ボスの旅立ち
~最後の、親子3人川の字で……~
ボスを看取った10月8日、私は仕事で主人は休みでした
私はボスに行ってきますをし、主人に送ってもらい仕事に向かいました。
ですが全く仕事が手につかず、今考えると何をしていたのか全く覚えていません。
ただ早くボスの元へ帰りたくて帰りたくて、それしか頭にありませんでした。
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私はボスに行ってきますをし、主人に送ってもらい仕事に向かいました。
ですが全く仕事が手につかず、今考えると何をしていたのか全く覚えていません。
ただ早くボスの元へ帰りたくて帰りたくて、それしか頭にありませんでした。
続きを読むねこさん、拾いました
撮影&文:紫藤 咲
ホームセンターでの買い物を終えてから、隣接している百円ショップに立ち寄ってみた。メッシュマットは買ったが、それだけではちょっと寒そうな気がしたからだ。
ホームセンター内を見て回ればよかったのだろうが、そこまで気が回らなかった。しかし、逆にそれがよかったのかもしれない。
このとき百円ショップに立ち寄らなかったら、その後の彼の運命を変えるアイテムに、ぼくは出会えなかったかもしれないから。
やっと仕事が終わりました。
私は迎えに来てくれた主人と一緒に、いつも通りボスのご飯を色々と買い込んで、足早に帰宅しました。
帰るとボスは、いつも通り待っていてくれました。
そして、声にならない声を出し、『おかえり』をしてくれました
犬派の僕が猫と暮らす理由
撮影&文:紫藤 咲
貰い手が見つかるまでとはいえ、やはり一緒に生活する以上、ねこさんが不快な思いをせずに過ごすことができる環境を最低限、整えねばならないだろうと思った。
日中、仕事で家を空けてしまうから、常には目を配ることができない。
そうなると段ボールの中に置き去りにして出掛けるのは不安が大きかった。
いつものように、ボスがトイレに行きたがり、私は起こされました。
この日のボスは、何故かおしっこが終わっても、なかなか寝付いてくれません。
腕の力だけで、布団からすぐに抜け出てしまいます。
「ボスどうしたの? 眠くないの? 寝ないと体力もたないよ」
私はボスに話しかけました。
するとボスは、私の顔をじっと見つめ、必死に私の手にスリスリしてきました。
犬派の僕が猫と暮らす理由
撮影&文:紫藤 咲
次の日の朝を迎え、段ボールのねこさんを見たぼくは衝撃を受けることになった。
――なんで? どうしてこうなるの!?
昨日はかろうじて開いていた左目が、目ヤニでくっついてしまい、完全に閉じてしまっていたのである。見た目はもう、独眼竜政宗そのものなのだ。
金曜日は、私のお休みの日です。
私は一日中、ボスにべったりでした。
それは、心地の良い、暖かい日差しが入る中でのことでした。
それまで 寝たきりだったボスが、突然に上半身を起こした のです。
犬派の僕が猫と暮らす理由撮影&文:紫藤 咲
夜の10時を回って帰宅してみると、先住犬であるひなさんが、いつものようにぼくを出迎えてくれた。
まずは彼女に報告し、お許しをもらわねばならない。
これをクリアーしないことには、ぼくはねこさんを迎え入れることができないのだ。
もしも、彼女がNOと言うのなら、ぼくがどれほど覚悟をしようと、ねこさんのお世話は断念せねばならない。
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