猫の話をしようか

なかなか聞けない猫の話。こっそりおしえる猫の話。

外猫には別の時間が流れているんだって ~猫の年齢を人に換算してみると~

f:id:masami_takasu:20180812155333j:plain文:高栖匡躬 

Withcatで老猫アルバムの企画を始めてから、思ったことがあります。
「猫の時間は共通なんだな」ということです。

犬には小型犬、中型犬、大型犬で、別々の人間年齢年齢換算表があり、場合によれば超小型犬と超大型犬も別の換算表があります。しかし猫にそれはありません。
改めて考えると、猫は大小の差があまりないので、1つで済ませているのでしょうね。(大型猫はもう山猫みたいなもので、少々危険な感じも漂いますね)

ただ、ラグドールやメインクーンのように、中型犬サイズになる猫もいるのですから、2サイズくらいの分類はあっても良いのでは?

そう思って探している内に、外猫(野良猫)には別の年齢表があるのを見つけました。

これがその換算表です
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出典:QUIRK Books『the Cat owner's manual』

著作権が微妙なので、図版を大きく引用するのは控えます。
この換算表を分かりやすく、チャートで整理してみたのが下記の表です。

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表をご覧になると分かりますが、家猫も外猫(野良猫)も、2年目までは同じように加齢していき、そこから先が家猫は毎年4歳、外猫は毎年8歳の人間年齢を重ねていくようです。 

この換算表は『the Cat owner's manual』という本の中に載っていたものです。
偶然にネット記事で換算表を見つけて、出典元を探っていったところ、この本に行き当りました。

米国の出版社から出された本で、日本語版はありません。
そこで取り寄せてみました。

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うちに届いた本です

この換算表は、本書の中では、下記のように説明されていました。

(原文)
A popular misconception is that cats age seven years for each calendar year.
In fact, feline aging is much more rapid during the first two years of life.
A cat reaches the approximate human age of 15 during its first year, then 24 at age 2.
Each year thereafter, it ages approximately four "cat years" for every calendar year.
Thus, a 5-year-old feline would be approximately 36 in cat years.
It should be remembered that a cat who lives outdoor ages far more quickly, perhaps even twice as fast, than an indoor cat.

(日本語訳)
猫は1年ごとに人間年齢の7年加齢すると、良く誤解されています。
実際には、ネコ科の老化は猫生の最初の2年の間がずっと急速です。
最初の年に猫は人間の15歳に達し、2年目には24歳に。
その後は毎年、およそ4歳ずつ歳をとっていきます。
従って、5歳の猫科は、人間でいう36歳になります。
注意すべきは、屋外で暮らす猫は、屋内の猫よりずっと早く歳をとることで、約2倍の速さで加齢していきます。

この本を書いたのは、DR. David Brunner という方。
経歴は下記だそうです。

25年の獣医師経験があり、インディアナポリスのBroad Ripple Animal Clinicで、22年間執刀医を務めている。小動物(犬と猫)が専門である。

この『the Cat owner's manual』ですが、とても面白いです。
猫の取扱いマニュアルという形式で書かれており、まるで家電製品とか、自動車の取扱い説明書のように猫が描かれています。

トップページの図版からしてこれです。

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注意して箱を開けろ。
取扱い注意!
(大きく図版を紹介したいところですが、我慢我慢)

『the Cat owner's manual』の素晴らしさは、猫と言う生物をロジカルに分析した上で、イラストでそれを分かりやすく説明していることです。
家電や車の取扱い説明書風ですが、ふざけている訳でなく、それをすることでより分かりやすくなり、しかも良くあるペットの飼育本などよりも、数段面白くなっているのです。

少しだけ、中のイラストもご紹介しておきます。

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『燃料の規格』
猫を動かすのは、餌ではありません

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『緊急時のメンテナンス表』
病気や怪我ではなく、故障というイメージ

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『犬とのインターフェース』
仲良く暮らす方法ではなく、飽くまでインターフェースです

皆さん、この本はおすすめです。どうか買って読んでみてください。
絶対に損はありません。

実は本の最後、著者の紹介に、こんなことが書いてありました。
His firastbook was The Dog Owner's Manual.
(日本語訳)
博士が最初に書いた本は『 The Dog Owner's Manual』です。

「えっ、犬版もあるの?!」
ということで、早速注文しました。
海外からの発送なので、1週間待ちだそうです。

 

(ライター)高栖匡躬

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