猫の話をしようか

なかなか聞けない猫の話。こっそりおしえる猫の話。

そして、それからのこと。これからのこと―― ~歌うたいの猫/虹の橋の猫(エピローグ)~

f:id:masami_takasu:20171216141953p:plainイラスト&文:水玉猫

虹の橋へと旅立った雉白(きじしろ)もようの猫から、地上への道の途中、たくさんの思い出を引き継いだ仔猫――

今は、どうしているのでしょう。

あの子は、地上に生まれて間もなく、母猫から引き離され、捨て猫になってしまいました。

でも、すぐに、雉白もようの猫の飼い主だった人に出会うことができました。
雉白もようの猫のおかあさんだった人が、仔猫のおかあさんになってくれたのです。

仔猫は、今ではすっかり大きくなり、虹の橋に行った猫の弟として、幸せに暮らしています。

窓の外には、雨上がりの虹が架かっていました。
隣の部屋では、おかあさんが歌っています。

「ニャア」
弟猫は窓から離れ、急いで、おかあさんのところに行きました。

おかあさんは走ってきた猫を見て、笑いました。
「プーちゃんも、おにいちゃんとおんなじ、この歌が、本当に好きなのね」
おかあさんがまた歌いだすと、弟猫も尻尾で拍子をとりながら、ミーミーと歌いはじめました。

弟猫は歌いながら、いつか自分も虹の橋へ旅立つ時が来たら、この幸せな思い出を誰かに渡そうと、思うのです。

そして、虹の橋に着いたら、兄さん猫といっしょに、この歌を歌おうと思うのでした。 

 

――歌うたいの猫/虹の橋の猫(エピローグ)・おしまい――

作:水玉猫

――あとがき――

――前話です――

 ――第1話です――

――オリジナル版、虹の橋の猫はこちらです――

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