「その日」がくるまで生きようず!
文:miyakonokaori (本記事は2014年に執筆されたものです)
猫さん、昨日よりはマシですが、今日も相変わらず調子は良くないです。
昨日の晩の猫さんは、猫ベッドでぐったりしていて、
こちらを見ているのですが、目も瞳孔が開いたまま、焦点も定まっておらず、まばたきもしない。
口もほんのわずかに開いている。
何度も「ちゃんと生きてる?」と確認してしまったほど。
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それがこの顔。
熱っぽいニャ…
どうしても猫ベッドを離れられず、そのまま朝を迎えました。
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翌日。
薬とキラキラ水素を飲んだお昼頃には、飼い主ストーカーも復活し、
「食べたい」という気持ちを示すけれど、食べられない。
大好きな焼きかつおも、お皿に半分以上、残っている。
Aちゃんはめんどうがって温めないから、それもあるかもしれない。
あとであたためたものを、もう一度与えてみよう。
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抱っこしたときの体の重さも軽くなっているし、脚も骨ばっているのを感じる。
14時30分に、また朝と同じような軟便。
水分補給のため、15時45分に、サプリ入りのスープを飲ませたのですが、
おなかが「ポコッポコッ」と奇妙な音を立てています。
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おなかの左側には、はっきりと手に触れられる腫れがある。
腸管のリンパに浸潤し、それが広がると、腸を巻き込んで、腸全体ががん化してしまうらしい。
そうなってしまうと、下痢・嘔吐の症状が出て、ごはんも思うように食べられなくなり、体力は急速に奪われ、がんがどんどん体の奥深くまで蝕んでいく――
その段階にきてしまっているのかもしれない。
私は猫さんに、今現在、ペットチニック・Dフラクション・キラキラ水素・コルディM・タヒボエッセンスの5つのサプリを毎日与えていますが、
サプリや漢方などで「がんが消えました」という体験談があるのは、『高分化型』という、進行がゆっくりなほうのがんの子たち。
なので高齢猫さんのほうが多いのです。
うちの子のような、悪性度の高い「低分化型」のがんの子は、
早すぎる進行を、なんとかして遅らせるしかない。
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飼い主さんの闘病ブログで「うちの子は高分化型なので」という一文を見ると、
「いいなぁ、高分化型なら、年単位でいっしょにいられるよね」と、羨んでしまいます。
逆に「低分化型」で、飼い主さん・獣医さんが大変な努力をしたにも関わらず、
一ヶ月、二ヶ月という短期間で亡くなってしまった子のブログを見ると、
「三ヶ月頑張っていられるだけでもありがたいことなんだろうな」
という心境になります。
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はじめは、うちの子にも奇跡がきっとくる、と信じていたけれど、
とてつもない早さで増殖・浸潤し続けるがんを目の当たりにするうちに、しっかりと現実を見て、今日できることを考えて対処していくしかない、と気持ちが変わりました。
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これは諦めたわけではなく、
今日できることの積み重ねで、一日でも命を永らえるための「挑戦」です。
若いから進行が早いのは事実。
でも若いから体力・気力がしっかり残っているのも、また事実なのです。
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今のプロトコールの、抗がん剤の効きが芳しくなくなっている中、
猫さんに残された手段は、そう多くはありません。
ただ、絶対に最後まで「今日」という日を諦めず、
「明日」という希望を、飼い主は見続けようと思います。
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おばけのものまね~
そんな目に力のあるおばけはいません(キッパリ!
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まだまだ大女優にはなれない猫さんと、
残された時間、頑張りつつも、適度に力を抜いて楽しみながら、
いっしょに時を刻んでいこうと思います。
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(追記*薬・サプリなど)
17時30分 コルディM・ぬるま湯8ml
そしてビックリ! フェロビタ復活。
指先につけたものを舐めた。またもや救世主になるか
21時10分 チニック0.7ml・Dフラ4滴入りピュアスープ
カリカリはシーバ20gをなんとか食べ切った
――【リンパ腫】3クール目(14/16)・つづく――
文:miyakonokaori
――次話――
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この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。
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――この章の1話目です――
――この連載の1話目です――
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――出典――
※本記事は著作者の許可を得て、下記のブログを元に再構成されたものです。