「その日」がくるまで生きようず!
文:miyakonokaori (本記事は2013年に執筆されたものです)
リンパ腫判明当初は、危ぶまれていた年越し。
いよいよ今日が最後の一日となりました。
まずはひとつめの目標をクリアできそうで、飼い主はホッとしています。
と言っても、猫さん、いま病院なんですけどね。
今日2013年12月31日は火曜日。
つまり猫さんの通院日なのです。
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今日も朝イチで、三週目の抗がん剤「ビンクリスチン」を打つため、病院へ。
担当のI先生がお休みで、今日は院長先生に診ていただくことに。
もちろんI先生のことは信頼しているけれど、別の視点が入るチャンス!とばかりに
飼い主はいろいろ訊きまくり。
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Q.口の中を気にしているようなんですが?
→診ていただいて「貧血症状がでてますけど口内炎は大丈夫です」。
Q.おトイレに行ってもおしっこせずに帰ってくることがあるんですが、腸管の腫れのせいですか?
→今日も超音波で診てみましょう。
Q.猫の貧血はどうしようもないんですか?
→血液を作る指令を出すホルモン薬がありますが、
骨髄に問題のあるこの子に効くかはわかりません。
ですが、I先生と相談して試す価値はあるかもしれません。
Q.猫回虫のお薬、二週間後なので今日の予定なんですが、ずらしたほうがいいですか?
→一週間後にずらしましょう。
ふぅ……
また思いついたら、夜のお迎え時に訊こう。
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やはり貧血が進んでいるせいなのか、足からの採血に院長先生も手間取っていらっしゃった。
そのうち、痛みからか、猫さんが興奮しだして唸って暴れようと…
それを止めようとした私の左腕には、今もくっきりとみみず腫れが(涙)
もう一回、刺すのかなと思いきや、ギリギリ検査に足りたようで、結果がでるまでしばし休憩。
キャリーのふたを開けると、自分からすごい勢いで入っていきました。
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珍しくフーフー怒っている。
いてえんだYo!!
うん、ごめんよ…
でもねー、きみのためにやっていることなんだよ…
家に帰ったら、焼きかつおをあっためてあげるから、頑張っておくれ。
気になる体重は2.70キロ。
よく食べているので、キープできている。うれしいなー。
そして今日の成績発表~。
(カッコ)内は猫の基準値です。
PCV【赤血球率】 24 (32~45)
WBC【白血球数】 197 (55~195)
RBC【赤血球数】 500 (550~1000)
ヘモグロビン 7.7 (8~14)
血小板数 34.8 (30~80)
総蛋白 5.4 (5.4~7.8)
リンパ球 7289 (1500~7000)
前回よりリンパ球も減っていて、がんを叩いてくれているのがわかります。
好中球の数もしっかりあるので、今日の抗がん剤は問題なく投与できるということに。
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が、やっぱり貧血が続いてるなぁ…
そのホルモン剤、試してもらうのもありかもしれんなー。
「効くかどうかわからない」と言われたものは、これまでほとんどうちの猫さんには効いてくれているし。
頭を後ろ足でカキカキしたあと、フラッとふらつくのは貧血のためだろうな。
私自身も貧血持ちなので、ひどくなったときのだるさはわかる。
ペットチニックだけでは限界もあるのだよね…
お迎えにいく時間まで、家のことをいろいろやっとこう。
猫さんのふかふかマットをきれいにしたりしなきゃだ。
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そんなこんなで夜になったのでお迎えに。
院長先生に「おもしろい子ですね」と言われました(笑)
名前を呼ぶと「ニャー」といちいち返事をしたり、
通りかかると「ウニャ?」と話しかけてくる、と笑ってらっしゃいましたよw
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自分の言葉が通じていると思っているので、うちの猫さんはとにかくよく喋る。
誰だよ、「ロシアンブルーはほとんど鳴きません」なんて言ったのは!!
今までたくさんの猫を飼ってきたけど、こんなに鳴く猫ははじめてだぞ!!!w
さて、今回のお会計。
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また来週、今度は回数に限界がある強い「ドキソルビシン」が待っている。
抗がん剤を打たないと、一気に増えてしまうので、打つしかない。
けれど、それはいつかは効かなくなってしまう。
そのときはいつなんだろう…なるべく長くいっしょにいたいけれど…
せめて今夜は穏やかに、除夜の鐘を無事に聴くことができますように…
――【リンパ腫】3クール目(3/16)・つづく――
文:miyakonokaori
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この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。
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――この章の1話目です――
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※本記事は著作者の許可を得て、下記のブログを元に再構成されたものです。