「その日」がくるまで生きようず!
文:miyakonokaori (本記事は2014年に執筆されたものです)
おはようございます。
また、朝を迎えることができました。
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0時すぎにAちゃんが戻ってきました。
「ベッドで寝られるときは寝て。朝まで仕事するから看てるんで」と言われたので、その言葉に甘えて、ベッドで眠らせてもらいました。
いつものように何度も起きたものの、疲れはかなりとれました。ベッド偉大!
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その間の猫さんの行動です。
酸素室に入れていたけれど、何度か出てきて、外にゴロン。
あるいはAちゃんに甘えに行く。
4時前にお風呂場へ行きたがったので、行かせた。
ついでにAちゃんがお風呂へ入る。
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猫さんはお風呂が好きで、誰かが入ると「入れてくれ」とやってきて、入っている間中、フタの上にのって湯気を楽しんでいたものです。
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こんなふうに
これは去年の12月16日の写真です
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この写真を撮ったときは、お風呂場へ来るのはこれが最後かなと思っていましたが、
順番は逆になっちゃったけど、またお風呂、できたんだね。猫さんや。
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Aちゃんがお風呂からあがったあとも、しばらくお風呂場にいさせて、「そろそろ」と酸素室へ移動させようと、猫さんをお風呂から出すと、そのままよろよろと私のいる寝室へ来ました。
Aちゃんがベッドに猫さんを乗せると、もそもそと布団の中に入ってきて、私の脚の間に入ってきて、くつろぎはじめました。
いっしょに寝るって、どれぐらいぶりだろう……。
今年に入ってからは一度もなかったんじゃないかな。
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そしてそのまま、朝になりました。
朝方に腕枕になっていましたが、表情はとても穏やかでした。
呼吸の音がやはり苦しげなので(といっても、呼吸そのものは荒くないです)、酸素室へ移そうとも思いましたが、表情が穏やかで、姿勢もくつろげていること、そして何より、布団の中はぬくぬくとほどよいあたたかさ。
なので、7時半まで、そのままでいました。
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こんなふうに
ぬくぬくと
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去年の今ごろは、ふと目を覚ますと、こんな光景が目の前にあったんですが、今日は私の顔をゆらゆらと見て、腕の中にいました。
やっぱり本猫も思うところがあるのでしょうね。
来てくれて、いっしょにいてくれて、ありがとね。
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今は、Aちゃんといっしょにいるベッドの猫さんに、酸素マスクのコードを延ばし、あてている状態です。
できれば病院へ行くまで、このままゆっくり過ごさせてあげたいものです。
ベッドの中での嘔吐や失禁も心配ですが、そんなものはしたところで洗ってしまえばいいのだ!と切り替え、今はとにかく、猫さんとAちゃんの時間を大切に……。
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終末期、私たちは充実した時間を過ごさせてもらっています。
病院では治療を頑張り、家では飼い主たちにたくさんの思いやりをくれるこの子は、
私たちの自慢の娘です。誇りです。
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こんなすごい子、いないでしょう? 心からそう思っています。
今日もこの子が頑張れますように。
どうか力をください。
――【リンパ腫】緩和(12/14)・つづく――
文:miyakonokaori
――次話――
その日がくるまで生きようず!109話
3月12日10時12分
ソーニャ「そのとき」を迎えました。
――とても短い1話。
「後悔はない」と作者は語ります。
「その日」をどう迎えるのかは、飼い主が選択できるのです。
そんなことを教えられる闘病記。
この後、もう1話、続きます――
――前話――
その日がくるまで生きようず!107話
「できることはやろう」
そう思い、猫さんを病院に。
少し楽になったのかな?
僅かでも眠ってくれているのが何よりうれしい。
あと何日かで猫さんの誕生日。
あと2時間と少しで、また明日が来る。
今は、この子といられる一日一日を大切に
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この記事は、下記のまとめ読みでもご覧になれます。
この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。
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――この章の1話目です――
――この連載の1話目です――
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――出典――
※本記事は著作者の許可を得て、下記のブログを元に再構成されたものです。