撮影&文:panicia
猫の性格も十猫十色でおもしろい!と気づけたのは、多頭飼いしたからこそ
長いことシアンは一人っ子だったので(12年ほど)、パンナが来て多頭飼いになってみて気づいたことはたくさんあります。
まず「多頭飼いは思ったほど大変じゃない!」ということ。「1匹いれば、2匹も3匹もそんなにお世話の手間は変わらないよ」という、多頭飼いされている猫飼いさんがみんな口を揃えたように言う話はホントだなぁと。(何十匹とかのシェルターレベルになればまた話は全然違うだろうけれど)
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もちろん餌代や猫砂等はそのぶんかかるけど、ご飯をあげるのもトイレ掃除するのも、3匹になったからと言って、手間や負担が3倍に増えた感はありません。
実感としては同じなのは「猫」だということだけで、三匹三様で見ていて面白いな、癒されるなぁと、むしろ喜びは3倍以上だと感じます。
うちには今まで首輪を気にする猫がいませんでしたが、チロルは首輪を気にしてしまうタイプな猫さんだったので、首輪を改良。大きなリボンが付いていたのを外して、毛糸でできた花モチーフを。以前母が編んでそのまま袋にたくさん保管してあったものをもらって来たのでタダ。
色と大きさの違う2枚を重ね、真ん中に天然石ビーズを通して縫い付けて完成!(私の壊れたストラップに付いていたのを再利用。パワーストーンなので猫のお守りになりそう)
パンナはもともと首輪をしても服を着せても全く気にしない子なので、花が大きめでも大丈夫。
チロルには小さめの花を。それでもしばらく気になるようでしたが、今は慣れたようす。
シアンも首輪を気にしない猫。男の子なので茶×青の小さめモチーフで。
万が一、脱走して迷子になってしまった際にも猫が帰ってこられるよう対策を
首輪はおしゃれのためにしているものではありません。もちろんおしゃれな首輪をしてもいいのですが、基本的には迷子防止です。どうしても嫌がってできない子は仕方ないけれど、飼い主としてはしていて欲しいのです。
これは、万が一逃げ出してしまった時の命綱としてとても大切なもの。言葉を話せない猫たちにとって、唯一手がかりとして命を救ってくれる可能性のあるものです。
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マイクロチップも有効だと思いますが、今のところうちはしていません。理由は私が抵抗があるのと、保健所によって読み取り機材が新旧あって最悪バージョンが合わないと読み取れなかったりすると聞いたことがあるからです。両方しておくのが万全かもしれませんが、首輪がついていて迷子札有りなら、少なくとも「飼い猫」だとわかってもらえるからです。
保健所では飼い主不明の犬猫もほぼ1週間で殺処分になるところが多いとのこと。最悪の事態にならないよう、日頃から必ずなんらか対策を!
多頭飼いっていいですよ
いい感じの距離感を保つふたり。猫はちゃんと自分の居場所を家のどこかで上手に見つけるのですね。
すっかり前からいたような感じになっているチロルさん。まだうちへ来て1週間だけど。
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もし多頭飼いに興味を持たれた方は、ネットで「多頭飼い、複数飼い」についていろいろ検索してみたり、できれば実際多頭飼いしている方にお話を聞くことができるといいと思います。
相性が悪いと血みどろのケンカをするという話も聞いたことがありますが、今まで10匹以上の子を飼っていたことのある母宅でも、幸いにして、うちでは一度もありません。譲渡会では「トライアル期間」を設けていて先住猫がいる人にも配慮してくださるところが多いですし、兄弟猫を複数もらって育てる方もいます。
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もちろん命ですので、安易に増やすことは奨めませんが、お家の猫さんやご家族の性格も鑑みて、受け入れられるようならぜひ多頭飼いをオススメします。そうして行き場のない不幸な猫が減り、幸せな猫さんと飼い主さんがひとりでも多く増えるといいなと思います。
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私の実感として、苦労よりだんぜん幸せが増しました!今日も三匹のもふもふの下敷きになって「重い...しあわせだ...」と思いながら寝ることにします(笑)
――多頭飼いの幸せ(後編)・おわり――
文:panicia
――前話――
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この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。
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※本記事は著作者の許可を得て、下記のブログ元に再構成されたものです。