猫の話をしようか

なかなか聞けない猫の話。こっそりおしえる猫の話。

【リンパ腫】9月30日 抗がん剤始めました ~1クール目(2/13)~

「その日」がくるまで生きようず!
f:id:masami_takasu:20180128115809j:plain文:miyakonokaori (本記事は2013年に執筆されたものです)

今日からはじまる抗がん剤プロトコールのため、猫さんを朝イチで病院へ。

これから抗がん剤投与日は、朝に病院へ行き、血液検査。
それで問題なければ抗がん剤を投与し、時間をかけて点滴も打ってもらい、
夜にお迎えというスケジュールになります。

まず、猫さんの病理検査の結果を記した紙をいただきました。
結果は、祈りは届かず「低分化型」。
進行の早い、悪性度の強いほうでした。

7歳での発症なので、きっと低分化型だろうなと予想はしていたので、
「やっぱりきやがったか!」という思い。

確定したことで、いよいよ「UW25 プロトコール」がはじまります。 

UW25 プロトコール
ウィスコンシン大学で考案された、リンパ腫に対する現在最も標準的とされるプロトコール。複数の抗がん剤を組み合わせ、初めの 2 ヶ月は毎週、その後の 4 ヶ月は 2 週に 1 回の治療を行います。全部で 6 か月間の治療期間となり、その後はリンパ腫の再燃がみられるまで無治療で経過観察となります。

出典:北海道大学動物医療センター外科/腫瘍診療科

最初に投与するのは「ビンクリスチン」という薬剤。
その前に、血液検査をして、抗がん剤投与に耐えうる体であるかをチェックします。

今回の血液検査の結果は下記でした。
(カッコ)が猫の基準値です。

PCV【赤血球率】 29 (32~45)
WBC【白血球数】 369 (55~195)
RBC【赤血球数】 546 (550~1000)
ヘモグロビン 9.7 (8~14)
血小板数 54.0 (30~80)
総蛋白 3.6 (5.4~7.8)

分葉核好中球 21156 (2500~12500)
リンパ球 12792 (1500~7000)

たった5日でこんなに白血球が増えているとは……

そして、当初はステージⅢからⅣでは、と言われていましたが、このリンパ球の数を見ると、どうやら骨髄にも侵食しているようだ、とのことで「ステージⅤ」との所見に。

……参った。

この5日でここまでになっているということは、もう先は長くないんだろうな……

これでまた抗がん剤を打って苦しめるのだとしたら、
いっそ何もしないという選択もありかもしれない。

そう思った私は、
「もし、このまま抗がん剤をしなかったら、どれぐらい生きられますか」
と訊いてみました。

(実際は、こんなにハッキリ訊く勇気はなかったので、そう伝わるようにやんわりと、ですが)

返ってきたのは、「一ヵ月か二ヵ月…ぐらいかもしれません」という答えでした。

なんでかなぁー。

健康な猫だったというのもあるけれど、
たぶん、17、8年ぐらいは生きてくれるんだろうと思い込んでいたので、
いきなり一ヵ月って言われても……

もう…なんでかなぁー、としか思えない。

 

f:id:masami_takasu:20180128115941j:plain

抗がん剤を投与できるかどうかは、血液中の「分葉核好中球」の数値が、
2500を下回っていなければ大丈夫とのこと。
なので、今日からはじめられることは確定しました。

「ちなみに抗がん剤を打つと、どれぐらい生きられますか」
(これまた実際は、ハッキリ訊く勇気はなかったので、そう伝わるようにやんわりと訊いたんですが)

そう訊くと、先生はこう紙に書きました。

「中央生存期間 4.5ヵ月~5ヵ月」

その文字を見ながら
「そうか、つまり抗がん剤を投与しても、平均これぐらい。うちの猫はステージⅤだから、きっとこれよりもっと予後はよくないんだろうな」
と、ぼんやりと考えました。

「数字としては厳しいものになっていますが、リンパ腫は抗がん剤によく反応してくれるので、穏やかに過ごせる子も多いんです。この子は体力も気力もあるので、きっと頑張れると思います。
もし副作用が強く出すぎてかわいそうで見ていられないようなら、そのときにまたご相談しませんか。こちらもなるべく、副作用がでないように尽力します」

その先生の一言で、私たちは「お願いします」と言うことができました。

この日は、はじめての入院。
一日点滴をして状態を整えてから、明日の朝、抗がん剤を入れるとのこと。
その後も、様子を見つつ、栄養剤など点滴するので、夜に迎えに来てください、と言われました。

タクシーを待っているとき、Aちゃんがポツリと言いました。

「年を越せるといいね」

その言葉に「…そうだね」と返すことしかできませんでした。

猫さんを預けて、我々は帰宅。
この7年間で、猫がいない、はじめての夜です。

もっと不安になるだろうと思っていましたが、信頼できる病院に預けられたからか、
この夜は久しぶりに落ち着いた時間を過ごせました。

滞っていた原稿を進め、ゆっくりと眠り――

猫の前では絶対に不安な様子は見せまい、と心に決めました。

 

――【リンパ腫】1クール目(2/13)・つづく――

文:miyakonokaori

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――出典――

※本記事は著作者の許可を得て、下記のブログを元に再構成されたものです。