「その日」がくるまで生きようず!
文:miyakonokaori (本記事は2014年に執筆されたものです)
今日は、3月12日に天使になった猫さんの初七日でした。
そういえば、毎日夢に出てきていたのに、今日は現れなかったなぁ。
たぶん、飼い主が爆睡して、夢を見る間もなかっただけだと思いますが(笑)
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お線香はどうもうちの子らしくないなという気がして、これまでたてていなかったのですが、さすがに初七日にお線香もおりんもないのはまずいなと思い直し、ネットでかわいらしいペット仏具を見つけ、注文していました。
今日、無事に届きましたので、初七日の供養をしてやることができました。
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お線香は、仏具セットのおまけでいただいたものでしたが、さくらの香りのもので、煙も少なくて、とても良かったです。
猫さんらしいお線香が見つかってよかったー。
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約一週間経ち、生活も気持ちも少しずつ落ち着いてきました。
おトイレやキャリーや食器を、洗って殺菌して片づけたときは、なんともいえない空虚な気持ちになりましたが、あったはずの場所にないのを見ても、涙は出なくなりました。
掃除していると、不意に猫さんのおヒゲや爪、毛などを見つけてしまうこともありますが、「こんなとこにも(笑)」と笑う余裕も出てきました。
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ただ……
どうしてなのかなぁ……
お仏壇にあの子の写真を飾る気持ちには、まだなれないんです。
毎日、骨箱を撫でたり抱いたりしているのに、不思議なことですね。
約一年前に愛犬を亡くした友人も、
「思い出は笑って話せるようになったけど、どうしてもまだ写真を飾れない」
と言っていましたが、ああ、こういうことか、と今ならその気持ちがわかります。
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この闘病記も、亡くなった前日からここまでは見直すことができるんですが、穏やかに過ごしていた頃の記事は、なぜか見ることができずにいます。
もう少し、気持ちに余裕ができたら、見られるようになるでしょう。
あの子も、元気だった頃の自分を覚えていてほしいでしょうし。
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今も病気と闘っているペットたち、飼い主さんには、うちの子の分も、頑張ってほしいです。
遅かれ早かれ、「その日」は必ず来ます。
どうか後悔のないよう、飼い主の責任で、「その日」をよりよい形で迎えられるような選択をしてください。
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私は基本的には「やらずに後悔するならやって後悔しよう」というスタンスでいました。でも、ときには「やらない」という選択もしました。
すべてにおいて、後悔はありません。
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今、闘っている飼い主さんたちへ――
うちの子のことをいちばん良く知っているのは、獣医さんでもない、ベテラン飼い主さんでもない、ほかならぬ、自分自身だと信じてきたからです。
ペットを守れるのは飼い主だけです。
苦しいのをいちばんわかってあげられるのも、飼い主です。
様子を身近で見て行った選択ですから、「正しい」と信じてください。
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2月の末に一度危篤状態になったとき、もしあのまま、あの子が逝っていたら、後悔したかもしれません。
飼い主の心の準備がまったくできていなかったから。
そんな飼い主の気持ちを知ってか、あの子は何度も乗り越えてくれて、準備をする時間をくれました。
そのことでは、あの子に頭があがらないですね……。
飼い主の「これから」のために、あんなにも頑張ってくれたんですから。
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返す返すも、すごい猫でした。
もともと神様が遣わしてくれた子だったのかもしれない、とさえ思います。
もっと困らせてくれても良かったんですけどね……。
いい子すぎたな。
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思い出すと、寂しさが募りますが、猫さんはいつまでも寂しがっているのを喜ばないと思います。
まー、ほんとに良くできた子でしたからね(笑)
あの子の意を酌んで、しっかりしなくては!
でもなぁ……
寂しいものは寂しいのですよ……。
しょうがないか。
まだ初七日だもんね……。
少しずつ、少しずつ、ペースを掴んでいきますよ。
――【リンパ腫】天使の章(3/8)・つづく――
文:miyakonokaori
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この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。
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※本記事は著作者の許可を得て、下記のブログを元に再構成されたものです。