「その日」がくるまで生きようず!
文:miyakonokaori (本記事は2014年に執筆されたものです)
2時半頃、流動食を3mlほど飲ませたところで、猫さんが口をくちゃくちゃしはじめた(=気持ち悪いということ)ので、すぐに中止。
しばらく落ち着いていましたが、5時頃になって、口をくちゃくちゃ&何度もおトイレへ。
これは大量に吐く前兆です。
これまで大量吐出のときとまったく同じ行動ですから……
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気持ち悪くてウロウロしてしまう猫さんが不憫で、とにかくなんとか楽にしてやりたいと、真夜中でも電話で契約獣医さんに相談できるサイトに申し込みしました。
電話したら「ただいま回線がたいへん込み合っております。申し訳ありませんがのちほど――」。
嘘つけ、朝5時半だぞ!
絶対、寝てるだろ、獣医!
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前みたいに少しお水を飲ませ、一気に吐かせて楽にしてあげるべきか、それとも、いつかこの気持ち悪いのも治まってくれるものか……
飼い主は逡巡しながらも見守ることしかできず、緊張で全身が痛くなっていました。
そんなこんなで3時間、猫さん、苦しみましたが、ようやく落ち着きました。
がんばったね。
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大好きな猫じゃらしを持ち込んで
ちんまりと座り込み
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この二日、吐かなかったことで、つい「体力回復」とか「体重増加」とか、想いが先走ってしまって、流動食を濃いめにしてしまったのが、よくなかったのかもしれません。
もうとにかく「何も食べないよりはいい」という考えで、6~7ml程度、お湯でのばしてトロトロにしたものを、飲ませることにします。
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それと、猫さんが具合悪くなるのは、作り置きしていたものを飲ませたときなので、
これからは一回ずつ、作って与えることにします。
少しだけ作ったつもりでも、一回の量が少ないので、どうしても余ってしまうんですよね。
「もったいない」とか思う気持ちは、とりあえずどっか置いとこう。
猫さんへの対応に関してだけは、うちはセレブだ!と思い込むことにしよう……うん。
さて、時間がさかのぼってすみませんが、昨日は病院の日でした。
猫さん、落ち着いてはいたのですが、キャリーに入るのを珍しく嫌がったので、飼い主だけで薬をもらいにいこうかとも考えましたが、「点滴だけでも入れてあげたい」というI先生の言葉もあり、連れて行くことに。
注射と点滴の講習をAちゃんにうけてもらおうと思いましたが、ヤツ、寝坊しよった。
結局、ひとりでキャリーとお礼の菓子折りを手に、冷たい雨の中を出発。
全然タクシーがつかまらなくて、ほんっと参った…。
寒かったかな、ごめんね。
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もう無理はさせないつもりで、水分だけ入れてもらえばいいかなと思いましたが、猫さんの様子が思いのほか大丈夫な感じだったので、抗生剤をやめるタイミングをみるためにも、血液検査もしてもらうことに。
死の手前までいった子ですから、えらいことになっていることは想定していましたし、
結果がどれほどひどくてもショックを受けないように、と覚悟を決めて待っていました。
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そしてこちらが血液検査の結果。
(カッコ)内は猫の基準値です。
PCV【赤血球率】 23 (32~45)
WBC【白血球数】 180 (55~195)
RBC【赤血球数】 433 (550~1000)
ヘモグロビン 6.4 (8~14)
血小板数 113 (30~80)
総蛋白 5.4 (5.4~7.8)
リンパ球 840 (1500~7000)
あれっ!?
想像していたより悪くない……。
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貧血は進んでいるものの、白血球の割合、好中球が高く、そしてリンパ球がかなり下がっています。やはり抗がん剤は効いているようです。
抗がん剤・ロムスチンで、骨髄抑制がかかり、白血球が2ケタにまで下がる子もいるなかで、この数値をキープできているのは、もしかしたら、骨髄抑制対策に飲ませていた「セファランチン」のおかげかもしれないです。
いや、イペットSかもしれないし、ペットチニックかもですけど。
とはいえ、赤血球がかなり減ってしまっているので、今回も造血ホルモン剤「ダルベポエチン」を打ってもらいました。
うまく効いてくれますように。
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さすがに肝臓が強いと言われていた猫さんでも、そっちにきちゃってるんじゃないかな……と思った飼い主の心を見透かしたように、先生が、血液検査の結果の紙をペラッと裏返し、
「腎臓と肝臓の数値は、相変わらずさすがといっていいです」
と相変わらず低いぐらいという……まさに驚異!!!
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この日のお会計は、
そしてうちにきていただいたときの皮下注射、補液、いただいたお薬代など、
あわせて¥25,941円でした。
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帰宅後は、いつものように落ち着いてくれていました。
投薬の必要もないので、この夜だけは、飼い主はホッとして、ゆっくり眠れるのです。
とはいえ、今は強制給餌があるので、起きるんですが。
で、こうやって猫さんが吐き気に襲われてしまうと、目が離せないというね……
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闘病生活は、飼い主の生活リズムを確実に狂わせますし、日々、緊張で私の体はバキバキいってますが、それでもいっしょにいてほしいのです。
だから、まだまだ頑張りますし、頑張ってもらいますよ!
――【リンパ腫】レスキュー2回目(22/26)・つづく――
文:miyakonokaori
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