「その日」がくるまで生きようず!
文:miyakonokaori (本記事は2014年に執筆されたものです)
新しいサプリを注文したり、いろいろとネタをまとめたり(一応仕事もしていますYo!)
なんやかんやで朝まで起きていてしまった飼い主は、
仮眠して病院…のつもりが、思いっきり寝坊!
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ヒーッ、すんまへんーあせると思いつつ、11時にEペットクリニックへ到着。
他の患畜さんもおらず、癒し系I先生がいつのもように迎えてくださり、ホッと安心の飼い主は、またもや機関銃のように、今週の猫さんを語りました。
下痢が三日ほど続いたこと、瞳孔が開いていたこと、食欲はありそれなりに食べていることなど。
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キャリーの中で話を聞いている猫さん
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ふんふんと飼い主の演説を聞き終えたI先生は、
今後の猫さんの治療方針について話しはじめました。
今日打つのは4クール目の最初にやる予定の「ビンクリスチン」、
これまで通り、効いているようなら、4クール目のUW25を進める。
ただし、4週目の「ドキソルビシン」は、もう効果があまり得られていないようなので、猫さんの体のことも考えて、こちらはストップ。
今週の経過と来週の血液の結果をみて、思うような結果が出ないようなら、UW25自体をここで中止。
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中止になったら「レスキュー」に切り替えです。
その後は、先週打った「Lアスパラギナーゼ」のほか「ロムスチン」「クロラムブシル」をひとつずつ使っていく、ということでした。
順番としては、
というのも、このなかでは「ロムスチン」がいちばん強い薬だから。
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ちなみに「クロラムブシル」は、高分化型のがんの子に使われる薬剤で、
基本的に低分化型の子には効かないのですが、稀に効く子もいるというものです。
なので事実上、このレスキューはあってないようなもの、と考えられます。
つまり、「ロムスチン」が最後の砦――。
ここにきてしまったら、もう抗がん剤には頼れないということです。
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「出来る限り、少しでも先に延ばしたいですね。長生きしてほしいですから」
I先生がポツリと言った言葉に頷きつつ、
最後の砦も失ってしまう日はいつになるのかなぁ、とぼんやりと考えた飼い主でした。
たぶん…きっとそんなに遠い日ではないと思います。
だけどそういう病気なのだから、悲観せずにそこはしっかりと…見据えておかなくては。
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先のことより今の血液検査のチックンが痛いねんて
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そうだそうだ。
猫さん、ここのところ、血液がなかなか採れなくて、ちょっと暴れるのです。
血管も細くなっちゃってるのかなぁ。
細い脚に毎週注射して採血してるんだもんねぇ…。
でも、それは必要なことだから、我慢しておくれ。
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そして痛みに耐えて頑張った、今日の血液検査の結果です。
(カッコ)内は猫の基準値です。
ちなみに本日、38.9度とやや熱高め。体重は2.64キロでした。
PCV【赤血球率】 27 (32~45)
WBC【白血球数】 167 (55~195)
RBC【赤血球数】 605 (550~1000)
ヘモグロビン 9.2 (8~14)
血小板数 61.1 (30~80)
総蛋白 4.8 (5.4~7.8)
リンパ球 3228 (1500~7000)
白血球・リンパ球ともに正常範囲内!
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レスキューのLアスパラギナーゼは、猫さんに効いてくれていたようです。
赤血球の数も久々の600台、
先生も貧血がここまで抑制できているのは凄いです、と
褒めてくださいました。
「ペットチニック、ずっと飲ませてるんですよね?」と訊かれたので、
「はい。もうすべてのウエットにかけてますw」と言うと
「そうしてください。ふふっ」←癒し系
実は朝方、新たに注文したサプリがまさにこの「ペットチニック」
pfizerファイザーペットチニック 30ml (ペット用サプリメント)
¥1,071
楽天
また3本注文したった!
闘病生活になってから、猫さん7本目を消費中なので、ほんとにお世話になっております。
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というわけで、今回も抗がん剤を打つのは問題なしとなり、
半日入院して「ビンクリスチン」と点滴を入れてもらいました。
夜、お迎えに行くと、猫さん、いつものようにちょっとハイテンション。
食べているとはいえ、やはり量が足りておらず、栄養状態が良くない猫さんのために、
今日も先生にカリカリやウエットのサンプルをいくつかいただきました
(病院でいただくものはすべて療法食だから、これがとてもありがたいのです)。
猫さんも、サンプルのカリカリは、開けたてで新鮮だからか、喜んで食べてくれますし。
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この日のお会計、
あわせて、¥32,763円でした。
帰宅してすぐにキャリーを開けるのですが、猫さん猛ダッシュで部屋へ駆け込み、
一直線でごはんスペースへ!
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カリカリを食らう!!!
(勢い良すぎて、ブレてます)
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朝に食べ残した焼きかつおを食らう!!!
(勢い良すぎて、周囲に飛び散ってます)
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毎度、こんな感じです(笑)
そして、ある程度、胃が落ち着くと、
今度は猛ダッシュでおトイレへ駆け込み、おしっこをします。
このちっちゃいおなかに、よくもまあこんなにたまってたもんだな、と感心するほど大量にw
今日はそのあと、いいうんちもしていましたし、
これでゆっくり眠って体力を温存してくれれば…と思います。
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今週はもう何度も打っているビンクリスチンなので、副作用が強く出てしまうかもしれません。
下痢止めも処方されたことですし、気持ちを整えておかねば。
副作用は抗がん剤という薬剤を使う以上、仕方ないことではあるけれど、
なるべく苦しみや痛みを少なく、穏やかな時間を多く、あげたいものです。
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病院の日はシリンジで与えるサプリはお休みと決めているので、
飼い主も今日はホッとできます。
でもな、副作用が出ないうちに、体力をつけておかねばな。
焼きかつお、あたためるかな。
今は寝ているから、起きたらねー
――【リンパ腫】4クール目(1/12)・つづく――
文:miyakonokaori
――次話――
――前話――
(レスキュー1回目の最終話)
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――リンパ腫に関して(犬猫共通記事)――
リンパ腫は飼い主さんが気付くことが多いのです。
時々体を触ってあげてください。
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この記事は、下記のまとめ読みでもご覧になれます。
この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。
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――この連載の1話目です――
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――出典――
※本記事は著作者の許可を得て、下記のブログを元に再構成されたものです。