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【リンパ腫/終末期】3月7日 夜 腸閉塞の疑い ~緩和(2/14)~

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「その日」がくるまで生きようず!
f:id:masami_takasu:20190119130618j:plain文:miyakonokaori (本記事は2014年に執筆されたものです)

新しい病院で、猫さんはとても頑張りました。
緊張して酸欠になりながらも、輸血・静脈点滴・各種注射・オゾン療法……たくさん頑張ってくれました。

そんな中、とても残念なことがわかりました。
まったく飲み食いしていない猫さんの胃に、たくさんの褐色の液体が溜まっていました。
これは、腸閉塞を起こしている可能性がかなり高い、ということを表しています。

今の状態で腸閉塞を起こしたら、猫さんに外科手術は不可能ですし、もう新たに打てる抗がん剤もありませんから、完全に手詰まりなのです。

飼い主は、朝の段階では、ここから闘いがはじまるものと思っていたので、酸素室のレンタルを頼んだり、ペットショップでペットシーツなどを買ったのですが……悔しいです。

病院から帰ってからの猫さんは呼吸も荒く、意識もぼんやりしています。
猫さんと同じペースで呼吸をしてみたら、こちらが酸欠になりそうな感じです。
苦しいんだな……

たくさん頑張ってくれたね
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● 

今日のお会計は、

診察料、半日入院料、輸血、オゾン療法、注射・点滴など、
あわせて¥20,475円でした。

明日は転院した病院ではなく、いつもの病院で点滴などを受ける予定です。

分院のほうに、休み中のI先生が、うちの猫さんの様子を訊くために電話をして、T先生に猫さんはこういう子だから治療はこうしたほうが……というのを話してくれたそうです。

「I先生がソーニャちゃんを診たいと言っていますし、明日はオゾンの必要もないですから、これまでの病院へ行かれても大丈夫ですよ。今日のことはきちんと伝えます」
と、T先生のほうから言っていただいたので、いつもの病院へ行くことになったのです。

でも、明日までもってくれるのかどうか……

21時半現在の猫さんの状態を見ると、なんともいえません。
今は目が半開きで、呼吸のとき「プゥープゥー」とかすかな音が漏れています。
もしかしたら、もう意識がないかもしれないです。

だとしたら……苦しくはないのかな。
だったらいいんだけどな。

だけど、飼い主は……苦しいです。

 

――【リンパ腫】緩和(2/14)・つづく――

文:miyakonokaori

――次話――

その日がくるまで生きようず!99話

「3月8日の空だよ」
しかし猫さん、もう窓を見る気力がありません。
病院に行こうか?
どうしてあげたらいい、猫さん?
正直に言うと「絶対に看取りたい」という気持ちはない。
病院で逝くのも、家で逝くのも、猫さんの運命だと思うから。

――前話――

その日がくるまで生きようず!97話

この日、転院して緩和治療が始まります。
別れが近い事は分かっても、まだ明確なイメージは有りません。
何度も決めた覚悟も、今はそれがあるのかどうか分かりません。
「3月7日の朝だよ」
猫さんはしゃんと首を伸ばして、空を見ました。

まとめ読み|「その日」がくるまで生きようず!⑮-緩和(1/2)
この記事は、下記のまとめ読みでもご覧になれます。

週刊Withdog&Withcat
この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。

――この連載の1話目です――

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――出典――

※本記事は著作者の許可を得て、下記のブログを元に再構成されたものです。

 

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