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【まとめ】それは活動の限界? 命の限界? ~ある保護活動現場のドキュメンタリー~

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ある保護活動現場のドキュメンタリー
保護活動現場_ドキュメンタリー

Review
カテゴリー:保護活動・ドキュメンタリー
作者:三毛ランジェロ

自らの信念で独自の活動を行っている活動家、三毛ランジェロ氏の保護の様子を追ったドキュメンタリー。
Twitterをほぼリアルタイムで追うという形式でまとめたものです。
期間は2017年10月18日~11月22日の1ヶ月強。

さて、この時間の中で、何が起きたのでしょう?
5匹の猫たちは救われたのでしょうか?

【目次】

 2017年10月18日~11月22日の記録

1話|10月18日|全てはこの日から始まった

犬猫の殺処分数は毎年大きく減っている。
その裏には、活動家の方々の尽力がある。
保護の時の悲惨な状態や、譲渡の時の幸せな光景に注目が集まりがちだが、その保護の過程も大事だと思う。

2話|10月19日|降り始めた雨。子猫のケアを捕獲の試み

保護活動の実際の姿は、なかなか伺い知ることができない。
ほとんどの場合は、Before と After しか語られないからだ。
それは小説で1章と最終章しか読まないようなもの。
物語は、その過程の方が大事だったりする。
刻々と変わる保護現場は、それだけでドラマのようだ。

3話|10月20日|子猫の生命力に感謝。そして人間の罪深さに慄く

ツイッターは即時制のあるSNSであるが、小間切れの情報からはなかなか作者の意図や真意が分かりにくい。
しかし――
こんな風に、ツイートを並べただけで、そこにドラマが生まれる場合がある。
きっと、いつでもそれが起きるわけではないだろう。
元のツイートに中身があって、魂がこもっているときだけだ。
その良い例が、このレポートだと思う。

4話|10月21日|諦めようとしたその時――、5匹目を発見

最後の5匹目の子は保護できるのか?
三毛ランジェロ氏のツイートに寄せられた、メッセージを追いかけると、
大勢の方が氏のレポートを読んで、固唾を飲む姿が目に浮かんでくる。
そして、ほっと安堵する姿も。
小さな力はとても大事。そして、その小さな力を集める力も、とても大事と思う。

5話|10月22日~26日|子猫の回復。それは苦悩のはじまり

保護した仔猫たちが健康を取り戻し、本来の猫の姿にもどっていく。
それまでの悲惨な状態を写真で見ているだけに、こういう姿にはホッとし、
心が軽くなる。
しかし、それはまだ活動の半ばなのだと三毛ランジェロ氏は言う。
知れば知るほど、保護活動というのは大変だと思う。

6話|10月27日~29日|さあ、幸せになるための練習をしよう

保護活動は、まずは危険な状態の猫を保護(捕獲)することに注目が集まり、次にそれを譲渡するところが良く知られるところ。
しかしこのレポートを読むと、その保護から譲渡の間に、大変な苦労があることが良く分かる。
保護した猫と楽しく遊ぶ(遊んでやる)ことまでも、保護活動なのか――
三毛ランジェロ氏の尽力に感謝したい。

7話|11月1日~3日|そして11日目~13日目

猫をたちを保護し、ケアし、躾をし、人に慣れさせた。
次はいよいよ譲渡。
普通に考えると、もう活動は終盤だと思ええる。
しかし、三毛ランジェロ氏は「まだ道のりは半分も来ていないかもしれない」という。
活動家の肩の荷は、まだ下りてはいないということだ。

8話|11月8日~17日|ひざ乗り猫は、幸せへの準備

保護活動は譲渡を終えるまで、ずっと続いているのだと分かるのがこのレポート。
何も起きていないようでいて、実はずっと事は起きているのだ。
ゴールは猫を保護する事でなく、猫を幸せにすることだと、三毛ランケランジェロ氏は考えている。
もしかすると、三毛ランジェロ氏に保護された猫は、もうその時点から幸せなのかもしれない。
――こんな風にしてもらえるなら。

9話|11月18日~22日|緊迫の時間と弛緩した時間。どちらも保護活動

まだ活動は終わってはいませんが、あとは持久戦のようなもの。
そこで、一旦の連載終了とします。
後半は変化が無くて、退屈ではなかったですか?
しかし、それこそが現場で起きていることです。
それを知っていただけると、ありがたく思います。
――三毛ランジェロ――

 あとがき

保護の現場を垣間見て

なかなか窺い知ることのできない保護の現場を、三毛ランジェロ氏の協力の元で、ほぼリアルタイムで、Twitter記事を追う形でまとめたものが本作です。

保護の実体をしっていただく契機となれば幸いです。

Twitterの仕様による制限(下記注をご覧ください)から、記事の体裁としては、少々見栄えの悪いところも残ってしまいました。
それもまた、リアルタイムのルポルタージュの側面があるかと勝手に解釈をしています。
記事をブログ形式でまとめたものも用意しているのですが、いつかそれもご覧に入れたくお思っています。

実はこの記事の連載中に、ここには書けないような理不尽なトラブルも、三毛ランジェロ氏は経験しました。それもまた保護活動の実態なのですが、主旨と違うことなので記載はしていません。
いつかそのことに関しても、書くことが出来るといいのですが。
――高栖匡躬 ――

作:三毛ランジェロ
 ▶ 三毛ランジェロ:猫の記事ご紹介
 

解説:高栖匡躬 

 作中のコメント記載について

コメントの記載について

・各記事内に記載したコメントは、プライバシーの側面から記載者のアカウント名を
 省かせていただきました。

Twitterの記事内挿入について

・Twitterの仕様による制限から、掲載したコメントの前後に余分な文章
(前後の連続したリプライなど)が付属し、読みにくくなっている箇所があります。
 技術的な制限により、このような記載になることを回避できませんでした。
 お詫びいたします。

(付録)本記事公開前の告知

――Twitterの告知文より――

保護活動の現場の記録です。
実際に2017.10.18から起きたことを、刻々更新される Twitterを通して記録したもの。

『限界を越えています』
という、活動家三毛ランジェロ氏の冒頭の一言が、全てを語ります。

捨てられた猫を救えたとしても、もう保護する場所がないという状況で、レスキューは進んで行きます。三毛ランジェロからの現場の報告と、それにフォロワーの反応が、それが現実に起きていたことを想起させます。

5匹の子猫は救われたのか?

そしてもっと大事なこと。
保護は最初と最後に注目が集まりがち。
しかし本当の苦労は、その間にある、一見平穏そうな時間の中にこそある。
それが実感できるドキュメンタリーです。

活動家、三毛ランジェロ氏のコメントと共に。

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