「その日」がくるまで生きようず!
文:miyakonokaori (本記事は2014年に執筆されたものです)
3月8日になりました。
深夜と早朝に大量に嘔吐し、今は呼吸に雑音が混じり、これまで看取ったペットたちと同じ様相を呈してきました。
「3月8日の空だよ」
そう言ってカーテンを開けましたが、猫さん、もう見る気力がありません。
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頑張りました。
とてもとても頑張ってくれました。
私の誕生日も、Aちゃんの誕生日も、
いっしょに迎えてくれた猫さん。
ほんとうにありがとう。
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朝イチで動物病院に電話をし、これからの対応を決めます。
苦しいのを軽くしてあげられるのなら、病院へ行きます。
もう動かさないほうがいい、ということになれば、このまま「そのとき」を迎えようと思います。
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正直に言うと、私には「絶対に看取りたい」という気持ちはありません。
獣医さんに手を尽くしてもらって、病院で亡くなったのなら、それが猫さんの運命ですし、もしかしたら看取ることに耐えられなかったかもしれない飼い主への猫さんからの最後のプレゼントだったと思えるからです。
でも猫さんが、おうちでそのときを迎えようとしたならば、自分を叱咤しながら、しっかりと見届けます。
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生きとし生けるもの、必ず「その日」はきます。
最後の瞬間まで、この子を慈しみ、「大好きだよ」と言いながら送ろうと思います。
私は、この子を迎えることができて、ほんとうに幸せでした。
今も幸せです。
これほどまでに愛させてくれて、ありがとう。
こんな弱い飼い主を、心から信頼してくれて、そして、全力で甘えてくれて、ありがとう。
あなたがいなくなってしまったら、おかーさんは寂しくて寂しくて、しばらく駄目なままだと思うけど、いつかあなたがまた戻ってきてくれる日までには、今までよりしっかりしたおかーさんになっているからね。
だから安心して戻っておいで。
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猫さんの今日がはじまります。
とてもとても頑張る日です。
明日も猫さんの「今日」になってくれたら、どんなに……
――【リンパ腫】緩和(3/14)・つづく――
文:miyakonokaori
――次話――
その日がくるまで生きようず!100話
結局、病院には行くことにした。
腸閉塞の原因は何なのか?
癌ならば弱い抗癌剤だが、今の猫さんに耐えられるか?
しかし、原因は不明だった。
家に帰った猫さんは、高濃度酸素を吸ったら寝始めた。
明日が迎えられそうな気がしてきた。
――前話――
その日がくるまで生きようず!98話
輸血・静脈点滴・各種注射・オゾン療法……
猫さん頑張りました。
さあ、最後の闘いの始まり。
――と思った矢先に、猫さんに腸閉塞の疑いが浮上。
今、手術はできない。
つまり打つ手がない。
悔しい――
そして、苦しい――
それが飼い主の心。
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この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。
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――この章の1話目です――
――この連載の1話目です――
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――出典――
※本記事は著作者の許可を得て、下記のブログを元に再構成されたものです。