「その日」がくるまで生きようず!文:miyakonokaori (本記事は2013年に執筆されたものです)
さて、火曜日がやってまいりました。
今週は「元気!!」というわけではなかったものの、
手で触れるところにあった腫瘍が小さくなっていたり、良かったこともありました。
ただ、この二日ぐらいで、急に骨が目立ってきたような気がする…
香箱座りをしているときは、むくむくした七面鳥みたいだった後ろ姿が、
今は頼りなく見える。
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食べる量はそんなに変わらないんだけど、
絶対量を食べていないツケがいきなりきちゃったかなぁ。
悩むニャー…
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フェロビタも、ここのところ「いや」って顔そむけるようになってきたしなあ。
やっぱり単調な味ばかり続くと、猫はソッコー飽きる…あーあ。
体重は2.38キロ。
ああ、やっぱりかなり落ちてしまった…
どうしたら食べてくれるんだろう。
このままだと体力面でいきなりガタッときてしまわないかが心配。
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血液検査は成績発表のような気持ちになります。
さて、今回はどうだったかニャー?
(カッコ)内は猫の基準値です。
CV【赤血球率】 26 (32~45)
WBC【白血球数】 161 (55~195)
RBC【赤血球数】 544 (550~1000)
ヘモグロビン 8.2 (8~14)
血小板数 42.4 (30~80)
総蛋白 5.2 (5.4~7.8)
リンパ球 5152 (1500~7000)
おお、これはいい感じ!!
先週の酷い状態を考えると、大進歩です。
白血球もリンパ球も減って、好中球が増えてくれたのがうれしい。
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先生に「腫瘍が小さくなった気がするんですが」と言ってみたところ、
「確かに、もうおなかの腫瘍はなくなりましたね。
あとは膝の裏に大きなものがありましたけど、それも小さくなっています」
と、うれしい所見をもらい、ついには
「部分寛解、と言っていいレベルにきたと思います」
とまで!!!
ステージⅤからの寛解、もしかしたらいけるかも……
いや、ここでホッとしちゃいかん。
ここから、ここからが大事だからね!
というわけで、今回も「ビンクリスチン」を投与してもらいました。
いつものように、半日かけてじっくりと点滴も流し、夜にお迎え。
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せっかく調子よく来ているので、体力を奪われたくない。
とにかく食べさせたい。
というわけで、今回から、食欲増進剤にあたるお薬を処方してもらうことになりました。
ただ、これは一種の興奮剤のようなもので、「食欲増進」効果はいわゆる副作用的なもの。
なので、それがうまく出てくれる子もいるし、まったく効かない子もいるということ。
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うちの猫さんはステロイドの一般的な「副作用」である、「多飲・多尿」がまったくないので、どう出るかは未知。
でも、飲んだからといって、臓器などに悪い影響が出るものでもなく、
もしうまく作用してくれれば、大きなメリットを得られる――ならば試したい。
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ちなみに、これが今回から、朝・晩、飲むことになったお薬。
デカい半錠のものが、「食欲増進剤」です。
小さいものは、それぞれ、制吐剤と、胃腸を動かす薬。
朝にはここにもうひとつ、小さいものと同じサイズのステロイド剤が加わります。
どうか食欲、出てくれますように…。
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そんなこんなで、今回のお会計。
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次はいよいよ「ドキソルビシン」…
例の、薬が漏れたら皮膚が壊死して切断しなきゃいけなくなる、というアイツですよ。
もう、名前からして怖いわー。
今週も穏やかでいられますように。
願わくば、ごはんも少しずつ、食べられるようになりますように。
――【リンパ腫】2クール目(4/7)・つづく――
文:miyakonokaori
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この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。
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※本記事は著作者の許可を得て、下記のブログを元に再構成されたものです。