなったのだった。
――1つの命を救うこと・まとめ読み(前半)・続く――
作:紫藤 咲
▶ 作者の一言
▶ 紫藤 咲:猫の記事 ご紹介
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コメント:高栖匡躬、樫村 慧
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――犬派の僕が猫と暮らす理由・次回のまとめ読み――
目が、目ヤニでくっついていている。
食事のことも、排せつのことも分からないないことだらけ。
悪戦苦闘の連続。
「生きることを諦めている」
なぜか、友人のハットリ君の言葉が頭をよぎるのでした。
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猫を拾うを考えてみる
猫を拾うということ|まとめ読み
生物全般に造詣が深い作者が書いた、”猫を拾う”ことをモチーフにしたエッセイ。
第3話までを、まとめ読みです。
深い知識と、広い視野を持つ作者から見ると、猫はまるで観察の対象にも思えるが、視線は愛情に溢れている。
動物記のように読む、猫のお話。
――おもしろい。
三毛ランジェロの保護日記:エッセイ編まとめ読み①
保護活動家、三毛ランジェロ氏のエッセイ集です。
まずは、自身が引き取った『夕(ゆう)』の話。
余命宣告を受けながら、楽しく過ごした日々、そして別れ――
Withcatのオープニング記事でした。
その他2話、計6記事です。