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【爪切りと甘噛み対策】飼い主の手は、傷が絶えないよ ~二人に舞い降りたものは何?(7/11)~

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私の空、マナ 17話
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撮影&文|あおい空
 

ネコの爪切りは、やはり大変です。

マナと暮らすようになってから、とにかく私は、手の傷が絶えない日々です。
マナは毎日私の腕にフミフミするので、爪が長いと、イタタタタとつい叫びそうになります。ご近所に迷惑にならないように、それをぐっと我慢しなければならない日々です。

子猫が母猫のお乳を飲むときの動画を見ると、やはり爪を出しています。母猫は爪を立てられて痛くないのでしょうか? しかも赤ちゃんのために、長い時間を授乳にあてています。動物というのはすごいなと思います。

子猫のお世話は、本当ならば母猫がやっている育て方を研究して、真似てあげるのが1番なのでしょうね。でも、1度見た親子の動画で、母の子が子猫のお尻をなめてあげているのを見ると「やっぱりそれは出来ない!」と思いました。毛繕いにしても、マナの体を舐めてあげるのは無理な話です。

でもね、私がマナにしてあげて、マナが私にしてくれることがあるのです。それは、このお話しの終わりの余談でお話しします。

そういえば会社の上司が、私の手の傷が気になっていたのだと話してくれたことがありました。上司は猫の行動について知らななかったために、私の手の傷を、あかぎれの酷いものと思っていたのだそうです。

痛々しくて見ていられなかったと、言っていました。

 

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閑話休題、爪切りのお話に戻ります。

私はもし失敗したらと考えると、爪を切る自信がありません。
動物病院へ行った日は、医師に爪を切って下さるようお願いしました。医師が使った道具は人間の爪切りでした。ペットショップで猫用の爪切りが売っていますが、何だ必要ないのかと思いました。

易々と切っていく医師の手さばきをじっと見ていたら、「この赤く見える部分の少し上を切ってあげて下さい」と説明してくれました。

以前にマナの爪が伸びてきた時、自分でもやってみようと思って抱っこをしたことがあるのですが、いざ切ろうとすると、マナは暴れて切らせてくれません。猫情報を読むと、恐怖感を与えるとだめだと書いてありますし、その時は2っだけ何とか切って、中断しました。

また落ち着いたら挑戦してみようと思い、またマナにも慣れていってもらおうと思っているのですが、そんな思いも儚く、今だに爪切りは大変です。

どうやらマナは、指を持たれるのが嫌なようです。落ち着いた時間帯や、眠くなった時間帯を狙って試しても同じでした。

掴まれた手を引っ込めようと、マナも必死です。「ちょ、ちょ、ちょっと待って~マナ」とこの時ばかりは寡黙な同居人も、失敗して切り過ぎないかと声を出します。1本切ると「ふうっ~」という感じです。

外猫さんは、爪のことをどう考えているんでしょう?

外で暮らしていくには、他のネコさんと協力することもあれば、争うこともなきにしもあらずですよね。とすればネコさんにとって、爪も自分を守る大切な武器なのでしょうかね?

だとすると、最近まで野良ちゃんだったマナが、本能的に爪を守りたいと思ったとしても、仕方ないなとも思う、若葉マークの同居人なのでありました。

 

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猫の爪に関しては、私にはもう1つ試練の時があります。それはお布団を敷く時です。

マナと暮らし始めた当初より、敷布団のシーツ(洗濯しやすいためフラットシーツにしています)をかけるとき、マナは私の手を攻撃しようとします。腕に飛びついてくるのです。この時も「マナやめて~、痛いよ」の攻防戦です。

爪切りは毎日ではありませんが、シーツかけは毎日のことなのですから、私にとって爪切り問題は、いつかは克服しなければならない課題なのです。

初めて動物病院で爪を切ってもらった夜などは、もう驚きでした。
「痛くない!痛くないよマナ」
と喜びで、笑いが止まらなかったほどです。

でもきっとこんなお話は、ベテランの猫飼いさんにとっては、とるに足らないことなのかもしれませんけどね。

 

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私の手の傷は、主に毎日の爪攻撃で負ってしまうのですが、そればかりではありません。マナは爪攻撃とセットで、甘噛み攻撃も仕掛けてきます。

マナには甘噛みをやめてくれるように教えているのですが、なかなか覚えてくれません。軽い甘噛み程度なら放っておけるのですけれどね。(多分)親や兄弟と過ごしたことのないマナには、甘噛みの加減がわからないようです。マナは甘く噛んでいるつもりでしょうが、私にとっては相当に痛いのです。

爪と牙、2つの武器を持つマナは侮れません。

そして猫というものは、これほどまでに人間の手が気になったり、遊び道具にすることができるのですね。知りませんでした。

 

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――余談ですが――

マナの乳母としては、マナの本当のママみたいにお尻をなめてあげたり、毛繕いをしてあげることは出来ません。でも何とか愛情を伝えたいわけです。私はマナの前足の肉球に優しく口づけします。

(伝わるかなあ…こんなんで)

そしてマナも私に、愛を伝えてくれます。マナは私への愛をどうやって表すようになったかというと、自分の毛繕いをしている時に撫でると私が近づけた手をペロペロそして今度は自分の毛繕いと交互にしてくれるのです。

そしてそして、それだけではないのですよ、皆さん。
最近、決定的瞬間が訪れたのです。。

ネコは毛繕いの時に、痒い所を鼻にシワを寄せてキュッキュと噛む仕草をしますよね。マナはそれを私にもしてくれたのです。

痛くはありません。牙でするのではなく、小さな前歯でしているのではないかと思われます(何せ若葉マークですから間違えていたら、ごめんなさい)
その時、私は実感しました。マナは私をネコだと思ってくれている!
愛を伝えてくれていると……

さて、これからどうなる?
マナと同居人!

――二人に舞い降りたものは何?(7/10)つづく――

作:あおい空
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構成:高栖匡躬、樫村慧

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週刊Withdog&Withcat
この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。

――この章の1話目です――

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