「その日」がくるまで生きようず!
文:miyakonokaori (本記事は2014年に執筆されたものです)
明日はいよいよ病院の日。
今回も、猫さんは副作用がありませんでした。
ありがたいなあ、ほんとに。
猫が強いのか、病院の治療が丁寧だからか、いずれにしても助かってます。
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なにごと!?
写真は、ものすごいダミ声で絶叫する、
入院猫ちゃんに驚く猫さん。
飼い主も驚いた(笑)
だって「ヴオォォォーン、グァオォォォーン」って凄かったもんね。
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体重は2.64キロ。
昨日、少し脚の肉が落ちたかな…と思ったけれど、やはり先週より60gの減。
ただ、今朝うんちしてから病院へ行ったので、その分…って60gもないわな(笑)
そして今日の血液検査の結果です。
(カッコ)内は猫の基準値です。
PCV【赤血球率】 23 (32~45)
WBC【白血球数】 103 (55~195)
RBC【赤血球数】 529 (550~1000)
ヘモグロビン 7.6 (8~14)
血小板数 64.4 (30~80)
総蛋白 5.0 (5.4~7.8)
リンパ球 7484 (1500~7000
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うーん…これは厳しい。厳しすぎる。
正直、どうしてこんなに元気でいてくれるのかわからないレベルの数値だ。
特に厳しいのが好中球の「1991」という数値。
2000切ったら抗がん剤は見送り、といわれる数値で、これは…うう…
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そして先週、抗がん剤を打ったにもかかわらず、リンパ球が増えていること。
先生も「少しずつ、抗がん剤が効かなくなっていると考えられると思います」
と、おっしゃっていました。
腸管の腫れも、おなかにさわってわかる大きさで、前と変化なし。
喉の腫れも残っている。
「いよいよ、別の薬剤を入れることを検討する時期かもしれません」――
ああ、きちゃったか……
今のプロトコールは「UW25」といって、
最初の4週は毎週、抗がん剤を入れ、1週お休み(1クール)
次の5週も同じサイクル(2クール)
そして、ここからは1週おきに抗がん剤で、15週(3・4クール)
全部で25週のサイクル。
うちの猫さんは、この本来なら1週おきになるはずの3クール目で、
がん細胞が叩けないことから、毎週になってしまった。
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最初に「UW25」をやるとなったとき、これで半年は大丈夫かもと期待した飼い主でしたが、先生があの日、紙に書いた
「中央生存期間 4.5~5ヶ月」
とは、つまり、途中で効かなくなってしまったり、反応が良くなくて体力がなくなってしまったりで、半年もたない子がほとんどなんだ、ということ。
今さらながら、それを痛感しました。
特にうちの子は末期。しかも進行の早い低分化型。
早いうちに、がんの進行が薬剤の抑制を超えてしまう日がくるのは覚悟していました。
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数値悪くてごめんニャ…
大丈夫!
まだ打つ手はあるんだよニャ!
だから、大丈夫!!
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猫さん、治療をはじめて3.5ヶ月です。
まずは平均を超えられるよう、頑張ろう。
幸い、本猫は副作用でいちばんつらい嘔吐も下痢もなく、
今はごはんもよく食べて、穏やかに過ごせています。
私が最初に先生にお願いしたのは、
「副作用に苦しむことがなく、できるだけ穏やかに日々を送らせたい」
ということ。
今のところは、それはできています。
なので、最後まで諦めず、一日でも長く、今のように過ごさせてやりたいと思います。
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今回は「ドキソルビシン」を8割に薄めて入れることになりました。
ここで休むと、うちの子の場合は一気にがん細胞が暴れ出す可能性が高いので、
できることをやりましょう、ということで。
そして、来週はいよいよ「レスキュー」登場です。
そうです、リンパ腫の疑いが出たときに、見切り発車して打つかどうか迷って、
結局、プロトコールの抗がん剤が効かなくなったときに、別の薬剤を打つ
(↑これが「レスキュー」です)
手段がひとつ減るから、と、待つことにした、あいつです!
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意外と早く頼る日がきたな、という感じですが、とっておいてよかった。
とにかく、これが効いてくれて、今の時間が長く続くことを、飼い主は願っています。
完治がないなら、せめて穏やかな時間を。
夜になり、猫さんのお迎え。
今日も「ウニャ」と話しかけ、愛想ふりまき、いい子にしていたそうです。
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本日のお会計は、
また先生に、子猫用カリカリのサンプルをいただき、帰宅しました。
病院でもらうサンプルは新鮮なためか、猫さん、とても喜んで食べるのです。
これで栄養つけて、水分もとって(これは飼い主の努力が必要だー)、頑張ろう!
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今回は白血球・好中球がとても少なかったこともあり、いつも以上に副作用に注意しなきゃ。
明日は延期していた「猫回虫」の薬を塗らなきゃだし。
猫さん、帰宅後は猛然とごはんを食べ、猛ダッシュでトイレに駆け込み、
抱っこでくつろぎ、そのまま10分ほど眠りました(飼い主は立ちっぱなしですよ…)。
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今日はふかふかマットを洗濯して、新しい猫ベッドに替えたところ、
いやはや、見事に寄り付きません(やはり)!
仕方なく、キャリーに敷いていたミニブランケットをベッドの上に置くと、
入りました。
が、いやいやだな、これ。
必死の形相で毛繕い中。
あーあ、せっかくかわいいノルディック柄なのになー。
ガラなんてワシには関係あれへんけぇの!!
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なんかガラ悪くなってますよ…。
ま、でもそうよね、猫には居心地が良いのがいちばん。
明日にはふかふかマットも乾くだろうから、そしたら替えようね。
って、今度は「洗剤の匂い、イヤー」ってなりそうだなぁ…。
とにかく、明日以降も穏やかでありますように…。
――【リンパ腫】3クール目(10/16)・つづく――
文:miyakonokaori
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この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。
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※本記事は著作者の許可を得て、下記のブログを元に再構成されたものです。