猫の話をしようか

Withcat 猫と飼い主の絆について

【猫の肺炎】一時帰宅です ~4章(7/12)~ 【まさかこんな日が来るとは】

犬派の僕が猫と暮らす理由|4章 ひとつの命を感じること
犬派の僕が猫と暮らす理由

撮影&文|紫藤 咲
 

ねこさんの仮退院、ウキウキした気持ちで獣医さんに向かったぼく。

一週間前までの『本当に死んでしまうかもしれない。このまま戻ってこられないかもしれない』というつらかった気持ちは、このときにはまったくなくなっていた。最後通告も覚悟して獣医さんに向かっていた入院中のことを思えば、気持ちはすごく楽だった。

もう、本当にどうにもならないから家で看とりしますか? と言われてしまうのではないかという恐怖を伴った面会とは違う。回復の兆しが見えたからこその仮退院。

ただここでぶり返したら、入院はまた長期にわたってしまう。そう考えると、無理はさせられない――と強く思っていた。

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【まとめ】犬派の僕が猫と暮らす理由 ⑦ ~ひとつの命を感じること(1/2)~

ひとつの命を感じること(1/2):32話~37話
犬派の僕が猫と暮らす理由

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カテゴリー:エッセイ
作者:紫藤 咲

ある日、ぼくはねこさんを拾った。
今までねこを飼ったことがない、ねこ素人のぼくが始めるねこさんとの暮らしは山あり、谷ありで……
生きることを諦めたねこさんと、ぼくの物語。
ねこを飼ったことがない人にも、ある人にも興味を持っていただければと思いつつ。
――紫藤 咲――

まとめ読み⑦は、第4クール目 ~ひとつの命を感じること~の前半です。
ねこさんの回復を待つぼくには、いろいろなことがおきる。
SNSで励まされたり、友人のハットリ君からの「もう一匹飼わないか?」との誘い、そのハットリ君の足が腫れ上がったり。
そんなことをしているうちに、なんとねこさんが回復をしてきた。本当に?
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【まとめ】犬派の僕が猫と暮らす理由 ⑥ ~ひとつの命をつなぐこと(2/2)~

ひとつの命を感じること(1/2):27話~31話
犬派の僕が猫と暮らす理由

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カテゴリー:エッセイ
作者:紫藤 咲

ある日、ぼくはねこさんを拾った。
今までねこを飼ったことがない、ねこ素人のぼくが始めるねこさんとの暮らしは山あり、谷ありで……
生きることを諦めたねこさんと、ぼくの物語。
ねこを飼ったことがない人にも、ある人にも興味を持っていただければと思いつつ。
――紫藤 咲――

まとめ読み⑥は、第3クール目 ~ひとつの命をつなぐこと~の後半です。
入院したねこさんの状態は変わらない。つまり良くならない。
ねこさんを励ますために、大好きなタオルを病院に持って行ったり、相棒犬のひなさんを連れて行ったり。相変わらず死相は消えていないらしいが、それでもほんの少しだけ、生きる意志を感じたりもできる。
疑心暗鬼は捨てて、信じようと思う。主治医を信じよう。ねこさんを信じよう。
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【まとめ】犬派の僕が猫と暮らす理由 ⑤ ~ひとつの命をつなぐこと(1/2)~

ひとつの命をつなぐこと(1/2):22話~26話
犬派の僕が猫と暮らす理由

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カテゴリー:エッセイ
作者:紫藤 咲

ある日、ぼくはねこさんを拾った。
今までねこを飼ったことがない、ねこ素人のぼくが始めるねこさんとの暮らしは山あり、谷ありで……
生きることを諦めたねこさんと、ぼくの物語。
ねこを飼ったことがない人にも、ある人にも興味を持っていただければと思いつつ。
――紫藤 咲――

まとめ読み⑤は、第3クール目 ~ひとつの命をつなぐこと~の前半です。
夏生まれの子猫にエアコンはダメ、ねこさんの死相が消えない。新米飼い主のぼくにつぎつぎと押し寄せる新事実。
やがて医師からは病名が告げられる。
「肺炎」そして、「入院」が必要ということ。
ぼくには新しい不安が――
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【保護猫|多頭飼い】来る猫あり、去る猫あり ~猫宅のお話をしましょう(その13)~

猫宅・44の物語 13話
今回のお話は:さよなら、チャー。さよなら、風

保護した直後のポッキー

撮影&文|女神 写真は、本話で登場するポッキー
 

さて、キングが猫宅の子になったのが5月。
続くときには続くもので、翌6月にはまた猫宅に住人が増えます。

その猫はある日、ポリスに連れられてやってきた、白黒ハチワレの子猫でした。
ポリスはいつも夜になると、私達が猫宅に行く頃を狙ってやって来ては、玄関先でごはんをもらおうと待っているのですが、その猫はどうやら、ポリスの後について猫宅に来たようです。

ポリスにご飯をあげようとした時、その子猫の姿が私の目に映りました。

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【保護猫|多頭飼い】驚き!、まさかの出産、猫はすごい ~猫宅のお話をしましょう(その12)~

今回のお話は:キングと、まさかの風子出産
風子の連続出産

撮影&文|女神 風子、2回目の出産
 

突然に具合が悪くなってしまったミント。
病院に連れて行ったものの、結局不調の原因は分からないままで時は過ぎていきました。

ミントはみんなと一緒にご飯を食べる事はなく、いつも何処かに隠れて、一人でゆっくり食べていました。

ミントの心境までは分かりませんが、他の猫宅の仲間たちが怖くなったのかもしれません。なにしろ物心ついたときには、既に自分は弱っていて、同じ時に生まれた兄妹猫も含めて、周囲は自分よりも強い猫たちばかりです。

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【約束】もう外にいっちゃ駄目だよ ~二人に舞い降りたものは何?(11/11)~

私の空、マナ 21話
マナ_扉

撮影&文|あおい空
 

ベランダから外に出てしまったマナ。

アパートにはたった2つの窓しかありません。玄関横の小さな横すべり窓と、ベランダの窓です。玄関脇の窓は高さがあり、ベランダの窓の先には柵がついていますから、私は玄関の出入りの時だけ気を付けておけば、マナが外に出ることはないと思っていました。ベランダにいるときのマナも、その素振りは見せたことがありません。

だから、すっかり油断をしてしまいました。

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【逃げてしまった!】おままごと、ベランダに慣れたマナ ~二人に舞い降りたものは何?(10/11)~

私の空、マナ 20話
  ベランダに出るようになったマナ

撮影&文|あおい空
 

マナと暮らして半年あまり、季節はどんどん春めいてきました。
動物が冬眠からさめるように、心浮かれて外に出たくなってくる季節。

私はアウトドア派――、というか、育った環境からかどうにもアウトドアを志向してしまう、田舎者。

それに対するは、びびりで外が恐くてどうしようもないマナ。

私の仕事は、月曜日~金曜日まで1日中ビルの中にるので、休みの日はその辺りだけでもいいからブラブラしたい。しかし、マナは外には出たくない。

一人で外に出ればいいじゃないかと思われるかもしれませんが、そうはいきません。
毎日ずっと留守番をさせているマナのことを考えると、かわいそうで出かけることなんて出来ないのです。

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