君は本当、お利口さんでした
カテゴリー:闘病記
作者:ボスのかあちゃん
~ボスへの手紙~
ボス…君はほんと、お利口さんでした。
かあちゃんの元に来てくれて、丁度21年と半年。
とうとう辛いこの時が来てしまった。
君の呼吸が止まるまで一緒に呼吸をしたね。
逝くとき、『逝くな‼』なんてワガママ言ってごめん。
誰も好き好んで先に逝くわけじゃないのに。
でもね、もっともっと一緒にいたかったぁ……
――手記冒頭より――【目次】
ボスの旅立ち|1話~6話
1話|3月から7月のこと|些細な体調の変化
「私のボスは、逝ってしまいました」
21年と半年、ずっと一緒にいた愛猫の旅立ち。
それからかあちゃんは、泣いてばかりの日々でした。
そして半年――
かあちゃんは思います。
ボスが、生きた事を――
ボスが、最後まで生きる事を諦めなかった事を――
書き残しておきたいと――
●
2話|変化の8月|飼い主の入院と強硬退院
愛猫ボスを置いて入院した、かあちゃん。
ご主人からボスの様子を聞きますが、心配で心配で――
「ボス、ボス、ボス!」
「待っててね、かあちゃんすぐ帰るからね」
――そしてかあちゃんは、強行退院。
家ではボスが、かあちゃんを待ち詫びていました。
ボスの行動は?
●
3話|生きるという事こと|ボスの復活劇
かあちゃんは病院で、ボスの病状を知ります。
「ボスがいなくなる?」
涙が止まらない、かあちゃん。
でもボスはそこから、復活していきます。
どうしてだろう?
動物は不思議――
飼い主の心に応えようと一生懸命で。
闘病は見えない絆が、はっきり感じられる時ですね。
●
4話|9月14日|どうしてあげたらいいの?
なるべく普通の生活を――
そう心がけるかあちゃん。
『食事を摂らなくなったら2週間だよ』
というのが、主治医の言葉でした。
だからかあちゃんは、「何か、食べたいものある?」と毎日ボスに語りかける。
泣き虫のかあちゃんだけど、
ボスの前では泣かないようにしていたんだよ。
●
5話|9月21日|ある決心
「ボスを看取ってあげよう」
そう決めた、かあちゃんは、ボスが嫌がる薬をやめました。
もっと一緒にいたい――
揺れる心の中での決心でした。
看取る決意は諦めでは無く、強い意志の先にあるもの。
ボス――
かあちゃんはボスのためなら、強くなれたんだよ。
●
6話|9月23日|泣き顔は見せないよ。いつもと一緒がいいんだよね?
ボスに元気に話し掛け、普段通りに接するかあちゃん。
不安な顔や泣き顔を見せないように、懸命です。
看取りの時をいつも通りに過ごすには、強い意志が必要ですね。
飼い主は愛猫の病気と闘うだけなく、自分の弱い心とも闘っているのかもしれません。
●
ボスの旅立ち ~連載開始のご紹介~
ある日、うちの子が重い病気になった。手探りの闘病が始まった。
調子は良かったり、悪かったり。悩みながらの介護の毎日だった。
だが、やがて――
別れの時がやって来た。
気が付くと、介護はかけがえのない思い出になっていた。
あれは――
お前と一緒に、闘った日々だったんだ。
泣き虫のかあちゃんが綴った、ボスの闘病記。
そして看取りの記録です。
――次のまとめ読み②に続きます――
作:ボスのかあちゃん
▶ 作者の一言
▶ボスのかあちゃん:猫の記事のご紹介
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コメント:高栖匡躬
――ボスの旅立ち|まとめ読み②――
ボスとの看取り、その後、そして、次の子を迎える
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