猫の話をしようか

Withcat 猫と飼い主の絆について

【はじめての冬】冬の備えと、記録的大雪の日々 ~二人に舞い降りたものは何?(9/11)~

私の空、マナ 19話
マナ_扉

撮影&文|あおい空
 

我が感謝すべきオンボロアパート周辺は、次第に春めいてきました。

でも今回は、ちょっとだけ時計の針を戻させてください。
マナにとって、初めての冬を迎える頃まで――

小さなマナと暮らし始めたのは9月。私はすぐに寒さ対策を考えはじめました。
10月になれば肌寒い日もあるからです。

しかし、どうしようかと考えていいるうちにもう10月に突入。
その頃、ツイッターで良い方法を教えて下さった方がいました。この方は、私がマナと暮らすようになってから、ちょこちょこアドバイスやヒントを与えて下さるのです。

私はある日、動物用のホットヒーターがあると聞き、それにしようと思って買いに行きました。今は通販で、私の代わりに注文してくれる親切な人(本当は、自分のカードポイントが増えるので、頼めばホイホイ注文してくれているだけ)ができたので、ペットショップまで行く必要はありません。でも当時は、ペットショップまでバスか自転車で行くしかありません。

私は休日に、自転車を漕いで買いに行くことにしました。
何度も登場しますが、自転車とはもちろん、腹心の友のエリザベスです。

ここで今一度、エリザベスのご紹介
エリザベス

エリザベスと花
素敵でしょ?

この買い物のときに、私はもう1つ買おうと思ったものがあります。
それは掛布団です。

以前にお話したかと思いますが、実は私、かつてはフランスベッドで眠り、掛け布団は羽毛、毛布は使わないという生活をしていました。だからその延長で、このオンボロアパートに住んでからも、掛け布団は羽毛しか使いませんでした。

マナと暮らし始めて暫くすると、マナのお布団での粗相が始めりました。私はどうしたらマナが粗相をしなくなるのか、ずっと思考錯誤していました。
そんな時にふと考えたのが、
『羽毛布団は鳥の羽!羽毛布団をやめてポリエステル100%なら粗相しなくなるかも』ということでした。

「よっしゃ~!買うぞ、動物用ホットヒーターとポリエステル100%の掛け布団」
私は決意を込めて、腹心の友エリザベスで川沿いの道を走りました。
時は10月初旬、天気も良く爽やかです。
道路わきには、彼岸花とコスモスが咲いていました。

 

押し入れのマナ

――ペット用品ショップに着きました――

「どこだろう?」
と、店内を見回す私……

「あった!」
ツイッターで教えていただいて検索したものと同じです。即決購入です。
十分に考え抜いてのことなので、もちろん衝動買いではありません。

次はポリエステル100% の掛け布団を――

それもすぐに見つかりました。
そのついでに、敷き布団のフラットシーツも1枚買いました。

「さあ、帰ろう」
としたところで、ちょっと待て!

「あら! ロープ忘れた」
「どうやって帰ろう? この荷物……」

仕方なく、ペット用品ショップと同じフロアーにある自転車コーナーに戻り、荷物ロープを買いました。

後ろにホットヒーターと掛け布団を乗せ、落ちないようにロープをかけました。
これで完璧です!
エリザベスいつも重いもの運んでくれます。

「貴女は本当に親切で優しい、腹心の友ね」
帰りは川沿いのサイクリングロードを景色を楽しみながら帰宅しました。

部屋に帰ると、ホットヒーターを箱の中から出して確かめました。これで寒さ対策はひと安心です。

新しいものを見ると、興味津々のマナはビニール袋で遊んでいます。
私はホットヒーターを箱に戻し、寒くなるまで押し入れに片付けました。

 

エリザベスと花

――時計の針を、冬まで進めます――
(からくり時計の時を知らせる小人の人形さん、忙しいけどよろしくね)

マナにとっての初めての冬です。
怖がりでびびりのマナ。昼間にいつもいる場所は部屋の隅です。
そこは、以前実家にいた犬さんが使わなかった新品のベッドを置き、回りを布で覆って、マナが安心して隠れられるようにしてあります。

私はマナの居場所にホットヒーターを置き、それでも寒そうなのでブランケットを敷きました。ベッドを囲むようにかけてある布はブランケットに変えて、マナが隠れていられる+風避けにしました。

この風避けは、ずっと前に私の母が私にしてくれたことでした。
昔ながらの縦長の作りの家に引っ越した時、廊下と台所へ続く少し広めのスペースが私の部屋でした。やはり廊下は冷えます、それで母は私のベッドの柵に布をかけてくれました。

それは、寝ている私の喉と足元にスースー寒い隙間風を防いでくれる役目をしてくれました。そんな経験から、マナのベッドの回りを覆うことをしたのです。

子ネコを育てて知る親の愛と知恵――、ですね。

 

マナと雪

狭いアパートは、マナと暮らす冬にはありがたく思えました。

小さなマナと暮らし始めてから、1分でも早く帰宅しようと必死の日々。
仕事から帰って玄関の扉を開け、そこに寒そうな様子もなく元気なマナを見つけて、ホッとひと安心の毎日。

しかし! この冬は2月に記録的大雪が発表されました。

その大雪が降った日の事です。朝バス停にいってもバスが動いている様子がありません。バス接近を知らせるランプも定時になっても付きません。ふと周りを見ると、通勤と思われる人たちが、大勢歩道を歩いて行きます。

「そうだ、今歩いていけばギリギリ間に合うかもしれない」
そう思い、私も歩き始めました。

歩道は、人1人が歩く1本の道だけです。歩きにくいですが、止まれば後ろから歩いてくる人が詰まって進めなくなります。とにかく転ぼうが何しようが歩くしかありません。

会社に着く頃には冬だというのに汗だくです。でも始業時間には間に合いました!
やった~と事務所に入るとガラ~ンとしています。電車もバスも自家用車も動かない大雪ですから仕方ありません。

街のど真中のオフィス街の通りはまるで昭和初期のような風景に一変しました。「車がない社会って素敵!」何でも楽しんでしまう天然な私でした。

 

大雪の日

少し横道にそれましたが、この2月の大雪はずっと続き、歩いて通勤しなければいけない日々はそれから1週間に渡りました。

でも、仕事は食べていくためには休むわけにはいきません。毎日歩いて会社に向かい、仕事が終わると、マナの待つアパートへ急いで帰ります。もちろん歩いて。

雪道を歩くのはこんなに大変なの?
こんなに体力使うの?
――と、実感した1週間でした。

いつもマナが、部屋で私の帰りを待っていてくれたから、こんな大雪の日々も乗り切れたのだと思います。

さてここでお話は、冒頭のオンボロアパートが春めいてきた頃に戻ります。

実はマナと私の暮らしに、問題が起きます。
私はどちらかというとアウトドア派の人間です。
「自然が呼んでる~! 外の空気が吸いたい~」
という側に属しています。

それに対してマナは、家にずっといる、びびりネコさん。
そんなマナと休日を過ごすのが、私のストレスになってきたのです。

さて、そこで私が考えた秘策とは…?
どうなる!びびりのマナと外が好きな同居人の生活。
次回をお楽しみに。

 

――二人に舞い降りたものは何?(9/10)つづく――

作:あおい空
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構成:高栖匡躬、樫村慧

――次話――

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週刊Withdog&Withcat
この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。

――この章の1話目です――

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