猫の話をしようか

Withcat 猫と飼い主の絆について

【保護猫|多頭飼い】押し掛けて居座ったカール ~猫宅のお話をしましょう(その14)~

猫宅・44の物語 14話
今回のお話は:いつの間にか猫宅の住人、カール一家

猫宅の話_扉

撮影&文|女神 写真はカール一家です
 

猫宅の波乱の2015年が終わりました。
さて、2016年はどうなる?

年が明けてしばらくすると、夜に三毛猫が猫宅を訪れる様になりました。
「この子、お腹大きいよね?」
と娘が言いました。またまた猫宅に、嵐の予感です。

夜な夜な通ってくるその三毛猫は、最初は玄関の向こう側でご飯を食べてました。
しかしお腹が大きくなってくると、段々と図々しくなって、家の中にも入って来るようになりました。そのまま様子を見ていると、やがて玄関を入って直ぐ左側にある、キッチンにまで上がりこむように――

最初の頃は、何処かへ帰ってました。
しかし臨月を迎えた頃になると、外に出してやろうとしても出たがらず、そのままキッチンを占領。

私たちが迎えると決めたわけではないのに、その子は勝手に猫宅の住人になってしまったのです。名前が無くては呼ぶに呼べずで、しっぽが短くくるっと回ったことからその子にはカールと名付けました。

 

カール

猫宅にとっては新入りのはずのカールですが、ものすごく気が強くて、先住猫がキッチンに入ろうとするとすごい剣幕で怒り、部屋に入ることを許しません。

先住猫たちは、一室をカール一家に乗っ取られた形になってしまって、それまでキッチンでご飯を食べていた子達は、仕方なく2階で食べなければならないように――

出産を控えて、気が立っているのだろうと考え、しばらくキッチンはカール専用にして、封鎖していました。

私たちはそれから、昼はカールの様子を見て夜は帰るようになりました。
他の子のときと同じように、カールにも出産の準備はしてありました。

4月12日 ・朝、キッチンの扉を開けると、カールが迎えてくれました。見るとお尻がびしょびしょです。
「カールどうした?」
そう問いかけた私は、すぐに気が付きました。
「あっ‼️そうか、お母さんになったのか!」

 

段ボールハウスの中には
1・2・3・4・5
5匹の赤ちゃんがすやすやと眠っていました。
「カール、よく頑張ったね」
その時のカールの顔はどや顔で、誇らしげに見えました。

カールのキッチン占拠は、仔猫が離乳食を始める頃まで続きました。

さて、ちょうどその頃ですが、猫宅ではまた事件が。

前にも書きましたが、猫宅は昔倉庫だった場所を、持ち主が民家に改造し借家として提供してくれています。その1階のリビングの様な大広間と、2階の部屋には、初めからエアコンが付いていました。しかし古い家なので、エアコンが続けて故障してしまい、仕方なく買い換える事に――

これは大勢のニャンコを食べさせている猫宅の家計には、痛い出費でした。

 

2台のエアコンが入った猫宅ですが、キッチンには相変わらずエアコンありません。
そこに、暑い夏がやって来てしまいました。最近は猛暑ですから、部屋を締め切るわけにはいきません。
「どうしたものか?」
考えた挙句、入り口のドアを開け放しにして、そこにワイヤーでできている格子入れて、猫たちの出入りを出来なくしたうえで、風だけを通すようにしました。
なかなかの名案と思っていたのですが、そこにまた事件が勃発します。

その格子の大きさは5㎝位でした。そこにカールの子が首を突っ込んでしまったのです。後になって気付くことですが、その大きさは子猫の首がすっぽりはまってしまう大きさでした。

子猫は前に進むことはできても、後ろに後退りすることはできません。抜けなくなった首をどうすることもできず、ただただ鳴くばかり。私は慌てて、自宅に戻りペンチを持って来てワイヤーを切ることになってしまいました。

穴は大きくなってしまったのですが、子猫が出入りできるような大きさでもないので、危なくないように、先端を折り曲げただけにしておきました。

 

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その後も、猫宅には事件が続きます。
一度あることは二度あるとは、昔の人はよく言ったものです。

カールが出産して暫くした頃、どこかで産まれたばかりの子が鳴く声が聞こえるようになりました。私ははじめのうち、てっきりカールの子だとばかり思っていたのですが、そうではありませんでいた。

女の子部屋、つまりキッチンの壁の向こう側のリビングから声が聞こえてきたのです。

鳴き声のする場所を探し当てると、そこには臨月を迎えず早産で産んでしまった子猫がいました。4月25日の夜のことでした。

段ボールハウスの片隅でベッドに埋もれながら2匹の赤ちゃんを発見
1匹はもう、お星様になっていても、う一匹はまだ少し力があるようでした。
ラテと言う子が産んだ子でした。

ラテの妊娠には、私たちは全く気づかずでした。
お腹が大きくなることもなくて、本当に知らない間の出産です。

ラテは半分育児放棄の様な状態でしたので、私はその子をカールに託すことにしました。けれど気がつくのが遅すぎました。

結局その子も、かえらぬ姿に……
わずか5日間の命でした。

 

突然の2匹の不幸はありましたが、カールの子供達は誰も欠ける事なく、成長してくれました。
「そろそろ、5匹に名前をつけなくては」
色々考えた末、今回はジャムの名前で統一することに。

真っ白い子には、チェリー
白黒の子には、ナッツ
白に少し茶色の模様がある子に、みかん
茶色に白がある子に、きなこ
そして最後は、あんず

 

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5匹が一斉に育ち、離乳食の時期が来たときは戦争です。
足によじ登る子に、肩に飛び乗る子。
子猫の爪は細く尖っているので、飛び付いたり引っ掻いたりすると痛い痛い。
連日の様に、私達親子は身体中傷だらけです。

猫宅での出産はカールが初めてではありませんでしたが、子猫を近くに置いて育てたのは初めてでした。この子達は女の子の部屋には入れず、このまま自由にしてあげようと娘と相談しました。

何故かというと、女の子部屋で育った子達は人間に(私達親子にも)余り心を許してくれていません。沢山いる子の中には、すり寄って頭をなでなでしてくれと来る子も居ますが、やはり距離を置くこの方が多いのです。

 

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実を言うと、子猫を育てるのはこの子達を最後にしようと、私と娘は決めたのです。
猫宅の猫たちのお世話は、今いる子たちで限界だと思いました。

だから、最後の子たちは、いつでも触れ合うことができるようにしたかったのです。

先ず最初にカールを避妊手術し、生後半年を待ってナッツ(通称なっちゃん)とチェリーを避妊手術しました。男の子の方も、みかん一匹は去勢手術を受けてもらいました。
マーキングが酷く、先住猫に喧嘩を吹っ掛けては怒らせると言った状態が続いていたのです。

猫は兄弟でも個性がありますね。男の子の全てが気性が荒いわけではありません。
一匹は兄妹五匹の中で1番図体が大きいのに、末っ子タイプの1番の甘えん坊です。マーキングの行為もなくて、いつも私の側にいます。

私はその子が、かわいくてかわいくて!
親バカ 猫バカですね。

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カール一家が増えた猫宅。

とら、茶々、華、雪、天、月、あずき、空、みっけ、てっぺい、真白、ぱんだ、麦、小麦、風子、キキ、ララ、ムー 、彼女、四月、ミント、 オレオ、ラテ、モカ、ココア、チョコ、いちご、五月、キング、こぱん、バニラ、うさぎ、空(そら)、六月(ムック)、ポッキー。

そしてカール一家の、カール、チェリー、ナッツ、みかん、きなこ、あんず。

合計41匹です。
 

――今回の写真のご説明――
1枚目(扉):カールと子供たち
2枚目:カール
3枚目:カールの子供たち
4枚目:チェリーとナッツ
5枚目:一番手前の小さな子が、ラテの産んだ子
6枚目:カールの子供たち
7枚目:授乳中のカール
8枚目:カールと、成長したあんず(左上)、きなこ(右下)
9~11枚目:カール一家 

● ● ●

猫宅の様子もどうぞ。

 

――つづく――

作:女神
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――次話――

――前話――

週刊Withdog&Withcat
この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。

――この連載の1話目です――

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