ひとつの命をつなぐこと(1/2):22話~26話
カテゴリー:エッセイ
作者:紫藤 咲
ある日、ぼくはねこさんを拾った。
今までねこを飼ったことがない、ねこ素人のぼくが始めるねこさんとの暮らしは山あり、谷ありで……
生きることを諦めたねこさんと、ぼくの物語。
ねこを飼ったことがない人にも、ある人にも興味を持っていただければと思いつつ。
――紫藤 咲――
夏生まれの子猫にエアコンはダメ、ねこさんの死相が消えない。新米飼い主のぼくにつぎつぎと押し寄せる新事実。
やがて医師からは病名が告げられる。
「肺炎」そして、「入院」が必要ということ。
ぼくには新しい不安が――
【目次】
第3クール ひとつの命をつなぐこと(前半)
22話|1/10|夏生まれの子猫はエアコン厳禁
波乱の第3クールスタートです。
友人から、エアコンが駄目だと聞かされたぼく。
猛暑でそれはない、うちには犬もいる。
そこで高めの28度設定に――
だが、盲点があった。
猫に有害な除湿をしてしまっていた。
そして、ねこさんの容態は悪化していく
●
23話|3/10|死相? それって死ぬってこと?
霊感を持つ友人のハットリくんが言う。
「死相が消えないな」
その言葉通りに、悪化していくねこさん。
大好きなタオルの上で寝なくなった。
そして、じっとして動かない。
●
24話|3/10|猶予なし、告知された病名は――
医師から「入院」の言葉を聞いて、頭が真っ白になるぼく。
ねこさんは、肺炎になっていた。
更に医師からは『看取り』の言葉も――
助かるのか? ダメかもしれない。
不安がよぎる。
でも――、できるだけのことをやろう。
あきらめたくないんだ。
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25話|4/10|もしかして医療ミス?
肺炎のねこさんを入院させて家に帰ったぼく。
ハットリ君から電話があった。
これからの治療について話しあうぼくたち。
治療費のことも気になるが、命にはかえられない。
やがて主治医にある疑心が湧いてくる。
もしかして、医療ミス?
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26話|5/10|子猫、肺炎、死亡率、で検索してみた結果
ねこさんが入院してから、ぼくはネットで検索をした。
『子猫、肺炎、死亡率』
子猫の場合はたいへん危険らしい。
たった350グラムの猫さん。
助かるのか?
そして、ぼくには更なる猜疑心囚われていく。
先生の診立ては、本当に正しかったのか――?
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【予告】犬派の僕が猫と暮らす理由|その1
※下記は、旧題の『ねこさん拾いました』として書かれた予告です。
紫藤咲さんのエッセイ、『ねこさん拾いました』
明日から第3クールを配信します。
抗生剤の注射で回復に向かっているかに思われた猫さんは、2度目の抗生剤を打ってから状態が一変しました。
とまどう飼い主。
ねこさんは一体どうなってしまうのでしょうか?
↓ 第2クールの最終話はこちら。
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【予告】犬派の僕が猫と暮らす理由|その2
第2クールまでのあらすじを、紫藤咲さん作の漫画でそうぞ。
明日からの第3クールにご期待下さい。
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犬派の僕が猫と暮らす理由 ここまでの物語の構成
第1クール ひとつの命を拾うこと 全10話最2クール ひとつの命をはぐくむこと 全11話
最3クール ひとつの命をつなぐこと 全10話
――ひとつの命をつなぐこと(1/10~5/10)・つづく――
作:紫藤 咲
▶ 作者の一言
▶ 紫藤 咲:猫の記事 ご紹介
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コメント:高栖匡躬
――次のまとめ読み――
入院中のねこさんは、ずっと一進一退だ。
それも当然だろう。
何しろ医師は『死ぬほうに賭けたほうがいい』とまで言ったのだから。
不安にもなる。疑念も湧いてくる。
しかし、やがてぼくには、ある決意が固まっていく
――前のまとめ読み――
一向に体重が増えず、危険を承知で抗生剤を打ったねこさん。
幸いなことに、体調が改善されてきた。
更に良くするために、二度めの抗生剤の注射を打つ――
しかし、ねこさんにはそれから、とんでもないことが起きるのだった。
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――作者(紫藤咲)によるセルフコメンタリーです――