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【純血種の血統を守ること】ブリーダーごとに、こだわりが違う ~猫のブリーダーさんのお話(メインクーン編)~

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f:id:masami_takasu:20180619093753j:plain撮影&文:ゆきねー

前回はラグドールのブリーダーさんを紹介しました。
純血種の血統守るためのブリーダーならではこだわりには、きっと驚かれたのでないでしょうか? 私も初めは驚きました。

今回は別のブリーダーさんをご紹介したいと思います。
そのラグドールのブリーダーさんから、ご紹介をいただいた方です。

 

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少し前の話になりますが、わが家はそのブリーダーさん宅に、猫を迎えに行きました。純血種のメインクーンです。

迎えた子の名前は『茶太朗』で、愛称は『チャー』と言います
『チャー』は元々は繁殖用の子として育てられ、家族以外の人には、会ったことが無い子だそうです。この子を迎えて、私はブリーダーの謎の世界を、また一つ知ることになりました。

ブリーダーさんのこだわりは、主に病気(伝染病)に関するもので、それは前回のブリーダーさんと同じです。考えて見れば当たり前の話です。血統のどこかに病気が混じれば、そこから先、その血統は維持できなくなる可能性があります。
ブリーダーさん曰く、FIPは血統種に多く、保護猫は白血病とAIDSが怖いのだとか。

 

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――(ルール1)猫を飼っている人は、自宅には入れない――
よっぽどの信用がない限り、家に先住猫がいる人は自宅には入れないそうです。
これは先日のラグドールのブリーダーさんと同じです。
病気や刺激から猫を守るためです。

――(ルール2)猫は直接お届け――
飼い主希望の方には、ホームページなどで猫を見てもらい、家には上げず直接お届けするそうです。
病気を持ちこまれるのを防ぐためですが、それ以外の理由もあります。
ちゃんと終生室内で飼ってくれるか、家を訪問して決めるのだそうです。

――(ルール3)守るべき血統の子は隔離――
ブリーダーさんの家の中でも、繁殖用の猫は特別で、ペットの子とは違う部屋にいつも居るのだそうです。
部屋を分けて、血統管理をしっかり行なうためです。
我が家に来た『チャー』も繁殖を考えていたので、いつもいる部屋以外は行き来がなかったそうです。

――(ルール4)医師も別――
隔離は徹底していて、繁殖用とペットの子では獣医師も違うし、往診だそうです。

――(ルール5)出産は年に2回迄――
猫は3か月に1回出産しますが、このブリーダーさんは年に2回迄と決めているそうです。

 

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このような厳しいブリーダーさんですが、ウチはたまたまラグドールのブリーダーさんの紹介で、『あの人は大事に可愛がってくれるよ』とのお口添えがあってご自宅に伺うことができました。

今回のメインクーンさんのブリーダーさんは、実はベンガルキャットのブリーダーさんです。メインクーンは趣味で飼われていて、たまにキャットショーに出しているのだそうです。

こんなブリーダーさんの家にいた子なので、『チャー』も本当にショータイプ。
でも、繁殖するメスが居ないので、血統登録代とワクチン代だけで譲り受けて来ました。

因みに、ご本業のベンガルキャットの子猫は50万円とのこと。
キャッシュで払えない方はお断り。何故ならその後何か起きたら治療費も払えないから、だそうです。

その方は地域の保護活動もなさっています。
ご自宅には保護した猫も犬もいて、血統を大切にしつつ、命も大切にしているんだなぁ、と感じました。(だからこそ、隔離も必要になります)

 

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さて、我が家に来た『チャー』のことにも触れておきましょう。
先に書いたように、『チャー』は繁殖用の子で隔離されていたため、初めて会った他人が私達夫婦だったのだそうです。

うちに来た当時は、まだ生後半年。

ビビリで、息子の部屋のどこかに潜んでいて、姿を現しませんでした。何故息子の部屋かというと、うちに来たばかりは子は、どの子も何故か息子にだけにはすぐになつくのです。

そして次第に慣れて来た『チャー』は、夜中に出て来て家族の顔をペロリとなめるようになりました。

 

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『チャー』は9か月で、7キロになりましたが、肥満ではないです。
前足を測ったら幅が、4センチありました。

今の『チャー』はすっかり家族の一員です。
深夜帰宅する夫を、犬のゴールデンと一緒に玄関で出迎えます。今までそんなことをする猫はいませんでした。

毎朝5時半頃には、私のお腹の上に乗って顔をじっと見ながら起こしてくれます。それが上の写真です。
とてもイケメンで人懐こく、私達家族を癒してくれています。

そうそう、『チャー』香箱座りをしません。それもメインクーン種のありありだそうです。

 

作者:ゆきねー

――前記事です(ラグドール編)――

週刊Withdog&Withcat
この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。

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