猫宅・44の物語 16話
今回のお話は:外猫のポリス
今日は外猫のポリスのお話です。
ポリスは以前に何度か登場しています。前話では、”彼女”を連れて猫宅に来ていた猫としてご紹介しました。
ポリスはボス猫。
――いや、今となっては元ボス猫ですね。
私にとって、とても思い出深い猫なのです。
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ブログタイプのエッセイ作品で、面白いことが起きた時だけの不定期更新となります。
どうぞお楽しみください。
猫を飼うとき、犬を飼うとき、ずっと先のことなど考えませんよね。
そして、可愛い子猫や子犬との楽しい毎日が始まります。
いつかその子が大人になったときに、老猫や老犬になったときに、ぜひ思い出して欲しいのです。その子がどうやってうちに来たのかを。
「家に猫や犬がいたら、きっと楽しいだろうな」
そんな希望に満ちた思い。
そしてそれとは裏腹の、
「大丈夫かな?」
「しっかり面倒が見られるかな?」
そんな自信の無さや、不安を。
読んでいただくと、きっと気が付くと思います。
『うちの子がうちにくるまでは』過去の思い出話では無くて、未来の話なんだいうことに。
今日は、マナのお風呂の話しをしようと思います。
お風呂というと、以前にもご紹介をした、私に「ス・ノ・コ」を教えてくれたキヨちゃんのいる、あの銭湯のことかと思われるかもしれません。しかし今日はそうではありません。
私のお風呂の話ではなく、マナの「お・ふ・ろ」のお話です。
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マナがFIVと診断されてから、病気には注意を払わなければならなくなりましたが、マナとの楽しい生活には変わりがありませんでした。それは今までお話した通りです。
マナは拾ってから4か月でFIVとわかったけれど、もしも拾ったその日に、FIVと診断されていたとしても、私は絶対にマナを手離すことはなかったでしょう。幾ら病気だからといって、月齢1ヶ月半、400グラムの小さな可愛い生命を捨てることなどできるわけがありません。
私はその思いを、大声で宣言したいくらいの気持ちです。もしもその思いを叫んでみろと言われるのであれば、私はいつでもどこでも叫ぶでしょう。
『マナは運命の子、私はいつもマナと一緒』
だと――
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『重要なお知らせです』
というハットリからの連絡が入ったのが2019年7月18日午後15時半。
『2匹です』
のメッセージに、ぼくは真っ白になった。
一匹なら増えてもいい。
お世話も、経済的な負担も問題にはならない。
だけど二匹はちょっと待て、である。
お世話も、経済的な負担も二倍になる。
これは由々しき問題だった。
マナが外に興味を持ち出した頃のお話しに戻りますね。
思い出します――
ベランダに出ても、すぐに地面に降りなかったマナをよいことに、窓から外を一緒に見ていたあの日。
洗濯物を干す時に初めて窓から外に飛び出したマナ。
「マナがいなくなった」と半泣きでドキドキしながら外に出て名前を呼ぶと、ほふく前進で私の横に来たあの日。
スペシャリストさんの親切な諭しをいただいて、自分への約束として、今後は絶対に網戸は開けないと決意したあの日。
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カールさん一家が増えて41匹となった猫宅です。
その年の10月31日の朝
猫宅でごはんの用意をしているとまた、息子から電話が入りました。
用件はなんと――
勤めている会社の倉庫で、子猫を保護したとのこと。
『あーまたか』と、正直思いました。
しかし保護したのならば、もう突き放す訳には行きません。
息子は「今から連れていく」と言って、電話を切りました。
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