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【まとめ】犬派の僕が猫と暮らす理由 ⑥ ~ひとつの命をつなぐこと(2/2)~

【関連コンテンツ】

ひとつの命を感じること(1/2):27話~31話
犬派の僕が猫と暮らす理由

Review
カテゴリー:エッセイ
作者:紫藤 咲

ある日、ぼくはねこさんを拾った。
今までねこを飼ったことがない、ねこ素人のぼくが始めるねこさんとの暮らしは山あり、谷ありで……
生きることを諦めたねこさんと、ぼくの物語。
ねこを飼ったことがない人にも、ある人にも興味を持っていただければと思いつつ。
――紫藤 咲――

まとめ読み⑥は、第3クール目 ~ひとつの命をつなぐこと~の後半です。
入院したねこさんの状態は変わらない。つまり良くならない。
ねこさんを励ますために、大好きなタオルを病院に持って行ったり、相棒犬のひなさんを連れて行ったり。相変わらず死相は消えていないらしいが、それでもほんの少しだけ、生きる意志を感じたりもできる。
疑心暗鬼は捨てて、信じようと思う。主治医を信じよう。ねこさんを信じよう。

【目次】

第3クール ひとつの命をつなぐこと(後半)

27話|6/10|不安な入院二日目、状態は変わらず

入院したねこさんに会いに行ったぼく。
ねこさんの様子は相変わら。胸が痛む。
「がんばれ」と言う事しかできない。
母からも電話があった。会いに行ってくれたらしい。
どうやら動けているようだ。
安心したぼくだが、ねこさんの試練はまだ続く。

28話|7/10|お気に入りのタオルに、ゴロゴロ

「あいつの好きなタオル、持って行ったのか?」
ハットリくんの言葉が胸に刺さった。
しまった――、入院なのに――
翌日届けたタオルに、ねこさんはゴロゴロと喉を鳴らした。
生きる力――、少しの希望。
でも、ねこさんの死相はまだ消えていなかった。

29話|8/10|猫は愛情が深いんだよ。犬よりもずっと

ねこさんの入院当日のことだった――
ぼくは不思議な体験をした。
深夜にねこさんが会いに来たのだ。
ぼくの布団の上にねこさんがいた。
もちろんねこさんは病院にいる。来るはずはない。
しかし――
ぼくは、ねこさんの重みをしっかりと感じたのだ。

30話|9/10|切り札投入、回復の兆しか?

ねこさんの入院4日目、ぼくはついに切札を投入した。
犬のひなさんを、一緒に病院に連れていったのだ。
心配げにねこさんを見ているひなさん。
――あれ?
ねこさんが元気そう。
――何故?
医師に状況を訊ねるぼく。
しかし、返ってきた言葉は重かった。

31話|10/10|信じることの難しさ、命の重みを知る

第3クールの最終話です。
医師から、死ぬ確率の方が高いと言われたねこさん。
ぼくとハットリ君は言い争うが、やがて同じ考えに――
先生を信じよう、そしてねこさんが生きたいと思う気持ちを信じよう。
命を育むことは、簡単ではないと改めて思う。

犬派の僕が猫と暮らす理由 ここまでの物語の構成 

第1クール ひとつの命を拾うこと 全10話
最2クール ひとつの命をはぐくむこと 全11話
最3クール ひとつの命をつなぐこと 全10話

――ひとつの命をつなぐこと(6/10~10/10)・つづく――

作:紫藤 咲
コメント:高栖匡躬

――次のまとめ読み――

ねこさんの回復を祈るしかないぼく。
そんなぼくに、スピリチュアルな友人ハットリ君言う。
「たぶん、アイツ、元気になるよ」と。
普通の人間の言うことなら信用しないが、ハットリ君は別だ。
半信半疑で面会に行ったぼく。
ねこさんは「にゃー! にゃー!」と高速猫パンチを繰り出した。

――前のまとめ読み――

夏生まれの子猫にエアコンはダメ、ねこさんの死相が消えない。
新米飼い主に、次々と押し寄せる新事実。
やがて医師からは病名が告げられる。
「肺炎」そして、「入院」が必要ということ。
ぼくには新しい不安が――。

――作者(紫藤咲)によるセルフコメンタリーです――

 

 

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