もう一度、うちの子がうちにくるまで|No.1

21歳6か月で、愛猫ボスを亡くしたかあちゃん。
さみしい、さみしい、さみしい……
そんな日々が続きます。家にいると、ついボスの姿を探してしまうのです。
そんな時、ボスが夢の中に出て来て言ったのでした。
『俺幸せだった次の子迎えて』
さて、母ちゃんは、どうするのでしょうか?
今、ペットロスの最中である|苦しくて仕方がない|新しい猫を迎える勇気がない|次の子を迎えた方の心境は?|経験者のお話を聞いてみたい
21年と6か月もずっと一緒に暮らした愛猫ボスが、天国に行ってしまいました。
それから、主人と二人の生活が始まりました。
お互いに仕事にいく日々がまた始まりましたが、心に空いた穴はなかなかなもので、日々ボスの存在の大きさを実感するばかり。
家に着くと先ずはボスに「ただいまぁ~」
――でも返事なし。
さみしい、さみしい、さみしい……
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そして癖でついボスを探してしまう。
――これは1ヶ月位抜けませんでした。
スーパーに寄っては、ついついペットフードの方へ。
「あっ」と声をあげ、ここはももう関係ないんだ…
――とまた涙。
うじうじした毎日をおくっていました
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ボスが逝ってから2週間後のことです
いつものように泣きながら寝入って、うとうとしていると、夢なのか現実なのかわかりませんが、ボスがテーブルに乗っかり、私の方をじっと見つめていました
私は「あっボス」と思いましたが、声が出ません。
ボスは、頭に直接語りかけるように、こう言いました。
『俺幸せだった次の子迎えて』
私はそのまま寝てしまいました。
ですが次の朝起きてもボスの言葉ははっきり覚えていました。
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私はまた、朝から号泣です。
ボスに心配をかけている自分が、情けなくて、情けなくて……
その事を主人に話すと、主人はこんな風に言いました。
「そっか、ボスはかあちゃん子だったからな。かあちゃんが心配で仕方ないんだな」
それからもたまにボスは私のもとにやって来ては、気配を感じさせたり、シッポを見せてくれたりしました。
時々、来てくれるボス
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そんなある日のこと、犬の介護施設をやっている友人から連絡がありました。
私はボスの夢の事を、その友人に話してみました。
友人はこう言いました。
『四つ足の動物は繋がりが強いんだよ!』と友人は言いました。『ボスは最後まで看取ってくれたあんたに感謝してる。だからこそ、新しい仲間を迎えてほしいってことなんじゃない?』
更に友人はこう言いました。
『今車にひかれて保護されてる子がいる。ボスの導きじゃないか?1度会いにおいで』私は電話しながら泣きじゃくりました。
私は会いにいく日程を決めて、電話を切りました。
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「とにかく1度会いに行こう」
電話を聞いていた主人が、そう言いました。「今のままじゃ、お前がダメになる。俺もおまえの事見てられないわ」
周りからみると、この時の私は精神的にひどかったらししいです。
確かに心のどこかで『死ねばボスに会える』と思い、『会いたい、会いたい』の一心でした。
約束の日、私は主人と二人で、友人の保護施設に向かいました。
でも心の中はぐちゃぐちゃです。
――会っていいものなのか?
――会わない方がいいんじゃないか?
――このまま引き返そうか?
そうこうしているうちに、友人の施設に到着しました。
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友人は 私の顔を見るなり、「なんてひどい顔してるの」と言いながら、強く強く抱きしめてくれました。私も 涙が止まらず、しばらく一緒に泣いてました。
施設に入ると、いつも通り老犬たちが迎えてくれました。
そして奥の方から、ちょこちょこと歩いてホープが出てきました。ホープは 施設の近くで 車にひかれ 助けられた子でした
友人は私にこういいました。
「ボスはこの子のことをわかってる 。だからあんたをここに呼んだんだ」
私は涙が止まりませんでした。
こうして 私たち夫婦は、ボスが旅立ってから約1ヶ月後の11月13日に、ホープを迎えることにしました。
ホープを迎えた我が家は、ちょっとだけ明るくなりました 。
ホープは我が家に来た初日は、抱っこはさせてくれるものの、ずっと 震えていました。 慣れない環境が怖かったんでしょう。
翌日、メディカルチェックのために病院へ。
ボスが診てもらっていた動物病院です。
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正直言って、ボスと主人と幾度と通った病院だったから行くのは辛かった。
でも信頼している先生だから、この動物病院にしました。
先生は ホープを連れて行くと、驚いていました。
そして「よく次の子を迎えてくれたね。ありがとう」と言ってくれました。
私は先生のその言葉に、号泣してしまいました。
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一通りメディカルチェックを終え、一番危惧をしていた 骨盤のレントゲンを撮ってもらいました。
結果は――
骨折部分はついているものの、骨盤が内側に入り込み腸を圧迫して、うんちがうまく出ない状態だということがわかりました。
先生曰く「このままでは、この子は長く生きられない」とのこと。
なんとか助ける方法はないかと相談すると、先生自身が 一番信頼している、他の獣医師を紹介してくれました。そしてその場で、予約も取ってくれました。
ここからは、ボスではなくて、ホープの闘いのはじまりです。
うちの子になった、ホープの――
――ホープがうちにくるまで・おわり――
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――もう一度、うちの子がうちにくるまで(猫)・次話――
凪(なぎ)を迎えた頃、私はひどいペットロスの中にいました。
特別だった猫わはにゃを、若くして亡くしたからです。
リンパ腫を寛解した矢先でした
家族が帰ってくる夜まで、一人家で涙に暮れる日々。
そんなとき、息子に一本の電話がありました。
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この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。
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出典
※本記事は著作者の許可を得て、下記のブログを元に再構成されたものです。