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【まとめ】三毛ランジェロの保護日記:コラム編 Complete② ~猫の保護で考えること~

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考えなければならないのは、不幸な猫を増やさないこと
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Review
カテゴリー:コラム
作者:三毛ランジェロ 

猫の保護活動の中には、野良猫や飼育放棄、多頭飼い崩壊した猫を救うことだけでなく、不幸な猫を増やさないと言う考え方があります。

本コラムは保護活動家三毛ランジェロ氏が、不幸な猫を再生産しないようにとの考えから綴ったものです。その中には、意見の分かれるテーマも含まれていますが、誰かが意見をいう事でその議論が活性化するように思います。

皆さんが保護に関する考え方を深めていただけるきっかけになれば幸いです。

(付録)
最後のコラムでは、迷子の猫を探す方法についても触れています。

本記事で扱うのは、下記のキーワードです。

【冬の猫】【冬に猫を保護する】【冬に猫を捨てる人がいる】
【室内飼い】【外飼い】
【避妊】【去勢】

【TNR】(Trap/捕獲し,Neuter/不妊去勢手術を行い,Return/元の場所に戻す)
【餌やり】【無責任な餌やり】
【迷子の猫を探す方法】

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冬の猫のことを知っていますか?

冬、それは猫たちにとって、命懸けの特別な季節です。
野良猫たちは、熾烈な環境を生き抜こうとしますが、そこには限界が――
冬に猫を捨てるということ。
そして、冬に猫を拾うということ。
その意味はどちらもとても深いのだと、知る事ができる記事です。

外飼い?/室内飼い?

猫はどちらで飼うべきか?
寿命を考えたら、当然室内飼いですね。
マンションは必然的にそう。

筆者の実家は田舎で、子供の頃は犬は犬小屋にいて、
猫は縁側から勝手に家に出入りしていました。
野良猫が家に来ることもよくあって。
大らかな田舎の関係も懐かしいけれど、時代にあった飼い方も大事かもしれません。

野良猫たちの避妊・去勢手術を広めたい
無責任な餌やり

野良猫たちのTNR
(Trap/捕獲し,Neuter/不妊去勢手術を行い,Return/元の場所に戻す)
猫たちが好きで野良でいるわけではない。
可哀そうだから餌をあげる。
――では、また野良猫が増えていく。
全ての猫たちを、保護してあげられない状態だけれど、
せめて1代だけでも命を全うさせてあげたいね。

避妊と去勢は必要か?

賛否両論ある話。皆さんはどちらですか?
まずは双方のリスクを知る事から――

わが家は、賛成でも反対でもありません。
うちの子は、子供を産ませるつもりでしただから、避妊はしませんでした。
避妊手術をしたのは7歳を過ぎてから。
早い方が良いとは言うけれど、
単純ではないこの話。 

(追記)
地域猫は、飼い猫とは違う視点を持つことが大事ですよね。
そしてそれは、経済(資金)と密接です。
保護活動は、本当は猫+経済で把握しないといけないのに、猫だけを見る方が多いんですよね。保護の事だけに目が向きすぎると、活動自体が長続きしませんね。

活動の最前線にいる方々のご苦労には、本当に頭が下がる思いです。

 

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 【迷子の猫を探す6つの方法】

大阪の地震では、沢山の猫が逃げ出したそうです。
猫の行動範囲は狭く、身近な場所に、恐がって隠れている場合が多いです。
行動特性に着目し、効率よく探してあげてください。
大声で、驚かさないように。
早く見つかりますように。

【迷子の猫を探す6つの方法:要点】

通常時、猫の1日の行動範囲は数百メートル。
(行動調査では、ほとんどの猫は半径60m以内に止まる)
そう遠くまで行かない可能性が、高いようです。

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あとがきに 

猫の保護活動では、色々な考え方を持たれる方がいます。
本コラムで三毛ランジェロ氏が語ったこととは、正反対の考え方をする方も多いのです。

反対意見:避妊・去勢手術はするべきでない。
理由:動物の自然な状態と違うから。

反対意見:餌やりの推進。
理由:目の前の命を救うべき。

反対意見:室内飼いに縛られなくて良い。
理由:猫の自由意志の尊重。

以前に三毛ランジェロ氏がTNR率100%にしたある地域は、不心得な人々から見ると、安心して猫を捨てに行ける場所になってしまい、無責任な餌やりと相まって、野良猫が繁殖し、数が急増しているそうです。

保護の仕方、保護の是非を考えてしまいますね。

――高栖匡躬 ――

作:三毛ランジェロ
 ▶ 三毛ランジェロ:猫の記事ご紹介
 

解説:高栖匡躬 

――前のまとめ読みです――

保護活動は最初の捕獲(確保)と、最後の譲渡が注目されがち。
しかしその間中も、しっかりと猫をケアする必要があって、
むしろそちらの方に、時間と労力、コストを使うものです。
本作は保護の実際を知る4コラム

 

 同じ作者のまとめ読みです

ミケランジェロの保護日記:エッセイ編です。

猫の保護活動の現場を、ツイッターの記録でたどるドキュメンタリーです。

 

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