猫の話をしようか

Withcat 猫と飼い主の絆について

【保護|ブログ】里親さん見つかりました ~ねこさん、増えました(3話)~【保護猫の多頭飼い】

犬派の僕が猫の多頭飼いを始めた理由
犬派の僕が猫の多頭飼いを始めた理由

撮影&文|紫藤 咲
 
この作品は

ブログタイプのエッセイ作品で、面白いことが起きた時だけの不定期更新となります。
どうぞお楽しみください。

こんな方に:
猫の多頭飼いをしてみたい|多頭飼いは初めてだけれど、大丈夫だろうか?|経験者の体験談を読んでみたい

 漫画で振り返るここまでのお話

漫画で解説_あらすじ

 保護するとは決めたものの

保護すると決めたのはいいけれど、やはり不安がつきまとう。
果たして2匹いっぺんに育てることができるだろうか。
特に経済的な不安がつきまとって仕方ない。
安月給でなんとかやりくりしている状態だ。
すでに2匹の先住さんたちもいる。

――やっぱり里親さんを探そう。

そう思った。
里親さんなど早々見つかるものではないことは百も承知の上だ。
見つかればラッキー。
見つからなければ、ぼくが面倒を看るだけだ。
どっちにしても2匹は助かる。
それでよし!

そこでまず社内の人たちに聞いて回ってみる。
うちの会社には猫スキーさんがたくさんいる(らしい)。
それなら伝手を探せるのではないか――と思ったのだ。
このぼくの考えはすぐに的中した。 

「あー。○○さんが欲しがってたなあ。野良猫捕まえようとして失敗したって言ってるくらい猫が飼いたいらしいし」
「猫ちゃんかあ。初めてなんだけど飼ってみたい気がするなあ」
「保健所連れていくくらいなら飼うから言ってよ」

と、次から次に出てくる。

なるほど。

猫スキー同士は不思議なつながりがあるもんだと、ぼくはつくづく思った。
里親さんになってくれそうな人はごまんといるのだから、保護してもまったく困らない状況に、ぼくはにんまりとほほ笑んだ。

ぼくがダメでも里親さんになってくれそうなツテはできたから、これなら二匹を引き取っても大丈夫だという旨をハットリに伝える。

すぐにハットリから『二匹引き取るよ、いいね?』と返事が来た。

 

「飼ってもいいと言っている人が二人いるし、どうぞ」
『? おまえんちでは飼わないの?』
「うちはライとひなさん次第」

 

ぼくの返事はハットリ的には納得いかないものらしかったが、それでも二匹は役所から引き取ることになった。

 

 立場逆転

その日のうちに引き取りたかったものの、ぼくの帰りが夜遅くなることと、翌日に研修があって不在になってしまうこともあり、二匹とぼくが対面するのは翌日の夕方以降。
ひとまず翌日の日中にハットリが二匹を引き取って、会社で保護する方向で話がまとまった。

『なにやればいい? 帰りに買って(役所の人に)渡しておくけど』

ハットリに質問される。

二年前には考えられないことである。
猫素人だったぼくは、初めて猫を飼うことになった二年前には、ハットリに相談してばかりだった。
それなのに二年経ったら立場が逆転している。
それもこれも苦労して一匹、無事に大人猫に成長させた結果だった。

「下痢させたくないからホームセンターなんかに子猫用のミルクがあるからそれで。溶かさないでそのままあげられるタイプもあるからな」

ぼくの指示を受けてホームセンターへ向かったハットリに、テレビ電話を介してテキパキと指示を出すぼく。

二匹の入っていたダンボールが汚れていたので新品を購入してもらう。
ミルクも買ってもらう。
自力で飲めない場合も考えて哺乳瓶も揃えてもらう。
もしかしたら離乳食も食べられるかもしれないので、同時購入を勧める。

こうして引き取る準備を着々と整えて、翌日を迎えることになる。
水しか用意されていない中、二匹は元気だろうか。衰弱していないだろうか。
朝から不安が付きまとう。

2019年7月19日(金)午前11時49分。
やきもきして、研修に身が入らないぼくへハットリから連絡が入る。

『朝一引き取りました。ミルクは飲まないけど、ペーストはたべました』

トイレはわからないけれど、とにかく鳴いてうるさい。
水は置いてきた。
とりあえず元気です。

という内容とともに動画が送られてきた。

元気な二匹の姿に心から安堵するぼくに、ハットリはこんなことを言った。

『特に白いのはヤバい』

は?
なにが?

この日の夕方対面したぼくは、ハットリの『ヤバい』の意味を痛感する。
それは、二年前にぼくがねこさんを拾ったときとは、明らかに違う意味での『ヤバい』なのであった。

 

 今のねこさんの様子は?

 

 

――ねこさん、増えました・つづく――

作:紫藤 咲
 ▶ 作者の一言
 ▶ 紫藤 咲:猫の記事 ご紹介

――次話――

里親さん候補見つかって、楽勝モードのぼく。
1匹残して、1匹を里子に出す。そんなつもりだったのだが――
『できれば二匹貰ってほしいね』とハットリが言った。

――前話――

『2匹です』という、ハットリ君のメッセージ――
何がと言うと、引き取る猫の頭数のこと。
よくよく見ると、受け取った写真の中には、確かにもう1匹写っているではないか。

週刊Withdog&Withcat
この記事は、下記の週刊Withdog&Withcatに掲載されています。

――本話の第1話目です――

運命ってあるのだろうか?
だとしたら、今回がきっとそうだろう。
きっかけは、1枚の画像――、子猫が写っていた。
『もらう?』友人のハットリ君が訊いてきた。

犬派の僕が猫と暮らす理由

運命の日――
ぼくは猫を拾った。

犬派だった著者が、猫を拾ってからの悪戦苦闘を描くエッセイ。
猫のいない日常に、飼ったこともない猫が入り込んでくる話。
「ぼくらの物語はこの日から始まった」

猫を拾ったら読む話

『猫を拾った』をテーマにした、エッセイのセレクションです。
猫を飼うノウハウ、ハウツーをまとめた記事はネット上に沢山あるのですが、飼育経験の全くなかった方にとっては、そのような記事を読めば読むほど、「大丈夫かな?」と不安になるはずです。
猫未体験、猫初心者の方に是非読んでいただきたいです。

紫藤咲の執筆作品

© 2017 Peachy All rights reserved.