ひとつの命をはぐくむこと(2/2):17話~21話

カテゴリー:エッセイ
作者:紫藤 咲
ある日、ぼくはねこさんを拾った。
今までねこを飼ったことがない、ねこ素人のぼくが始めるねこさんとの暮らしは山あり、谷ありで……
生きることを諦めたねこさんと、ぼくの物語。
ねこを飼ったことがない人にも、ある人にも興味を持っていただければと思いつつ。
――紫藤 咲――
危険を承知で抗生剤を打ったねこさんだったが、体調は改善されてきた。
更に良くするために、二度めの抗生剤の注射を――
しかし、ねこさんにはその後、とんでもないことが起きるのだった。
【目次】
第2クール 1つの命をはぐくむこと
第17話 おまえはバカか!? ~7/11~
ほとんど動かないねこさん。
体重を増やして抗生剤を打つのだと思っていたぼくだが、ハットリくんによると事態は深刻だ。
病院にいくと、危険を承知ですぐに抗生剤をうつことに。
注射器がぶっすり背中に刺さる。
ねこさんは『ギャー』と鳴いた。
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第18話 ダイエット ~8/11~
食べないねこさんの体重を増やすことに、躍起になっていたぼく。
しかし、知らぬ間に別の問題が発生していた。
ねこの食べ残しを、犬のひなさんが食べていたのだ。
いつの間にか、豊満ボディーのひなさん。
――おまえが太っちゃいかんのだ!
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第19話 これも愛。いや、違うでしょ!? ~9/11~
エリザベスカラーを付けて帰宅したねこさん。
僅か50ℊだが、体と比較すると大きくて重い。
ねこさんは辛そうで、うつむいてばかりいる。
ときには、首を支えてやらねばならぬほどに。
ご飯もたべにくい。
しかし、そのカラーが奇跡を起こすことになろうとは
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第20話 奇跡の一日 ~10/11~
「にゃーん」
なんと、ねこさんが鳴いた。
そして自分で歩く猫さん。
背中を撫でると、ゴロゴロゴロ……
と喉も鳴らす。
今までにないくらいに、元気なねこさん。
きっと、このままよくなるぞ!
ぼくは確信していたのだった。
そのときまでは……
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第21話 急変 ~11/11~
通院日、元気になったねこさんと病院へ。
そこでねこさんは、もっと元気になるはずだった。
3本打つ予定の抗生剤。その回目だった。
しかし、その注射はとても大きかった。
前の3倍くらいに。
そして、ねこさんは――
本クールの最終話です。
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第1クール ひとつの命を拾うこと を振り返り
第6話 どうしてこうなるの?
朝を迎えると、なんとねこさんの左目が、目ヤニでくっついている。
目薬がさせない……
――なんで? どうしてこうなるの?
食事のこと、排せつのこと、
どれもまだ不慣れなのに――
次々とぼくに襲いかかる難題。
猫初心者の闘いは、始まったばかり。
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第8話 お気に入り、見つかりました
ねこさんの買い物を終えたぼくは、百円ショップへ。
そこで、ぼくはアレを見つける。
家に帰ると――
『ゴロゴロゴロゴロ……』
喉を鳴らして喜ぶねこさん。
それまで泣きもしなかったのに、前足でふみふみまで。
ありがとうアレ!
超絶ラッキー!
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第10話 子育てって大変です!
ねこさんの食事のノルマを達成するため、頭を悩ませるぼく。
やがてそれは、ぼくを過酷な生活サイクルに追い込んで行く。
「生きることを諦めている」
ハットリくんの言葉が頭をよぎる。
ぼくがねこさんの生死を握っているんだ。
――本クール最終話
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犬派の僕が猫を飼う理由 ここまでの物語の構成
第1クール 1つの命を拾うこと 全10話最2クール 1つの命をはぐくむこと 全11話
――1つの命をはぐくむこと(7/11~11/11)・本クールのまとめ読み終わり――
――次のクールに続きます――
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作:紫藤 咲
▶ 作者の一言
▶ 紫藤 咲:猫の記事 ご紹介
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コメント:高栖匡躬
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――犬派の僕が猫と暮らす理由・次のまとめ読み――
夏生まれの子猫にエアコンはダメ、ねこさんの死相が消えない。
新米飼い主に、次々と押し寄せる新事実。
やがて医師からは病名が告げられる。
「肺炎」そして、「入院」が必要ということ。
ぼくには新しい不安が――。
――犬派の僕が猫と暮らす理由・前のまとめ読み――
はじめて保護し、はじめて接するねこさんに悪戦苦闘のぼく。
やがてぼくの心は、ある方向に傾いていく。
「最後まで面倒をみよう」
それがぼくの決心。
名前は雷(ライ)にした。
ぼくとライの、新しい関係が始まった。
――犬派の僕が猫と暮らす理由・最初のまとめ読み――
紫藤咲さんのエッセイ、1話~5話までをまとめ読みです。
運命の日――
ぼくは猫を拾った。それが物語のスタート。
経験も知識もゼロ。
最初は誰かに任すつもりだった。
だけど、猫さん……
考えてみようよ。
ひとつの命を救うこと。
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猫を拾うを考えてみる
猫を拾うということ|まとめ読み
生物全般に造詣が深い作者が書いた、”猫を拾う”ことをモチーフにしたエッセイ。
第3話までを、まとめ読みです。
深い知識と、広い視野を持つ作者から見ると、猫はまるで観察の対象にも思えるが、視線は愛情に溢れている。
動物記のように読む、猫のお話。
――おもしろい。
三毛ランジェロの保護日記:エッセイ編まとめ読み①
保護活動家、三毛ランジェロ氏のエッセイ集です。
まずは、自身が引き取った『夕(ゆう)』の話。
余命宣告を受けながら、楽しく過ごした日々、そして別れ――
Withcatのオープニング記事でした。
その他2話、計6記事です。