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【腎不全|闘病記】3月から7月のこと|些細な体調の変化 ~ボスの旅立ち(1/10)~【看取りまで】

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ボスの旅立ち 
~21歳を迎えた猫、ボス~
21歳の猫ボスの腎不全闘病記

撮影&文:ボスのかあちゃん
 

~ボスへの手紙~
ボス…君はほんと、お利口さんでした。
かあちゃんの元に来てくれて、丁度21年と半年。
とうとう辛いこの時が来てしまった。

君の呼吸が止まるまで一緒に呼吸をしたね。
逝くとき、『逝くな‼』なんてワガママ言ってごめん。
誰も好き好んで先に逝くわけじゃないのに。

でもね、もっともっと一緒にいたかったぁ……

 

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2017年10月8日 午前0時15分|強かったボスへ

私のボスは、逝ってしまいました。
今でもあんまり実感がなくて、ボスに会いたくて、会いたくて、会いたくて、会いたくて泣く‼ の繰返し。
そんな風にして、ボスのいない半年が過ぎようとしています。

あれから、いろんな方のブログを見ました。
そうしているうちに、私もボスの頑張りを忘れたくないという思いが、日に日に強くなりました。

強かったボス。
ボスが、生きた事を――
ボスが、最後まで生きる事を諦めなかった事を――
書き残しておきたい――
書く事で命の尊さを伝えたい。
――そう思うようになりました。

 

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3月のこと|恒例のボス健康診断

かかりつけの動物病院でのお話です。

ボスが4月8日に21歳の誕生日を向かえる事を、先生と話していると、
『ご長寿犬猫のイベントが9月にあるからボス君連れておいでよ』
と、先生からのお誘いがありました。
『歯も全部あってしっかりしてるしまだまだ大丈夫だね』
と先生に言われ、私はひと安心です。

この時の血液検査の数値は、全て正常。
この時には――
とうちゃんとボスと、かあちゃんの日常は、これからも当たり前に、続くのだと思っていました。

※上の写真は、ご褒美のヨーグルトジュースを飲んでいるボスです。

 

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5月のころ|些細な変化

少しだけ変化があったのは、5月でした。

「あれっ少し痩せたかな? ボス」
21歳になり、おお兄ちゃんになったからかな?

この時は主人も私も、心配していませんでした。
食欲はいつも通りだし、お水もちゃんと飲んでいたし。
でも――、今思い返すと、やたらとお水を飲んでいたと思います。

この頃私は、胸郭出口症候群で手術をした後。
自分の身体のことで精一杯だったため、ボスの変化に気がつく余裕がありませんでした…

 

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7月になって

ボスに明らかな変化が現れたのが、7月でした。
この時私は、肩鍵盤の手術で入院が決まっていて、ボスを主人に託し入院しなければなりませんでした。

入院前日のボスは、ふらつきがひどくて、隅に丸まって動きませんでした。
上の写真のような状態です。

翌日私は手術、ボスも病院へ――
私は、ボスの事が心配で心配でたまりませんでした…

翌日主人から、ボスの病状を聞きました。
――腎臓が、ほぼ機能していないと……

実は後になって主人から聞いたのですが、主人はこのとき先生から、ボスはいつどうなっても、おかしくはないと言われていたのだそうです。
入院中の私が心配しないようにと、そのことを主人は私に言いませんでした。
それは――、初めての主人の隠し事でした。

 

猫の腎不全

腎臓内で濾過、再吸収、分泌、濃縮を行い、尿をつくるネフロン(nephron)という組織(正確に言うと機能単位)が壊れ、腎臓が機能しなくなった状態を言う。

慢性腎不全では、ネフロンは数ヶ月~数年かけて徐々に破壊れるが、急性腎不全の場合は1日で機能が破壊されることもある。

初期の症状は食欲不振、多飲多尿、脱水、体重減少、元気消失など。

老齢の猫の主要な死因の一つである。

 

――ボスの旅立ち(1/10)つづく――

文:ボスのかあちゃん
 ▶ 作者の一言
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――次話――

まとめ読み|ボスの旅立ち ①
この記事は、下記のまとめ読みでもご覧になれます。

週刊Withdog&Withcat
この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。

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 出典

※本記事は著作者の許可を得て、下記のブログを元に再構成されたものです。

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