リンパ腫の猫・ソーニャの闘病/看取り:
緩和(1/2)97話~102話
カテゴリー:闘病記
作者:miyakonokaori
脚本家・波多野都さんの愛猫ソーニャの、リンパ腫闘病記。
抗がん剤治療のレスキュー2回目終了後の、緩和治療(全14話)のまとめ読み(1/2)です。本章では愛猫の臨終までを記録しています。
本記事は、本章1話~6話のまとめ読みです。
――概要――
2回目のレスキュープロトコールが終わりました。
延命と言う意味でも、打つ手が尽きたということに等しい状態。そこから飼い主として、これまでとはまた違う葛藤が始まります。
「その日」は何度も覚悟をしてきたけれど、現実にそれが近づいてくるとまた違う。
別れの時は、出会いの時と同じくらいに大切ですね。
動物と飼い主の心の絆が、感じられる。
見えなかったものが、はっきりと見えてくる時でもあります。
飼い主の気持ちを、どうか感じ取ってみてください。
【目次】
3月7日 朝~3月9日 夜
97話(1/14)| 3月7日 朝 7:03|転院・緩和治療スタートの朝
この日、転院して緩和治療が始まります。
別れが近い事は分かっても、まだ明確なイメージは有りません。
何度も決めた覚悟も、今はそれがあるのかどうか分かりません。
「3月7日の朝だよ」
猫さんはしゃんと首を伸ばして、空を見ました。
●
98話(2/14)| 3月7日 夜 21:30|腸閉塞の疑い
輸血・静脈点滴・各種注射・オゾン療法……
猫さん頑張りました。
さあ、最後の闘いの始まり。
――と思った矢先に、猫さんに腸閉塞の疑いが浮上。
今、手術はできない。
つまり打つ手がない。
悔しい――
そして、苦しい――
それが飼い主の心。
●
99話(3/14)| 3月8日 朝 6:24|猫さんの運命だから
「3月8日の空だよ」
しかし猫さん、もう窓を見る気力がありません。
病院に行こうか?
どうしてあげたらいい、猫さん?
正直に言うと「絶対に看取りたい」という気持ちはない。
病院で逝くのも、家で逝くのも、猫さんの運命だと思うから。
●
100話(4/14)| 3月8日 夜 23:07|閉塞の原因
結局、病院には行くことにした。
腸閉塞の原因は何なのか?
癌ならば弱い抗癌剤だが、今の猫さんに耐えられるか?
しかし、原因は不明だった。
家に帰った猫さんは、高濃度酸素を吸ったら寝始めた。
明日が迎えられそうな気がしてきた。
●
101話(5/14)| 3月9日 朝 9:33|新しい今日
「今日という日を迎えることができ、うれしいです」
――我が家のピーチーも3年前はこうでした。
2年違いで、同じように闘っていたのですね。
その日1日だけを見て飼い主は過ごします。
先のことなど考えないで――
「さあ、病院に行こうか」
●
102話(6/14)| 3月9日 夜 21:20|ごめんね…
「猫さんは、具合が悪い時ほど頑張ってしまう子だった」
そう改めて思う飼い主。
血液の数値は、首を上げるもきついほど。
なのに朝には、肩に乗ろうとジャンプしようとして。
気を使わせちゃった。ごめんね。
「さあ、酸素室に行こうか」
●
これまでの闘病の経過
病気の発覚から確定診断まで
2013年9月25日~
第1クール
2013年9月29日~10月29日
第2クール
2013年11月5日~11月26日
第3クール
2013年12月24日~2014年1月13日
レスキュー1回目
2014年1月14日~2014年1月20日
第4クール
2014年1月21日~2015年2月3日
レスキュー2回目
2014年2月4日~3月5日
緩和
2014年3月7日~3月12日
――緩和・まとめよみ(1/2)・つづく――
作:miyakonokaori(波多野都)
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コメント:高栖匡躬
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「その日」がくるまで生きようず!
各章の1話目で振り返ります
はじめに
第1章|リンパ腫と判明するまで
第2章|UW25 1クール目
第3章|UW25 2クール目
第4話|UW25 3クール目
第5話|UW25 一回目のレスキュー
第6話|UW25 4クール目
第7話|UW25 二回目のレスキュー
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テーマ:見取りとペットの幸福