「その日」がくるまで生きようず!
文:miyakonokaori (本記事は2014年に執筆されたものです)
猫さん、流動食の2時間後あたりから必ず吐き気に襲われるようになりました。
強い吐き気止めの薬(セレニア)を飲んでいるので、吐くには至らないのですが、
気持ち悪くて眠れないので、苦しそうに部屋をウロウロ…。
それが3時間ほど続きます。
6時間に一度、強制給餌をしているので、
気持ち悪くないときがほとんどないという状態なのです。
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なんとかしてくれー
それは飼い主の台詞でもあるんだよ、猫さん……
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あまりにもかわいそうで、急遽、24時間、いつでも契約獣医さんに相談ができるサイトに登録するも、結局、繋がらなかったので(なんのための「24時間」だ!)、翌朝にI先生に相談する、という日が続きました。
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今日はしんどかった……。
猫さんがえずいてしまって、流動食を飲めない。
かれこれ、もう半日以上、なにも摂れていない状態だったので、飼い主は焦ります。
が、焦れば焦るほど、空回り。
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疲れ切ってしまって、昼間は少し、猫さんから離れました。
寝室で横になりながらも、考えることは
「どうしたら吐き気を抑えてあげられるんだろう」
「もう抑えられないのだとしたら、どうやって栄養を摂らせたらいいんだろう」
「でも栄養を摂らせることは、かえって苦しめることになるのでは」
「だけど餓死ほどつらいものはないというし、なんとかして栄養を入れてあげたい」
「頭ではわかっているけど、えずいてしまったらあげられない」――
と、堂々巡り。
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そのうち、眠ってしまったらしく、気づいたら夕方。
でも眠った感覚がないんですよ……夢でも考えていたんで(笑)
もう一度トライしてみよう、と、流動食を作るも、やはり猫さんはえずいて食べられない。
お水だけでも、と与えてみたけれど、苦しそうなので3mlぐらいで手を止めました。
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しばらく「もう無理かな」と絶望的な気持ちでいましたが、ふと「これまでの流動食からad缶をやめてみたらどうだろう」と思い立ちました。
栄養パウダーミルク(カケシア)だけなら、もしかしたら吸収してくれるかも……。
それに、水だけを飲ませるよりいいじゃないか!と。
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そんな気持ちで、無理がないよう約6mlほど飲ませました。
今回は液状プロポリスと液状コルディM、dフラクションとセンダンαを微量入れて。
ものすごく抵抗されましたが「これでダメなら、もうやめる!」と思っていたので、
構わず、飲んでもらいました。
もちろん、合間にお水を挟んで。
めっちゃこぼして、首の周り、カピカピになりましたが……。
その後、近所のペットショップに猫砂を買いに行き、1袋をポイントで精算。
7年間で6,000円分ぐらい溜まっていたポイントも、残り300円ぐらいになりました。
あと何回、ここに来ることがあるんだろうな…。
できればまた砂を買いに来たいけれど…。
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それからドラッグストアで
猫さん用のふわふわティッシュを買い(人間用は石油臭くて固くて安いの)、帰宅。
ドアを開けるときも「もしかして倒れているかも」と、ビクビクしてしまいます。
確認すると……大丈夫、倒れていなかった。
いつものヒーター前にいて、猫さん、こっちを見ています。
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あれ?
ちょっと目に力が戻っているような……。
私が買い物袋から商品を出していると、猫さんが近づいてきて「なんかくれ」という顔をしました。
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カケシアが効いたんだ!!!
いろいろ与えてみましたが、結局なにも食べることはできませんでした。
でも、「食べたい」と思ってくれたことが、飼い主はうれしいです。
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落ち着いた頃、ふたたびカケシアを飲ませました。
ad缶を入れるか迷いましたが、今は無理はしないでおこう、とカケシアのみ。
また、デロデロにこぼしましたが、7mlほど飲んでくれました。
カケシアって、拭いてもちゃんととれないのね……
この首の下のカピカピ、皆さんどうしてるんだろう……
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カケシアだけなら吐き気もないようですし(まだわかんないけど)、このまま続けてみようと思います。
これなら、与える時間の間隔を短くできるかな。
水分も摂れるし一石二鳥だな。
前向きに考えよう。
じゃないと、いろいろもたんからな……。
――【リンパ腫】レスキュー2回目(23/26)・つづく――
文:miyakonokaori
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