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【リンパ腫/UW25プロトコール】11月5日 ビンクリスチン2-1 ~2クール目(1/7)~

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「その日」がくるまで生きようず!
f:id:masami_takasu:20180323023821j:plain文:miyakonokaori (本記事は2013年に執筆されたものです)

おかげさまで、1クール目はこれといった副作用もなく終わり、
食欲があまりない以外は、以前とまったく変わらない様子でいる猫さん。

前回の血液の結果が良かったし、もしかしたらこのまま奇跡起きちゃうんじゃないの? と飼い主も上機嫌でいられた週でした。

特別に書くことがないという一日の、なんというありがたいことか。

闘病生活になって一ヶ月。
ちょっと頑張りすぎて疲れてしまうこともありましたが、
猫さんがこうして無事に、しかも私たちの望み通り、
穏やかな様子でいっしょにいられていることは、ほんとうにうれしいことです。

もう見られないと思っていたのに、冷蔵庫の上に飛び乗ったり、
玄関までのお迎えをしてくれたり。

健康だった頃は当たり前だったことが、今はこんなにもうれしい。
あの頃にもこのありがたさを知っていたら、毎日たくさんの幸せを感じられただろうに(笑)

そんなこんなで、UW25プロトコール・第2クール目がはじまりました。
最初に戻って、今日の予定は「ビンクリスチン」です。

今回の成績発表(血液検査)はといいますと――
(カッコ)内は猫の基準値です。

PCV【赤血球率】  27 (32~45)
WBC【白血球数】 320 (55~195)
RBC【赤血球数】 553 (550~1000)
ヘモグロビン   8.9 (8~14)
血小板数     46.1 (30~80)
総蛋白      4.8 (5.4~7.8)

分葉核好中球  17066 (2500~12500)
リンパ球    11306 (1500~7000)

これはショックでした。
傍目には、猫さんは元気そうに見えていたので、
きっと血液の結果も良くなっているだろうと思っていたのですが、
その予想に反して、白血球とリンパ球の数が大きく増えてしまった……。
30台を保っていたヘマトクリットも、とうとう27に。

そういえば、ここのところ、耳の内側が白っぽくなったな、という気がしていましたが、やっぱり貧血が進んでしまっていました。

 

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抗がん剤を一週休んだだけで、こんなにも進行してしまうとは、
今さらながら現実を突き付けられたような思いでした。

それに、手に触れるしこりのようなものも、
減ってはいるものの、まだまだあちこちに違和感が残っていました。

あと、おしっこをしようとしても出ない、ということが何度かありましたので、
「もしかしたら腎臓にきてしまったのではないか。転移しているのかも」
と、不安を伝えると、先生は決意したようにおっしゃいました。

 「今回から薬剤の濃度をあげてみましょうか」

これまで副作用がなかったのは、
抗がん剤の濃度が薄かったため、体への負担も軽かったということなのでしょう。

がんは叩けなかったけれど、このまま治ってしまうのではないかと思ったほど穏やかで、ゆっくりとした時間を過ごさせてもらいました。
でも、このままでは、がん細胞は増えていくだけ。

副作用のリスクはあっても、がんを叩く方向でいきたい、と思いましたので、

「そうしてください」

と、答えました。

「なるべく副作用が抑えられるよう、時間をかけて薬を流します」
と、先生は言ってくださいました。

そして、その言葉通り、今回もじっくりと、閉院ぎりぎりまで点滴を打ってくれましたので、猫さんを引き取ったときは、まだ手にテープがついていました。

尿検査もしてもらいましたが、うちの猫さんは「比重が重い」そう。
つまり、濃い。
BUN(尿素窒素)の値も問題ないので、腎臓が悪くなっているというのはないそう。
膀胱炎が少し見られるので、抗生剤で様子を見ることに。

この日のお会計は、

診察料、半日入院料、尿検査、点滴2種類、抗がん剤投与、内服薬など
あわせて、¥34,341円

帰宅して、キャリーを開けると、猫さんはトイレにすっとんでいきました。
病院では絶対におしっこしないらしい……神経質なとこあるからねぇ。
そして、ペットチニック・Dフラクションを混ぜたモンプチスープタイプのウエットと、焼きかつおを半分食べました。

先週までゆっくりさせてもらった分、今週からはたいへんになるかもしれない。
でも、闘病ブログで、どんな状態になるかはわかっているつもりなので、
そのときがきても、慌てずに対処できる……はず。

なので、泥船に乗ったつもりで、ドーンとこいや、猫さん!!

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ちょ!泥船はあかんやろ!!

そうだったそうだった。
大船に乗ったつもりで、副作用きても安心しておくれー。

 

――【リンパ腫】2クール目(1/7)・つづく――

文:miyakonokaori

――次話です――

――前話です――

――リンパ腫に関して(犬猫共通記事)――

リンパ腫は飼い主さんが気付くことが多いのです。
時々体を触ってあげてください。

まとめ読み|抗がん剤治療 ④- 2クール目
この記事は、下記のまとめ読みでも読むことが出来ます。

週刊Withdog&Withcat
この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。

――この連載の1話目です――

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――出典――

※本記事は著作者の許可を得て、下記のブログを元に再構成されたものです。

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